身女真理愛の株ぶろぐ(2014年5月27日)

ukichi777a さん

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<外為市場>

午後5時のドル/円<JPY=EBS>は、前日東京市場午後5時時点からややドル安の101円後半。ドルは底堅さを維持したものの、株高の割には上値が重く、102円手前のオプション関連の売りや102円台の輸出オーダーが意識された。欧州議会選挙やウクライナ大統領選にまつわるリスクを無難にクリアできたとの安心感から、ユーロに小幅の動きがあった。

前日、ロンドンおよびニューヨーク市場は休場だった。

<株式市場>

東京株式市場で日経平均は4日続伸。日経平均は一時140円超上昇したが、大引けにかけては利益確定売りに押され、上げ幅を急速に縮小した。結局、前日比34円高まで押し返され、200日移動平均線(1万4650円90銭=27日)も下回って取引を終えた。

東証1部騰落数は、値上がり796銘柄に対し、値下がりが845銘柄、変わらずが171銘柄だった。

<短期金融市場>

無担保コール翌日物金利の加重平均レートは、速報ベースで0.066%になった。

主な取り手は地銀、信託、証券。大手行は0.060─0.061%で調達した。資金需給は大幅な余剰地合い。財政資金の払い超に加えて、日銀が実施した国債や国庫短期証券の買い入れ日で、当座預金残高は135兆円を超える方向になった。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レート(平均)は強含み。ユーロ円3カ月金利先物はポジション調整。

<円債市場>

長期国債先物は小幅続落。前場は前日の米国市場が休場で、外部環境からの手掛かりに欠く中、前日夜間取引で弱含んだ流れを引き継いで売りが先行した。終盤には良好な需給環境が相場を支えた。後場は一部で不安視されていた40年債入札を無難に終えると、買い戻しが優勢になる場面があった。ただ、株高などで下押し圧力が若干強まった。現物債は益出しがみられた長期ゾーンの利回りに上昇圧力がかかった。超長期ゾーンは40年債入札の結果を受けて、最終投資家からとみられる押し目買いが入った。

長期国債先物中心限月6月限の大引けは、前営業日比2銭安の145円23銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp上昇の0.590%。

ラクーン<3031、株価 - チャート>が急騰し、一時33円高の491円を付けた。27日午後2時、同社が運営する雑貨・ファッションの小売店向けサイト「スーパーデリバリー」において、27日から什器や梱包資材のみを扱う「什(じゅう)器・資材市場」を新設したと発表した。

什器・梱包資材業界の大手メーカーの店研創意やササガワ、アニマートなど合計6社が新設されるコーナーで一斉に販売を開始する。「スーパーデリバリー」では通常、ファッション・雑貨の再販売を目的とする小売店のみの利用に制限するため、会員登録は厳選な審査を行っていた、什器・資材の商品に関しては再販目的以外の小売店や事業者のニーズも高いことから、このコーナーのみの利用に関しては、従来の審査を簡素化し、会費も無料としている。

27日終値は5円高の463円。

エレコム<6750、株価 - チャート>が反発。前日、年初来高値(2200円、3月25日)から直近安値(1618円、5月20日)までの押し幅の半値戻しを達成。

パソコン周辺製品から総合デジタル周辺製品メーカーとして事業の領域を拡大。国内は、家電量販店、OA機器商社を通じた法人ルートが主。海外はアジア地域への輸出強化、グループ会社を通じた欧州での販売網拡大、南米などの新興市場への本格的な進出を図っている。

15年3月期予想の連結経常利益は前期比8.7%増の72億円。「今期は全部門で増収を計画しているが、けん引役は周辺機器で前期比2ケタ増を計画。スマートフォン・タブレット関連も堅調に推移するとみているが、パソコン関連の伸びは小幅にとどまる」(財務企画室)という。円安に伴う仕入れ原価の上昇は増収効果で吸収する見通し。また東京、大阪に続く3つ目の物流センターを今年4月に相模原(神奈川県)に新設。運用面でのプラス効果が見込まれる。年40円配は継続する。

27日終値は46円高の1953円。

旭化成<3407、株価 - チャート>が4日続伸し、一時11円高の754円を付けた。27日付の日本経済新聞は、同社が繊維の一種で吸湿性の高い「キュプラ」の生産能力を40年ぶりに引き上げると報道、材料視された。

同紙によると、「キュプラ」を生産する延岡工場(宮崎県延岡市)の生産能力を、現在の年1万5000トンから同1万6500トンに引き上げる。アジアの民族衣装やユニクロの肌着などに使用され、需要が拡大していることに対応するとしている。

