<8801> 三井不 3350 +105続伸で直近上値抵抗だった25日線を突破している。一目均衡表では雲下限の攻防から、雲上限をクリアしている。先物主導による面が大きいが、セクターでは緩和メリットセクターや内需系の強い値動きが目立つ。また、前日にはフジメディア<4676>、鹿島<1812>とカジノやホテルを含む総合型観光リゾート(IR)の建設を東京都の台場エリアで提案していることが伝えられており、カジノ議連による基本方針発表への思惑も。
<4008> 住友精化 666 +19反発。年初来高値圏での保ち合いが続いている。なお、立花では投資判断「強気」、目標株価750円を継続しているようである。足元でもSAP市況は紙おむつの強い需要を背景に安定的に推移するとみられるため、今期業績は会社計画を上振れしてくる可能性が高いとみているようだ。また、SAPの底堅い引き合いが見込まれるなか、生産能力増強分がフルに寄与してくるとして、増益基調が継続するとみている。
<4555> 沢井製薬 7260 +390大幅続伸。後発医薬品の利用に消極的な病院は、診療報酬を減らすなど不利になる措置を設けるように促す、との民間議員案が伝わっている。後発医薬品の需要拡大につながるとの期待感が先行する。また、先週末の決算を受けて、野村では目標株価を7500円から9500円にまで引き上げている。15年3月期にはDiovanやBlopress、16年3月期にはPlavixの後発品の発売が予想され、トップラインの成長は加速するとみている。
風力発電事業を手掛ける日本風力開発<2766、株価 - チャート>が急反発し、一時150円ストップ高の924円を付ける場面があった。11日引け後、決算短信における「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したと発表、材料視された。
同社は、業績面で赤字決算が続いており、決算短信に「継続企業の前提に関する注記」を記載していた。こうした状況に対し、取引金融機関に経営計画を提示し、借入金返済条件変更など金融支援を要請。その結果、返済期限が到来した借入金について、14年10月末日までの返済期限の延長が決まり、「注記」の記載を解消した。この返済期限延長の対象となる債務の総額は187億円。
同時に、14年3月通期業績予想で、連結営業損益を10億2200万円の黒字から6億3200万円の黒字(前期は7億2600万円の赤字)に下方修正。風況が予想を下回り売電収入が減収となったほか、環境省補助金交付対象事業である蓄電池事業の売上を特別利益の補助金収入に変更したため。
午後1時54分時点の株価は113円高の887円。
渋谷工業<6340、株価 - チャート>が続急落。一時320円安の1517円まで売られ、東証1部値下がり率上位となっている。11日引け後、14年6月期第1四半期(13年7-9月)の連結決算を発表し、営業損益が赤字に転落したことを嫌気された。
第1四半期決算は、売上高は126億1700万円(前年同期比14.2%減)にとどまり、営業損益は3億4600万円の赤字(前年同期は1億6300万円の黒字)に転落し、最終赤字は5億9400万円(同3400万円の赤字)に拡大した。メカトロシステム事業で、半導体製造装置や切断加工機などは前年同期に比べ増加したものの、医療機器で納期にずれが生じたことから減少、プレス機も、大型設備案件の納入がなく、前年同期に比べ大きく減少した。また、農業用設備事業で、大型設備案件の納入がなかったことなども影響した。
14年6月期予想は、売上高850億円(前期比16.0%増)、営業利益48億5000万円(同39.5%増)、純利益29億8000万円(同71.4%増)を据え置いている。
午後2時2分時点の株価は、前日比125円安の1712円。
不正な株式投資をしたとの疑いで、米証券取引委員会(SEC)のニューヨーク事務所に勤務する職員数人を、米連邦検察官とSEC総括監察官が調査した。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が11日、関係筋の話として報じた。
