27日後場の日経平均株価は前日比34円00銭高の1万4636円52銭と4日続伸。前場の好地合いを引き継ぐ形で、後場寄り付き直後は堅調に推移。円相場がやや弱含んだこともあり、午後零時39分に、この日の高値となる1万4744円16銭(前日比141円64銭高)を付ける場面があった。その後、売買が交錯し、高値圏でのもみ合いがしばらく続いたが、終盤には株価指数先物にまとまった売り物が出て上げ幅を縮小。円下げ渋りの動きもあって、午後2時58分には1万4630円34銭(同27円82銭高)まで押し戻された。

東証1部の出来高は19億7450万株、売買代金は1兆7027億円。騰落銘柄数は値上がり796銘柄、値下がり845銘柄、変わらず171銘柄。

市場からは「上昇ピッチが速すぎ、一服してもおかしくない。ただし、休養をはさみつつ、上昇していくイメージだ。公的年金買い期待を踏まえ、日本株の割安・出遅れを修正する相場が始まりかけているとみている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

業種別では、王子HD<3861、株価 - チャート>、レンゴー<3941、株価 - チャート>などのパルプ紙株が値上がり率トップを維持。JFE<5411、株価 - チャート>、新日鉄住金<5401、株価 - チャート>などの鉄鋼株も高い。大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>などの証券株もしっかり。西武HD<9024、株価 - チャート>、東急<9005、株価 - チャート>などの陸運株や、三菱地所<8802、株価 - チャート>、NTT都市<8933、株価 - チャート>などの不動産株も継続物色された。個別では、きのう開催された決算説明会での内容が評価されたもようのイマジカロボ<6879、株価 - チャート>が値上がり率トップ。MARUWA<5344、株価 - チャート>、星光PMC<4963、株価 - チャート>、リブセンス<6054、株価 - チャート>などの上げも目立った。

半面、九州電<9508、株価 - チャート>、東ガス<9531、株価 - チャート>などの電気ガス株が軟調。川崎汽<9107、株価 - チャート>、商船三井<9104、株価 - チャート>などの海運株も安い。繊維製品株では、主力取引銀行に金融支援を要請したユニチカ<3103、株価 - チャート>の下げが目立ち、クラボウ<3106、株価 - チャート>、三陽商<8011、株価 - チャート>もさえない。アコム<8572、株価 - チャート>、全国保証<7164、株価 - チャート>などのその他金融株も売られた。個別では、公募増資および自己株式処分、株式売り出しを発表したLINK&M<2170、株価 - チャート>や、石原産<4028、株価 - チャート>、佐世保重<7007、株価 - チャート>なども下落した。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。