27日終値は6円高の749円。

KLab<3656、株価 - チャート>が6日続伸。一時76円高の756円まで買われた。同社は26日、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」のユーザー数が23日に300万人を突破したと発表、材料視された。

同社では、ユーザー数300万人突破を記念してキャンペーンを実施。第一弾として6月1日から7日間、特別ログインボーナスとしてラブカストーンを毎日1個、計7個をプレゼントする。また、今夏、大型メジャーアップデートを行うことを明らかにした。

27日終値は8円高の688円。

飲料品のダイドードリンコ(DyDo)<2590、株価 - チャート>が一時40円高の4150円を付け、しっかり。26日引け後、15年1月期第1四半期(1月21日-4月20日)連結決算を発表。営業増益になったことを材料視されたようだ。

第1四半期業績は、売上高が前年同期比微減の354億100万円、営業利益は同39.2%増の5億1800万円となった。主力の飲料販売部門はボトル缶コーヒーの拡充によって販売数量が0.4%増加。飲料受託製造部門も消費増税前の駆け込みによって拡大した。価格改定未了のため販売単価は若干下落しており、「miu」の広告展開を開始したため広告宣伝費も増加したが、前期にあった特殊要因が一巡したことで利益面には高い変化率が表れている。

業績予想は中間期、通期とも据え置き。通期の売上高は前期比0.1%増の1550億円、営業利益は同13.4%減の52億円を計画している。

27日終値は10円高の4120円。

セイコーエプソン<6724、株価 - チャート>が4日続伸、260円高の3490円まで買われ、3月10日に付けた年初来高値3390円を更新した。ゴールドマン・サックス証券では26日付で、投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を3230円から3660円にそれぞれ引き上げている。

15年3月期同証券予想ベースPER10倍、EV/EBITDA4.3倍など足元の株価バリュエーションから、株式市場が依然として同社業績の持続性に対して懐疑的であることがうかがえるとコメント。14年3月期業績をけん引した先進国における低価格IJP(インクジェットプリンター)の出荷抑制や、新興国における事業モデルの再構築は、15年3月期も続く見通しで、ビジネスIJPのMIF(市場での本体稼働台数)拡大ペースによっては、16年3月期には消耗品の加速も期待できようと指摘している。収益性の高いPOSプリンターの数量回復や大きな課題であった特別損失の正常化にも要注目としている。

27日終値は前日比190円高の3420円。

電通<4324、株価 - チャート>が6日ぶりに反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では26日付で、レーティング「アウトパフォーム」(強気)を継続、目標株価は5360円から6150円に引き上げている。同証券では業績予想の修正と算出基準期変更により、目標株価を引き上げている。また、15年3月期業績の会社側業績計画は保守的であることから、上ブレる見込みであることを勘案して、「アウトパフォーム」を継続するとしている。

会社側計画の15年3月期売上高総利益伸び率4.9%増(海外6.6%増、国内3.3%増)に対して、海外の第1四半期伸び率は9.6%増と高成長基調にあり、国内は4月に消費税増税影響などで広告出稿抑制傾向があったものの、5月に入り急回復し、総じて内外ともに好調な出だしのもようとコメントしている。

同証券では連結営業利益について、15年3月期840億円(前期比17.5%増、従来779億円、会社側計画は725億円)、16年3月期960億円(従来864億円)、17年3月期1080億円と試算している。

27日終値は前日比80円安の4070円。

<3103> ユニチカ 46 -11 売り気配スタート。金融支援の要請を発表している。主力行に対して第三者割当増資 を実施、総額375億円を調達する。構造改革に伴う特別損失440億円を今期に計上する ことによって、約160億円の債務超過に陥るため、減資をしたうえで増資を実施する もよう。債務超過の回避、中期的な構造改革効果の表面化期待などよりも、既存株主 にとっての大幅な価値の希薄化懸念などが優勢になっている。 <6724> エプソン 3420 +190 続伸で年初来の高値を更新。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「中立」 から「買い」に格上げ、目標株価は3230円から3660円に引き上げ。依然として業績の 持続性に対する懐疑的な見方は強く、バリュエーションは低位な水準に置かれている が、先進国における低価格IJPの出荷抑制や、新興国における事業モデルの再構築 は今期も続く見通しと。また、来期には消耗品の加速化の可能性もあると指摘。今期 以降の収益予想を10%強引き上げている。 <4042> 東ソー 473 +17 買い優勢。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価を 440円から570円に引き上げている。エチレンアミンの改善などで業績が予想以上に好 調であること、財務体質の改善が進んでいることを評価しているようだ。財務体質の 劇的な改善を背景に、これまで割安に放置されていたバリュエーション水準の訂正が 期待できるとしている。

