体に良いっていうけど、DHAを摂りすぎると逆に健康を害すこともあるらしい

昔から体に良いといわれている栄養素として、青魚などに含まれているDHAという脂質があります。しかし、体にいいからといって摂取しすぎると、思わぬしっぺ返しをもたらすということが分かっています。

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青みの魚に多く含まれています。

DHAとは、ドコサヘキサエン酸の略称で、ヒトの体内では作ることのできない栄養素です。

DHAは、オメガ3系列の多価不飽和脂肪酸で、特にマグロなどの青魚の頭部に多く含まれています。

DHAは脳や目の細胞に多く含まれている重要な成分ですが、不飽和脂肪酸の一種で人間の体内では合成されにくい成分です。

十分な量を補うためには、例えば、イワシ1匹(60g)やマグロの赤身(24切れ)といったたいへん多くの量を食べなくてはなりません。

含有率が多い食べ物

主に青みの魚に多く含有されています。

DHAは脂に含まれているので、当然、脂たっぷりの、ややこってりめのお魚がおすすめです。

DHAが多いのは、イワシやサバなどのいわゆる青い背の魚(青魚)です。また、マグロなら霜降りのトロの部分に多く含まれています。

カブト煮などで食べる目の裏のゼリー状の部分(眼窩脂肪)には、最も多くのDHAが含まれています。いずれも、旬の時期の脂ののったものがオススメです。

青魚以外ではウナギ、サケ、筋子などにも豊富に含まれています。

一般的にDHAは体にいいとされている

一般的には体に良いものとして認識されています。


“頭が良くなる”と混同されると困るのですが、DHA は脳の神経細胞の膜をつくり、脳細胞を柔らかにして情報の伝達をスムーズにしてくれることが分かってきました

お母さんのおなかの中にいる赤ちゃんにとって、 DHA は大変重要な物質であることが分かってきました 。はじめは妊娠した女性に胎盤に集中していた DHA が、次に胎児の肝臓に、そして、胎児が成長する段階で脳に集中していくことが分かった

日本人(男性)の老人性痴呆症の場合、全体の60%が脳の血管障害が原因で起っていると言われてます。 DHA や EPA は血液中のコレステロールの増えすぎや、血管を詰まらせる血栓を防ぐ効果がありますから、血管障害による痴呆症には予防効果が期待できます

しかし、摂りすぎには要注意

何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉がある通り、摂りすぎると害になります。

DHAには血小板の凝集を抑制する作用があるので、過剰摂取すると出血の際に血液が固まりにくくなるほか、げっぷや吐き気、鼻血が出やすくなったり、軟便になるという報告がある

また酸化し易い成分でもあるため、健康な方がサプリメントなどを利用して、過剰に摂取することには注意が必要だとも言われています。

どんな食物でも食べ過ぎは禁物。善玉DHAといえども脂肪は脂肪。過剰摂取はむしろ発がんに関係する過酸化脂質が増え、動脈硬化や高血圧に悪影響を及ぼす可能性がある

アトピー性皮膚炎の既往歴のある27歳女性と25歳男性がDHA・EPA含有栄養剤使用後に滲出性紅斑が出現し、使用を中止した

1日3 g以上の摂取で、凝血能が低下し出血しやすくなる可能性がある。

一日にどのくらいの摂取量が望ましいのか

食事からも摂取することが出来るので、サプリメントにて摂取する場合には、少な目となるようにしましょう。

DHAの望ましい一日摂取量は一グラム。中とろ三十グラム、マグロ五十グラム、サンマやウナギは一匹、イワシ二匹で十分。

適量は一日1g~1.5g程度とされてますので、このくらいをなるべく日常の食事から取ることが望ましい

定期的に、脂肪の多い魚(200~300g)を週に3回程度食べることが望ましいとされています。

食事はバランスが大事

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