セイコーエプソン<6724、株価 - チャート>が4日続伸、260円高の3490円まで買われ、3月10日に付けた年初来高値3390円を更新した。ゴールドマン・サックス証券では26日付で、投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を3230円から3660円にそれぞれ引き上げている。

15年3月期同証券予想ベースPER10倍、EV/EBITDA4.3倍など足元の株価バリュエーションから、株式市場が依然として同社業績の持続性に対して懐疑的であることがうかがえるとコメント。14年3月期業績をけん引した先進国における低価格IJP(インクジェットプリンター)の出荷抑制や、新興国における事業モデルの再構築は、15年3月期も続く見通しで、ビジネスIJPのMIF(市場での本体稼働台数)拡大ペースによっては、16年3月期には消耗品の加速も期待できようと指摘している。収益性の高いPOSプリンターの数量回復や大きな課題であった特別損失の正常化にも要注目としている。

27日終値は前日比190円高の3420円。