<2181> テンプHD 3065 +35 買い先行。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断「買い」を継続でコンビクシ ョン・リストに新規採用、目標株価も4100円から4400円に引き上げている。、国際的 に見ても寡占度が低い人材派遣市場において、M&Aも積極活用した寡占化の進展が 今後のドライバーになると評価。派遣法改正も大手への上位寡占を加速させる可能性 が大きいと指摘。また、経営陣の収益成長へのコミットメントもポジティブに変化し ていると。 <6054> リブセンス 837 +61 連日の急伸。特に買い材料は表面化していないものの、新興市場の上昇など個人投資 家のマインド改善を映して、ここまで売り込まれていた材料株や中小型株に対するリ バランド狙いの動きも強まっている。同社は年初から前日まで7割超の株価下落とな っており、東証1部での下落率はトップになっている。なお、同社の他にも、日本ト リム<6788>、イーブック<3658>、新日本科学<2395>、イマジカロボ<6879>など、年初 来の下落率が大きい銘柄の上昇が目立っている <6879> イマジカロボ 527 +62 上昇率トップ。特に目立った材料は観測されないが、前日には決算説明会が開催され ているもよう。見直しのきっかけ材料につながっているとみられる。また、ゲーム関 連株の活況が続く中、4月から配信を開始しているスマートフォン向けネイティブゲ ームアプリ「マジックガンナー」への期待感なども高まる方向のようだ。 <1776> 三井住建道路 252 +23 急伸。増配、並びに、自社株買いの実施発表を好感している。期末配当金は従来予想 の2円から3円に引き上げ、5期ぶりの増配となるもよう。また、発行済み株式数の 1.6%に当たる30万株を上限とした自社株買いも発表。需給期待に加えて、会社側の 先行き自信の表れとも捉えられる形に。

<2170> リンク&モチ 165 -10 売り優勢。公募・売出の実施を発表している。公募300万株、自己株式処分による売 出1108.8万株、オーバーアロットメントによる売出210万株を実施する。自己株式を 含まない発行済み株式数に占める比率は最大で16.7%となる。企業買収に伴う借入金 の返済などが調達資金の用途に。配当予想の引き上げなども同時に発表しているが、 短期的には希薄化や需給懸念などが先行する格好に。 <8263> ダイエー 313 +13 買い優勢。イオン社長のインタビュー報道において、「旧イオン、旧ダイエーという 境目をなくし、合理的な企業集団に再編する」とのコメントが伝わっている。同社の 再建に向けた動きが期待できるとして、今後の収益水準の高まりなどを先取りする動 きも強まっているようだ。 <9024> 西武HD 2070 +66 反発で上場来高値更新。上場後1ヶ月を通過したことで、アナリストの新規カバレッ ジの動きも相次いできた。前日にはメリルリンチ(ML)が新規に「中立」判断、本日 は野村が新規「ニュートラル」で、みずほ証券では新規「買い」としている。みずほ 証券では、保有資産の有効活用により業績は成長ステージに入ったと予想、短期的に はプリンスホテル事業の収益性改善、「紀尾井町プロジェクト」など再開発の収益貢 献が期待できるとしている。目標株価は2250円と設定しているようだ。 <4651> サニックス 1310 +47 しっかり。明日には中期計画の説明会が開催予定であり、期待感を先取りする動きに もなっているようだ。前々期、前期に続き、今期も大幅な収益成長が続く見通しとな っており、中期計画に対する期待値なども高まりやすいようだ。なお、個人投資家に 人気のテーマ関連株などが人気化している地合いなども支援材料に。

27日朝のロンドン株式市場で、英医薬品大手アストラゼネカ<AZN.L>が前日比2%以上急落している。米ファイザー<PFE.N>は26日、アストラゼネカの買収を断念すると発表した。

ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、スティーブン・マクギャリー氏はアストラゼネカの投資評価を「中立」から「売り」に引き下げ、適正株価を36ポンドとした。

アストラゼネカの株価は0742GMT(日本時間午後4時42分)現在、2.55%安の42.16ポンド。

ニコン<7731、株価 - チャート>が小動き。SMBC日興証券では26日付で、投資判断を「1」(アウトパフォーム)から「2」(中立)に、目標株価を2440円から1680円にそれぞれ引き下げている。