WSJによると、SECには調査中の企業の株式を取引することを禁じる内規があり、職員の一部がこれに違反していなかったかを取り調べているという。調査されているのはニューヨーク事務所の職員のみで、ほかの事務所の職員に関しては疑いを持たれていないもようだ。
SECとマンハッタン地区の検事正はコメントを控えた。
<1803> 清水建 482 -12決算発表後はもみ合い。上半期営業利益は57.8億円で前年同期比35.8%増益、従来予想の40億円を上振れる着地となった。本日は大林組の業績下振れ観測報道が伝わっていただけに、安心感は強まる状況に。ただ、4-6月期実績は39.4億円、上振れはほぼ確実視される状況ではあった。4-6月期の39.4億円、前年同期比43%増益に対して、7-9月期は18.4億円で同22%増益、サプライズは乏しい格好ではある。
<2484> 夢の街創造委員 1374カ +300後場急伸。昼休み時間中に、NTTドコモ<9437>とシステム開発受託契約を締結したと発表したことが好感されている。これまで培ってきた運営、マーケティング、サイト構築に関するノウハウを活かしたシステムの受託開発を行うもようで期待感が先行へ。なお、今期業績への影響については、現在精査中としている。
<2766> 日風開 877 +103急伸で一時ストップ高まで。昨年7月に施行された固定価格買取制度の導入促進期間にあたる、15年3月期までの事業計画などを発表したことが材料視されている。数値目標としては、売上高が83.9億円、営業利益が10.2億円を掲げている。売電子会社の吸収合併による経営の健全化、資金繰りの安定化により有利子負債の圧縮を進めつつ、仕掛中の新規風力発電所開発の推進やNAS電池の販売に注力すると。なお、同時に「継続企業の前提に関する注記」の記載解消を発表している。
正午のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル高/円安の99円半ば。日経平均の上昇を手掛かりにとする欧州系の長期資金とヘッジファンドの買いが流入し、損失確定の買い戻しオーダーを巻き込んで、ドルは7週間半ぶりの高値を付けた。
ドルは午前9時前に99.10円の安値を付けたが、仲値公示を通過後、日経平均<.N225>の上昇に乗じた欧州圏の長期資金とマクロ系ヘッジファンドの買いが流入し、上昇に弾みが付いた。
上昇過程では、オプション関連のドル売り/円買いオーダーを飲み込んだほか、損失確定のドル買戻し(ストップ)を巻き込んで、一時99.59円付近と、9月20日以来の高値まで伸び上がった。
ユーロ/円は、132円後半から133円前半へ上昇したものの、欧州中央銀行(ECB)が予想外の利下げに踏み切った直前の高値133.53円には達していない。
きょうはルー米財務長官と麻生財務相、甘利経済再生相の会談が予定されている。これに先立って、甘利経済再生相は閣議後の会見で、アベノミクスが為替誘導を目的とするものではないことをルー長官に伝えたいと語った。
同相はまた、賃上げに言及する企業が増えていることを歓迎すると述べ、賃上げによる好循環で、名目3%、実質2%の経済成長への道筋が開けるとの見解を示した。為替市場の反応は限定的だった。
<イエレン氏の公聴会>
市場は、米連邦準備理事会(FRB)の次期議長に指名されたイエレン氏による上院銀行委員会での指名承認公聴会(14日)に関心を寄せている。
「バーナンキ議長がまだ在任中ということもあり、無難なコメントに収まる」(邦銀)との意見がある一方で、同氏が幅広いトピックに関する最新の見解を示すとの予想も出ている。
イエレンFRB副議長は今年3月4日の講演で、米経済活動が潜在水準を大きく下回っていることを踏まえれば、FRBの積極的な金融刺激は正当化されるとの認識を示した。
また、イエレン氏は、米国の失業率が2014年までに7%に穏やかにしか低下しないとの予想を示した。さらに、失業率はパートタイム労働者や就業意欲喪失者を含めておらず、パートタイム労働者や就業希望者を含めた失業率はなお14.4%にとどまっていると指摘した。
バークレイズは8日付の顧客向けリポートで、「FRBの最近の論文に照らすと、イエレン氏は失業率の基準引き下げを支持する可能性がある」と指摘した。また「基準引き下げにコミットする代わりに、自身が注目している労働関連指標(採用率、離職率、雇用者数の伸びなど)を詳細に論じ、基準に達した後の政策見通しについて述べることも考えられる」とした。
