エイベックス・グループ・ホールディングス<7860、株価 - チャート>は3月31日、子会社のエイベックス・エンタテインメントがLINE(東京都渋谷区)と、無料通話・無料メールスマートフォンアプリLINEにおいて、コンテンツやアーティストを生かした提携を行うと発表した。
エイベックスは、LINEとの提携により、公式アカウントやスタンプの継続的な提供など、LINEユーザー基盤およびプラットホームを活用したさまざまなコンテンツ連結を今後も積極的に推進する。
3月31日の終値は、前週末比20円高の1813円。
カプコン<9697、株価 - チャート>が3月31日、14年3月期の連結業績予想について利益の下方修正を発表した。
通期の業績予想で、売上高は従来予想の970億円から1015億円(前期比7.9%増)に増額ながら、営業利益は120億円から100億円(同1.5%減)に引き下げた。家庭用ゲームソフト、パチスロ機は好調で売上は伸びたが、利益率の高いオンラインゲームなどが軟調に推移し利益率が低下した。さらに、将来に回収が見込めないモバイルコンテンツなどを特別損失として計上し、純利益予想を68億円から33億円(同11.0%増)に減額した。
3月31日の終値は、前週末比45円高の1958円。
スター・マイカ<3230、株価 - チャート>が3月31日、14年11月期の第1四半期(13年12月-14年2月)の連結決算を発表した。
第1四半期は、売上高31億1700万円(前期同期比19.8%増)、営業利益5億6600万円(同54.5%増)となった。市場環境が良好で、主力の中古マンション販売が好調。また、付加価値の高い物件づくりにより、利益率向上にも注力している。さらに、将来の成長を視野に入れ、売却物件増にも取り組む。
3月31日の終値は、前週末比20円高の1237円。
キトー<6409、株価 - チャート>はホイスト・クレーンを中心としたマテリアルハンドリング機器のリーディングカンパニー。日本のみならず北米・中国など海外市場でもシェアを着実に伸ばしている。
14年3月期予想の連結経常利益は前期比35.2%増の33億円。「国内が持ち直し、米国では日系企業向け需要が拡大。中国も四半期決算を終えるごとに底入れ感が強まっている」(IR担当者)という。円安の流れはプラスに働き、韓国や台湾の新工場稼働効果も浸透してきている。
15年3月期も好調な流れが続く見通し。今後、「選択肢のひとつとしてオーストラリアやベトナムへの進出を検討している」(同)という。予想PERは14倍台。
3月31日の終値は、前週末比104円高の2112円。
中外製薬<4519、株価 - チャート>についてクレディ・スイス証券では3月31日付で、医薬品セクターのトップピックとして推奨、投資判断「アウトパフォーム」(強気)を継続、目標株価は2700円から3000円に引き上げている。
14年12月期第1四半期(1-3月)プレビュー取材で堅調な推移を確認したとし、「第1四半期は薬価改定前の買い控え、消費増税前の仮需発生などの一過性要因を考慮しなければならないが、引き続き主力品を中心に売上を伸ばしており、好調な新年度のスタートといえそうである」とコメント。現時点で14年12月期業績予想は変更しないとしているものの、第1四半期の結果を踏まえて会社側計画に上方修正余地ありということが意識されるだろうと指摘している。また、14年12月期は業績続伸と新薬のステージアップのすべてが株価のカタリストとなる可能性が高いともしている。
3月31日の終値は、前週末比23円高の2635円。
東京都競馬<9672、株価 - チャート>は東京・大井競馬場と群馬・伊勢崎オートレース場の賃貸が収益源。倉庫や「東京サマーランド」の運営も手掛ける。
同社では、「3月30日から、馬券の購入金額に応じてポイントが貯まり、ポイントを現金やグッズに交換できる『SPAT4プレミアムポイント』のシステムが稼働し、今後の増収要因として期待している」(財務部)という。SPAT4は、南関東4競馬場電話・インターネット投票システム。会員になれば、インターネット(パソコン・携帯ウエブ)、プッシュホン電話で投票が可能。
一方、昨年7月の新倉庫稼働が利益面に通年で寄与するほか、7月1日から東京サマーランドで導入予定の大型ウオータースライダーへの集客増も期待要因。業績を取り巻く環境は明るく、14年12月期予想の連結業績予想は営業段階から2ケタ増益を見込み、経常利益は前期比23.4%増の32億6100万円。年3円配は継続する予定。