投資判断引き下げの理由として、新目標株価が現行株価に近い水準にあるほか、米・欧・中国市場を中心にデジタルカメラの事業環境が厳しい状況にあり、主力のデジタル一眼レフカメラ分野に関して、中期的には回復余地があるとはいえ、短期的には回復が見込み難いと判断したことを挙げている。目標株価は、15年3月期同証券予想連結1株利益112.2円および15年3月期TOPIX精密機器平均ブルームバーグ・コンセンサス予想PER18倍を17%程度割り引いた15倍を基準に算出されている。

また、同証券では業績予想を下方修正、連結営業利益について、15年3月期620億円(前期比1.5%減、従来810億円、会社側計画は630億円)、16年3月期750億円(従来910億円)、17年3月期820億円と試算している。15年3月期は精機・映像機器は計画線も、インストルメンツの若干未達を想定しているという。

27日終値は前日比12円安の1618円。

ヤマダ電<9831.T>は27日、28日午前8時45分の立会外取引で、27日終値の375円で500億円相当の買い注文を出すと発表した。同社は27日開催の取締役会で、発行済株式の16.79%にあたる1億5000万株・500億円を上限に自己株式を取得すると決議した。

東芝<6502、株価 - チャート>が小動き。SMBC日興証券では26日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は710円から650円に引き下げている。

「1」継続の背景として、目標株価が現行株価に対し67%程度の上値余地があり、ファンダメンタルズ的には大幅赤字だった薄型テレビやPCが構造改革効果などで改善し始めているほか、NAND事業の営業利益率が14年3月期の通期で26%程度の高水準を維持し、社会インフラ分野では原子力関連の一時費用が一巡し、今後は中期的に国内外で発電事業などの拡大が見込まれるなど、産業用エレクトロニクスセクター内において、優位性が高いと考えることを挙げている。

目標株価は、15年3月期入りを考慮し、16年3月期ベース同証券予想連結1株利益42.5円および15年3月期TOPIX電機平均ブルームバーグ・コンセンサス予想PER15.2倍を基準に算出されている。また、同証券では業績予想を修正。連結営業利益について、15年3月期3700億円(前期比27.3%増、従来3900億円、会社側計画は3300億円)、16年3月期4150億円(従来4350億円)、17年3月期4600億円と試算している。

27日終値は前日比1円高の401円。

東ソー<4042、株価 - チャート>が反発し、一時23円高479円まで買われた。野村証券は26日付で、投資判断を「ニュートラル」から「Buy」、目標株価を440円から570円に引き上げている。

同証券は、エチレンアミンの改善などで業績が予想以上に好調である点と財務体質の改善が進んでいる点などを考慮し、投資判断を引き上げている。

27日終値は17円高の473円。

東京株式市場で日経平均は4日続伸。日経平均は一時140円超上昇したが、大引けにかけては利益確定売りに押され、上げ幅を急速に縮小した。結局、前日比34円高まで押し返され、200日移動平均線(1万4650円90銭=27日)も下回って取引を終えた。

前日の米国株式市場は休場だったが、ドイツやフランスなど欧州株式市場が総じて上昇し、投資家心理の改善につながった。小反落で始まった日経平均だったが、その後は直近の急ピッチな上昇を受けて売り方の買い戻しに拍車がかかり、一時は1カ月半ぶりの水準となる1万4700円台でもみあい展開となった。

取引時間中は200日移動平均線を上抜けたことから、「上昇の勢いがある」(国内証券)との声が出ていたが、大引け直前に利食い売り圧力が強まり、一気に上げ幅を縮小した。

足元での日経平均は5営業日で600円近く上昇しており、短期的には過熱感も出ているとの指摘もある。また、「国内に材料が乏しい中、すでに来週の5月米雇用統計に向けて売買を手控え始めた投資家もいる」(国内証券)という。東証1部の売買代金は1兆7027億円と、14営業日連続の2兆円割れとなった。

個別銘柄では、富士重工業<7270.T>が続伸。今後3年間の累計営業利益が当初の計画より1000億─2000億円程度上積みされる公算が大きいとの一部報道が材料視された。

半面、ユニチカ<3103.T>は軟調。26日に取引金融機関に対し金融支援を要請したと発表。事業環境の厳しさがあらためて意識された。

東証1部騰落数は、値上がり796銘柄に対し、値下がりが845銘柄、変わらずが171銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      14636.52 +34.00