第一屋製パン<2215、株価 - チャート>が続急伸。一時27円高の177円まで買われ、5月1日に付けた年初来高値167円を更新した。11日引け後、13年12月期連結利益予想を上方修正し、材料視された。
通期の業績予想で、売上高は245億円(前期比1.2%減)を据え置いたが、経常利益を2億円から3億円(前期は5400万円の赤字)へ、純利益を4000万円から3億9000万円(同2億2900万円の赤字)に増額した。キャラクター商品を中心に積極的な販売活動を実施したことや、原価低減に向けての改善が一層進んだことなどにより、夏の猛暑による売上高の減少や価格競争激化による影響を吸収した。
13年12月期第3四半期(1-9月)の決算は、売上高183億7500万円(前年同期比0.9%減)、経常損益2億7200万円の黒字(前年同期は2億5900万円の赤字)、最終損益は3億5600万円の黒字(同3億4400万円の赤字)だった。
午後1時6分時点の株価は、前日比17円高の167円。
農機をなど手掛けるタカキタ<6325、株価 - チャート>が反発し、一時78円高の299円まで買われている。11日引け後、14年3月期の単体業績予想を上方修正し、好感された。
通期予想で、売上高を55億円から57億円(前期比8.6%増)、営業利益を4億3000万円から5億円(同28.0%増)、純利益を2億7000万円から3億2000万円(同29.5%増)に引き上げた。13年9月中間期(4-9月)決算で、国の畜産経営における生産性や飼料自給率の向上などを目指した畜産経営力緊急支援リース事業の後押しがあり、汎用型飼料収穫機やホールクロップ収穫機が売上に寄与し、上ブレ着地となったことを織り込んだ。
13年9月中間期決算は、売上高33億4400万円(前年同期比16.5%増)、営業利益4億1700万円(同66.5%増)、純利益2億7200万円(同50.3%増)だった。
午後1時10分時点の株価は44円高の265円。
<1812> 鹿島 388 -25決算発表後は下げ幅広げる。上半期営業利益は78.5億円で前年同期比55%減益、従来予想の50億円は上ぶれる着地となった。一方、通期予想は310億円から180億円にまで大幅下方修正、予想外の大幅下方修正となる格好に。一部工事の採算悪化、労務費の上昇などが下方修正の背景に。建設株には足元の好業績期待が高かったと見られ、失望売り圧力が強まる状況へ。なお、大林組も上半期は上振れ着地となったが、通期営業利益予想は下方修正している。
<2485> ティア 1150 -4葬儀請負と葬儀会館運営のティア<2485>は11日、2013年9月期業績を発表。売上高が前期比6.7%増の89.19億円、営業利益が同8.1%増の9.39億円、純利益が同23.5%増の5.17億円だった。利益は従来計画を上回っての着地となっている。売上高は上場以来、7期連続の増収を確保し、利益は2期連続の増益。
葬儀件数は、既存店が堅調に推移したほか、今期に開設した3店舗及び前期の新店4店舗が通年稼動したことにより、直営会館の葬儀件数は前年同期比6.9%増。また、葬儀単価は0.1%減と概ね前期と同水準を確保している。葬祭事業の売上高は前期比5.8%増。フランチャイズ事業はロイヤリティ収入が増えたほか、会館向け葬儀付帯品の販売増加し、同60.8%に拡大している。
2014年9月期については、売上高が前期比11.0%増の99.00億円、営業利益が同4.3%増の9.80億円、純利益が同4.4%増の5.40億円を見込んでいる。出店計画については、直営会館4店舗、フランチャイズ6店舗を計画。これにより合計で78店舗を計画している。また、設備投資については03年9月期は5.06億円となり、04年9月期については、8.01億円を計画している。
ティア<2485>は名古屋を地盤に中部・関東・関西エリアで葬儀会館「ティア」を運営。直営会館 37店舗、フランチャイズは事業会社 8社とクライアント契約を締結し 32店舗を展開。会館数は愛知県、岐阜県、三重県、大阪府、和歌山県、埼玉県の 1府5県に69店舗(13年10月末現在)を展開。「葬儀費用の完全開示」「適正な葬儀費用」を業界に先駆けて提唱し、顧客の支持を拡大。葬儀費用の準備に役立つ保険の取り扱いなども手掛けている。
