<外為市場>
午後5時のドル/円<JPY=EBS>は、前日東京市場午後5時時点からややドル安の101円後半。ドルは底堅さを維持したものの、株高の割には上値が重く、102円手前のオプション関連の売りや102円台の輸出オーダーが意識された。欧州議会選挙やウクライナ大統領選にまつわるリスクを無難にクリアできたとの安心感から、ユーロに小幅の動きがあった。
前日、ロンドンおよびニューヨーク市場は休場だった。
<株式市場>
東京株式市場で日経平均は4日続伸。日経平均は一時140円超上昇したが、大引けにかけては利益確定売りに押され、上げ幅を急速に縮小した。結局、前日比34円高まで押し返され、200日移動平均線(1万4650円90銭=27日)も下回って取引を終えた。
東証1部騰落数は、値上がり796銘柄に対し、値下がりが845銘柄、変わらずが171銘柄だった。
<短期金融市場>
無担保コール翌日物金利の加重平均レートは、速報ベースで0.066%になった。
主な取り手は地銀、信託、証券。大手行は0.060─0.061%で調達した。資金需給は大幅な余剰地合い。財政資金の払い超に加えて、日銀が実施した国債や国庫短期証券の買い入れ日で、当座預金残高は135兆円を超える方向になった。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レート(平均)は強含み。ユーロ円3カ月金利先物はポジション調整。
<円債市場>
長期国債先物は小幅続落。前場は前日の米国市場が休場で、外部環境からの手掛かりに欠く中、前日夜間取引で弱含んだ流れを引き継いで売りが先行した。終盤には良好な需給環境が相場を支えた。後場は一部で不安視されていた40年債入札を無難に終えると、買い戻しが優勢になる場面があった。ただ、株高などで下押し圧力が若干強まった。現物債は益出しがみられた長期ゾーンの利回りに上昇圧力がかかった。超長期ゾーンは40年債入札の結果を受けて、最終投資家からとみられる押し目買いが入った。
長期国債先物中心限月6月限の大引けは、前営業日比2銭安の145円23銭。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp上昇の0.590%。