風力発電事業を手掛ける日本風力開発<2766、株価 - チャート>が急反発し、一時150円ストップ高の924円を付ける場面があった。11日引け後、決算短信における「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したと発表、材料視された。
同社は、業績面で赤字決算が続いており、決算短信に「継続企業の前提に関する注記」を記載していた。こうした状況に対し、取引金融機関に経営計画を提示し、借入金返済条件変更など金融支援を要請。その結果、返済期限が到来した借入金について、14年10月末日までの返済期限の延長が決まり、「注記」の記載を解消した。この返済期限延長の対象となる債務の総額は187億円。
同時に、14年3月通期業績予想で、連結営業損益を10億2200万円の黒字から6億3200万円の黒字(前期は7億2600万円の赤字)に下方修正。風況が予想を下回り売電収入が減収となったほか、環境省補助金交付対象事業である蓄電池事業の売上を特別利益の補助金収入に変更したため。
午後1時54分時点の株価は113円高の887円。