12日前場の日経平均株価は前日比240円72銭高の1万4510円56銭と大幅続伸。取引時間中での1万4500円台回復は10月31日(1万4516円08銭)以来、7営業日ぶり。11日のNYダウの連日最高値更新や円安を受け、寄り付きから買いが先行した。円相場が弱含むにつれて株価指数先物主導で一段高となり、午前10時13分に1万4475円29銭(前日比205円45銭高)まで上昇。その後やや伸び悩む場面もあったが、円安基調とともに先物にまとまった買い物が再び入り、午前11時19分には、1万4538円70銭(同268円86銭高)まで上げ幅を広げた。
東証1部の出来高は12億9866万株。売買代金は9996億円。騰落銘柄数は値上がり1395銘柄、値下がり247銘柄、変わらず115銘柄。
市場からは「日銀が発表した10月のマネーストック(通過供給量)速報の伸び率がかなり大きく、これをきっかけに円安が進んだ。円売り・株価指数先物買いの流れに裁定買いを誘発し、上げ幅を広げたが、まだ買い戻しの範囲内とみられる。10月戻り高値に相当する1万4800円台を上限とするボックス的な動きにあり、1万4500円超えからは売り物も出やすくなってくる」(銀行系証券)との声が聞かれた。
業種別では、三菱倉<9301、株価 - チャート>、上組<9364、株価 - チャート>などの倉庫運輸関連株が上昇し、東建物<8804、株価 - チャート>、住友不<8830、株価 - チャート>などの不動産株も堅調。東京海上<8766、株価 - チャート>、MS&AD<8725、株価 - チャート>などの保険株や、オリックス<8591、株価 - チャート>、オリコ<8585、株価 - チャート>などのその他金融株も引き締まった。三菱UFJ<8306、株価 - チャート>、三井住友<8316、株価 - チャート>などのメガバンク株も高く、地銀株では、自社株買い発表の紀陽銀行<8370、株価 - チャート>や、千葉銀<8331、株価 - チャート>なども買われた。LIXILG<5938、株価 - チャート>、東プレ<5975、株価 - チャート>などの金属製品株も物色された。
個別では、13年12月中間期の連結利益予想と14年6月期の純利益予想を上方修正したアルバック<6728、株価 - チャート>がストップ高となり、値上がり率トップ。13年12月期の連結業績予想を上方修正し、期末一括配当2円増額の福田組<1899、株価 - チャート>や、13年12月期の連結利益予想を上方修正した第一パン<2215、株価 - チャート>も急伸。きのうストップ高したランドビジネス<8944、株価 - チャート>も続騰し、ブロードリーフ<3673、株価 - チャート>、日比谷設備<1982、株価 - チャート>などの上げも目立った。
半面、個別では、14年3月期の連結業績予想を下方修正したワイエイシイ<6298、株価 - チャート>が急落し、値下がり率トップ。14年3月期の連結業績予想を下方修正した太陽誘電<6976、株価 - チャート>や、第1四半期(13年7-9月)連結決算で営業赤字転落の渋谷工<6340、株価 - チャート>も値を崩した。13年12月期の連結業績予想を下方修正(純利益のみ増額)したアサツーDK<9747、株価 - チャート>や、14年3月期の連結営業・経常利益予想を下方修正した大王紙<3880、株価 - チャート>も下落。きのうストップ高したヘリオスHD<6927、株価 - チャート>は利益確定売りに押された。なお、東証業種別株価指数は33業種すべてが上昇した。
前場の東京株式市場で日経平均は大幅続伸。10月31日以来7営業日ぶりに1万4500円を回復した。前日の米ダウ工業株30種が小幅に過去最高値を更新したことや、為替も円安方向に振れるなど外部環境の改善が好感され買いが先行した。
戻り待ちの売りや株式の軽減税率廃止を控えた個人の売りなどで伸び悩む場面もあったが、ドル/円が99円台半ばまで円安に進むと先物に買いが入り指数を押し上げた。
