東芝<6502、株価 - チャート>が小動き。SMBC日興証券では26日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は710円から650円に引き下げている。

「1」継続の背景として、目標株価が現行株価に対し67%程度の上値余地があり、ファンダメンタルズ的には大幅赤字だった薄型テレビやPCが構造改革効果などで改善し始めているほか、NAND事業の営業利益率が14年3月期の通期で26%程度の高水準を維持し、社会インフラ分野では原子力関連の一時費用が一巡し、今後は中期的に国内外で発電事業などの拡大が見込まれるなど、産業用エレクトロニクスセクター内において、優位性が高いと考えることを挙げている。

目標株価は、15年3月期入りを考慮し、16年3月期ベース同証券予想連結1株利益42.5円および15年3月期TOPIX電機平均ブルームバーグ・コンセンサス予想PER15.2倍を基準に算出されている。また、同証券では業績予想を修正。連結営業利益について、15年3月期3700億円(前期比27.3%増、従来3900億円、会社側計画は3300億円)、16年3月期4150億円(従来4350億円)、17年3月期4600億円と試算している。

27日終値は前日比1円高の401円。