寄り付き    14589.79

安値/高値   14588.68─14744.16

TOPIX<.TOPX>

終値       1195.11 +0.42

寄り付き     1194.34

安値/高値    1193.97─1204.73

東証出来高(万株) 197450

東証売買代金(億円) 17027.22

27日後場の日経平均株価は前日比34円00銭高の1万4636円52銭と4日続伸。前場の好地合いを引き継ぐ形で、後場寄り付き直後は堅調に推移。円相場がやや弱含んだこともあり、午後零時39分に、この日の高値となる1万4744円16銭(前日比141円64銭高)を付ける場面があった。その後、売買が交錯し、高値圏でのもみ合いがしばらく続いたが、終盤には株価指数先物にまとまった売り物が出て上げ幅を縮小。円下げ渋りの動きもあって、午後2時58分には1万4630円34銭(同27円82銭高)まで押し戻された。

東証1部の出来高は19億7450万株、売買代金は1兆7027億円。騰落銘柄数は値上がり796銘柄、値下がり845銘柄、変わらず171銘柄。

市場からは「上昇ピッチが速すぎ、一服してもおかしくない。ただし、休養をはさみつつ、上昇していくイメージだ。公的年金買い期待を踏まえ、日本株の割安・出遅れを修正する相場が始まりかけているとみている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

業種別では、王子HD<3861、株価 - チャート>、レンゴー<3941、株価 - チャート>などのパルプ紙株が値上がり率トップを維持。JFE<5411、株価 - チャート>、新日鉄住金<5401、株価 - チャート>などの鉄鋼株も高い。大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>などの証券株もしっかり。西武HD<9024、株価 - チャート>、東急<9005、株価 - チャート>などの陸運株や、三菱地所<8802、株価 - チャート>、NTT都市<8933、株価 - チャート>などの不動産株も継続物色された。個別では、きのう開催された決算説明会での内容が評価されたもようのイマジカロボ<6879、株価 - チャート>が値上がり率トップ。MARUWA<5344、株価 - チャート>、星光PMC<4963、株価 - チャート>、リブセンス<6054、株価 - チャート>などの上げも目立った。

半面、九州電<9508、株価 - チャート>、東ガス<9531、株価 - チャート>などの電気ガス株が軟調。川崎汽<9107、株価 - チャート>、商船三井<9104、株価 - チャート>などの海運株も安い。繊維製品株では、主力取引銀行に金融支援を要請したユニチカ<3103、株価 - チャート>の下げが目立ち、クラボウ<3106、株価 - チャート>、三陽商<8011、株価 - チャート>もさえない。アコム<8572、株価 - チャート>、全国保証<7164、株価 - チャート>などのその他金融株も売られた。個別では、公募増資および自己株式処分、株式売り出しを発表したLINK&M<2170、株価 - チャート>や、石原産<4028、株価 - チャート>、佐世保重<7007、株価 - チャート>なども下落した。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。

日経平均は4日続伸。昨晩の欧州株高や円高一服など、外部環境の落ち着きが好感さ れ堅調な展開となった。ただし、米国市場が休場で取引参加者が少ない中で、物色は 値動きの軽い中小型株に留まり、主力株については大引けにかけて急速に伸び悩む。 大引けの日経平均は前日比34.00円高の14636.52円となった。東証1部の売買高は19億 7450万株、売買代金は1兆7027億円だった。業種別では、パルプ・紙や鉄鋼、証券、 陸運、不動産、金属製品、精密機械、非鉄金属などが上昇。一方、電気・ガスや海 運、その他金融、空運、輸送用機器、小売などが軟調だった。 個別では、三井住友<8316>や野村<8604>など、金融関連株の一角が堅調。また、中長 期の業績上振れ見通しが伝わった富士重<7270>も買い優勢に。その他、一部外資系証 券が投資判断を引き上げたエプソン<6724>が強い動きとなった。一方、大日住薬 <4506>が連日で大幅下落。また、金融支援の要請を発表したユニチカ<3103>が急落と なった。

<3765> ガンホー 577 +4小幅ながら6営業日続伸。パズドラが、北米で累計400万ダウンロードを突破(5月22日時点)と発表しており、材料視されているようである。ただし、一目均衡表では雲下限レベルでの攻防であり、また、連日の上ひげ形成をみると、積極的には手掛けづらい面も。