先週末に発表された10月米雇用統計が強い内容だったことで、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和の縮小開始時期が予想より早まるとの観測が再浮上。市場には円安期待が高まっている。「先物に仕掛け的な買いが入った。ECB利下げ後に積み上げたショートポジションの買い戻しもある。為替が1ドル100円を付ければ日経平均は三角もち合いを上振れるとの期待が出ている。もっとも、現物市場の動きは鈍く指数プレイが中心だ」(ネット系証券トレーダー)という。
東証1部の前場売買代金は1兆円に届かず盛り上がりに欠けた。主要な投資家はFRB次期議長に指名されたイエレン氏による上院銀行委員会での指名承認公聴会(14日)を見極めるまで動きにくいとみられている。
個別銘柄では電通<4324.T>が続伸。11日に発表した2014年3月期業績予想の上方修正を好感した。景気回復を背景に国内の広告市場が堅調に推移する見通し。半面、大林組<1802.T>は軟調。12日付の日本経済新聞朝刊は、同社の2013年4―9月期連結営業利益が前年同期比37%減り、75億円程度(従来予想は80億円)になったようだと報じた。業績下振れを警戒した売りが出た。
東証1部の騰落数は、値上がり1395銘柄に対し、値下がりが247銘柄、変わらずが115銘柄だった。
船井電機<6839、株価 - チャート>が急反発。一時前日比105円高の1118円まで買われている。東証1部値上がり率上位。
11日引け後に、14年3月期連結業績予想を修正し、経常利益予想を5億円から21億円(前期は3億5500万円の赤字)に引き上げた。営業利益が液晶テレビを中心に従来予想を上回る見込みであることに加え、上期に発生した為替差益の影響もあり、従来予想を引き上げた。一方、上期に計上した事業構造改善費用や法人税の影響から、純利益予想は1億円(前期は85億4200万円の赤字)と従来予想を据え置いた。
13年9月中間期(4-9月)連結の経常損益は21億6300万円の黒字(前年同期は30億6400万円の赤字)と従来予想の3億円の黒字を上回った。液晶テレビの販売が北米で好調だったほか、円安で為替差益が発生した。海外でのLED事業縮小に伴う事業構造改善11億4900万円を特別損失として計上したものの、最終損益も6億1200万円の黒字(前年同期は29億9100万円の赤字)と従来予想の1000万円の黒字を上回った。
パイロットコーポレーション<7846、株価 - チャート>が続伸。前場は一時前日比85円高の3710円まで買われ、同75円高の3700円ザラバ引け。
11日引け後に、13年12月期連結業績予想を上方修正し、営業利益予想を前期比26.6%増の80億円に引き上げた。従来予想は同2.8%増の65億円。主力の筆記具事業で「フリクション」シリーズをはじめとする利益率の高い製品の販売が国内外で堅調に推移したほか、円安も寄与する。
第3四半期(1-9月)累計の連結営業利益は前年同期比55.7%増の62億1800万円となった。
福田組<1899、株価 - チャート>が大幅高に3日続伸。一時前日比78円高の482円まで買われ、1月7日の年初来高値433円を更新した。東証1部値上がり率上位。
11日引け後に、13年12月期業績予想と配当予想を上方修正した。連結業績予想は前期比11.1%減の25億円から同17.3%増の33億円に引き上げた。建設受注高が計画を上回り工事施工も順調に推移しているほか、工事採算も向上している。
年間配当予想(期末一括)を普通配当で3円から5円に引き上げた。前期実績は普通配当3円に記念配当1円を加えた4円だった。
13年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結営業利益は前年同期比31.1%増の30億8500万円となった。
アルバック<6728、株価 - チャート>が150円ストップ高の1123円を付けたあと、同値カイ気配。午前10時22分時点で、差し引き41万7600株の買い物。
11日引け後に、13年12月中間期(7-12月)の連結利益予想と14年6月期の連結純利益予想を上方修正しており、好感されている。
中間期の連結業績予想は、営業利益予想を前年同期比4.2倍の36億円から同6.4倍の55億円へ、純利益予想を10億円から45億円(前年同期は7億5500万の赤字)へ引き上げた。利益率が改善したほか、連結子会社株式の一部譲渡に伴う特別利益の計上を予定している。
通期連結予想は、上期の特別利益計上に伴い、純利益予想を40億円から50億円(前期は38億700万円の赤字)へ引き上げた。FPD(フラットパネルディスプレー)業界の設備投資動向に不透明さが残るとして、営業利益予想は前期比47.2%増の90億円を据え置いた。
第1四半期(7-9月)連結業績は、営業損益が34億1900万円の黒字(前年同期は2億8200万円の赤字)、最終損益は33億4000万円の黒字(前年同期は15億3700万円の赤字)となった。
<2780> コメ兵 1416 +116大幅高。いちよしがレーティングを「B」から「A」に、フェアバリューを1900円から2000円に引き上げていることが材料視されている。いちよしでは、買取が順調なことに加えて、訪日観光客による購入の拡大など、事業環境が好転していると指摘。今期営業利益は会社計画26億円に対して、28億円にまで上方修正している。
<7201> 日産自 908 +11続伸。ボトム水準からの緩やかなリバウンドが継続。高級スポーツセダンの新型「スカイライン」を来年2月末に日本で発売すると発表。1957年の初代以来、13代目となる。海外の高級車で採用する「インフィニティ」のエンブレムを装着するなど、期待が高まりそうである。決算が嫌気されて急落となったが、その後の値動きをみると、悪材料出尽くしの格好。
<1801> 大成建 493 +1戻り売り圧力を警戒。大林組<1802>の第2四半期営業利益は前年同期比37%減り、75億円程度になったもようとの観測が報じられている。建設セクターについては、これまで上方修正が相次いでいたこともあり、売り仕掛け的な動きが強まる可能性がありそうだ。インデックス買いによってプラス圏に浮上してきているが、戻り待ちの売りは警戒されるところ。
<6758> ソニー 1685 +44しっかり。米ヘッジファンドのサード・ポイントが9月末時点で第5位株主になっていることがわかったと報じられている。保有比率は1.64%のようだ。あらためて企業価値向上策などに対する期待感が先行の格好へ。また、北米の「PS4」先行予約が100万台に到達などとも伝わっており、世界販売への期待なども高まっているようだ。
<6728> アルバック 1123カ +150ストップ高。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は34億円で、従来の上半期計画をほぼ達成する状況に。構造改革効果などで、社内計画を上回る収益水準となったため、上半期予想は36億円から55億円に上方修正している。売上総利益率は24.8%、四半期ベースでは上場来の最高水準となったようだ。想定以上の好業績をストレートに評価する展開へ。
<9438> エムティーアイ 1690 +79買い先行。岩井コスモが投資判断「A」、目標株価3000円でカバレッジを開始したことが好材料視されている。ここ数年、業績の足枷となっていたフィーチャーフォンの有料会員減少に一巡感がある一方、スマートフォンの有料会員増加に他社コンテンツの販売等が新たに加わることで、中期的な増益局面へ復帰した可能性が高いと評価している。
<3668> コロプラ 2597 +473日ぶり反発。同社やアドウェイズ<2489>、サイバーエージ<4751>など、ネット関連株が堅調に推移している。先週末からの地合い悪化を受けて短期的な売られ過ぎ感も意識される中で、自律反発狙いの買いが優勢となっているようだ。また、同社については、スマホゲーム「クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ」が累計1200万ダウンロードを突破したと発表したことが支援材料にも。
<2215> 第一パン 170 +20急伸。前日に第3四半期の決算を発表、通期予想を上方修正していることが買い材料とされている。第3四半期累計営業利益は2.1億円で前年同期比5.5億円の収益改善、通期予想は1億円から2.4億円に上方修正している。キャラクター製品を中心とした積極的な販売活動が奏効したこと、原価低減効果が一層進んだことなどが業績上振れの背景に。