<9024> 西武ホールディ 2058 +54反発で上場来高値更新。上場後1ヶ月を通過したことで、アナリストの新規カバレッジの動きも相次いできた。前日にはメリルが新規に「中立」判断、本日は野村が新規「ニュートラル」で、みずほ証券では新規「買い」としている。みずほ証券では、保有資産の有効活用により業績は成長ステージに入ったと予想、短期的にはプリンスホテル事業の収益性改善、「紀尾井町プロジェクト」など再開発の収益貢献が期待できるとしている。目標株価は2250円と設定しているようだ。

<7250> 太平洋工 770 +5小幅ながら5営業日続伸で年初来高値圏でのこう着。なお、立花では投資判断「強気」を継続し、目標株価を1000円としているようだ。中国事業の収益貢献により今期も営業最高益更新を予想。今後の市場拡大が有望な「TPMS(Tire Pressure Monitoring System、タイヤ空気圧監視システム)」は15年以降に普及期を迎える公算と。

ミドリムシの研究開発や大量生産、品質の管理、関連商品の販売などを手掛けるユーグレナ<2931、株価 - チャート>が続伸し、一時88円高の1097円まで買われている。27日付の株式新聞は新興市場面で同社株を取り上げ、刺激材料となった。

同紙によると、認知度向上や、食品、化粧品など、OEM(相手先ブランドによる生産)だけでなく、自社ブランド製品の販売も順調に伸びていると指摘。売上の拡大基調が続き、依然として長期的な成長期待は大きいとしている。

午後2時時点の株価は45円高の1054円。

<6054> リブセンス 856 +80連日の急伸。特に買い材料は表面化していないものの、新興市場の上昇など個人投資家のマインド改善を映して、ここまで売り込まれていた材料株や中小型株に対するリバウンド狙いの動きも強まっている。同社は年初から前日まで7割超の株価下落となっており、東証1部での下落率はトップになっている。なお、同社の他にも、日本トリム、イーブック、新日本科学、イマジカロボなど、年初来の下落率が大きい銘柄の上昇が目立っている。

<1776> 三住道路 248 +19仕切り直しのタイミングを探る。自社株買いと14年3月期の配当増額の発表を受けてマドを空けての上昇をみせ、4月につけた年初来高値(278円)に接近。ただ、寄付きを高値に上げ幅を縮めており、現時点では大陰線を形成する格好に。一目均衡表では雲を一気に上放れており、基準線、転換線が位置する245円辺りで仕切り直しにも。

iPS細胞の研究試薬などを手掛けるリプロセル<4978、株価 - チャート>が急騰。前日比150円ストップ高の887円まで買われ、同値のカイ気配となっている。午後1時50分時点では、差し引き50万株超の買い物。26日引け後、米英の企業を子会社化すると発表、材料視された。

英企業は、3次元細胞培養を手掛けるReinnervate社で、取得見込価格は約250万ポンド(約4億3000万円)。子会社化により欧州における一層の販路拡大、製品ラインナップの拡充、技術シナジーを目指す。米企業は、ヒトDNA、組織、血清サンプルをバンキグし、大学や製薬企業の研究者向けに提供を行うBioServe Biotechnologies社で、取得見込価格は約170万ドル(約1億7400万円)。米国における一層の販路拡大や製品ラインアップの拡充、技術シナジーを図るとしている。

<8263> ダイエー 312 +12買い優勢。イオン社長のインタビュー報道において、「旧イオン、旧ダイエーという境目をなくし、合理的な企業集団に再編する」とのコメントが伝わっている。同社の再建に向けた動きが期待できるとして、今後の収益水準の高まりなどを先取りする動きも強まっているようだ。

<4651> サニックス 1314 +51しっかり。明日には中期計画の説明会が開催予定であり、期待感を先取りする動きにもなっているようだ。前々期、前期に続き、今期も大幅な収益成長が続く見通しとなっており、中期計画に対する期待値なども高まりやすいようだ。なお、個人投資家に人気のテーマ関連株などが人気化している地合いなども支援材料に。

エーザイ<4523、株価 - チャート>が反発し、一時42円高の4189円を付けている。同社は27日、抗がん剤「ハラヴェン」について、早期の転移性乳がんへの適応拡大に関しEMA(欧州医薬品庁)のCHMP(医薬品委員会)から承認勧告を受領したと発表、材料視された。

同剤は現在、EUでアントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤を含む2レジメン以上の前治療歴のある局所進行性・転移性乳がんの適応で承認を取得している。今回の承認勧告は、前治療歴が2レジメン以上に限られた現在の適応から、より前治療歴の少ない転移性乳がん患者への適応拡大を推奨するもの。

午後1時時点の株価は37円高の4184円。

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