指標や需給面での妙味はないが、下値不安はなく、25日移動平均線を抜けてくれば、リバウンドの動きが期待できそうだ。
3月31日の終値は、前週末比10円安の308円。
日立国際電気<6756、株価 - チャート>についてクレディ・スイス証券では3月31日付で、投資判断「アウトパフォーム」(強気)を継続、目標株価は1470円から1560円に引き上げている。
同証券では決算前取材を経て業績予想を上方修正、あわせて目標株価を引き上げている。取材の印象はポジティブであり、会社側計画に対して映像無線NW、SPE事業とも受注高、利益の上ブレ基調を予想、他SPEメーカーの受注見通しと異なり、14年4-6月期の前四半期比増のトレンドが株価押し上げ要因となろうと指摘している。
取材の注目点として、(1)SPE連結受注高は引き続きファウンダリ、韓国DRAM微細化投資が高水準継続し会社側計画上ブレ基調にあることなどから前四半期比増となる可能性が高い(2)映像無線NW受注高は上ブレ確度が高まっている(3)14年3月期連結業績は会社側計画を上回る可能性が高い(4)15年3月期連結業績はコンセンサス予想並みになりそう――の4点を挙げている。
同証券では連結営業利益について、14年3月期171億円(前期比2.7倍、従来148億円、会社側計画は155億円)、15年3月期231億円(従来185億円)、16年3月期239億円(同201億円)と試算している。
3月31日の終値は、前週末比28円高の1239円。
トラスコ中山<9830、株価 - チャート>は機械工具卸で全国展開。全国19カ所の物流拠点をベースに、最短で半日で納入するシステムを確立している。作業用スコップからLEDライト、小型発電機はじめ取り扱い品目は多く、PB(プライベートブランド)商品にも力を注いでいる。
14年3月期予想の連結経常利益は前期比17.3%増の97億5000万円。6期ぶりに最高益を更新する見通し。「全商品で売上増加の流れが続いており、利益増につながっている」(同)という。
主力のファクトリールート(製造業、建設関連業向け卸売)、ホームセンタールート(ホームセンター向け販売)ともに好調な伸びを予想している。特に、ファクトリールートでは、少量多品種・高頻度の商品ニーズに確実に対応し、顧客の利便性向上につなげている。
15年は3月期から12月期に決算期を変更するが、足元好調の流れは持続する見通し。良好な需給を形成していることも支援材料で、1月高値(2599円、14年1月8日)奪回が期待される。
3月31日の終値は、前週末比37円高の2382円。
ドル/円 終値 103.22/24
始値 103.24/25
前営業日終値 102.80/85
ユーロ/ドル 終値 1.3770/72
始値 1.3784/85
前営業日終値 1.3751/54
30年債
米東部時間17時05分 101*05.50=3.5608%
前営業日終盤 101*13.50=3.5473%
10年債
米東部時間16時52分 100*08.50=2.7190%
前営業日終盤 100*08.00=2.7208%
5年債
米東部時間17時05分 99*17.25=1.7216%
前営業日終盤 99*13.25=1.7479%
2年債
米東部時間17時05分 99*28.75=0.4261%
前営業日終盤 99*27.00=0.4535%
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 16457.66(+134.60)
前営業日終値 16323.06(+ 58.83)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 4198.99(+43.23)
前営業日終値 4155.76(+ 4.53)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1872.34(+14.72)
前営業日終値 1857.62(+ 8.58)
COMEX金(6月限)(ドル/オンス)
終値 1283.8(‐10.5)
前営業日終値 1294.3(‐0.5)
COMEX銀(5月限)(セント/オンス)
終値 1975.2(‐3.8)
前営業日終値 1979.0(+8.2)
北海ブレント原油先物(5月限)(ドル/バレル)
終値 107.76(‐0.31)
前営業日終値 108.07(+0.24)
米WTI原油先物(5月限) (ドル/バレル)
終値 101.58(‐0.09)
前営業日終値 101.67(+0.39)
TR/CC‐CRB指数(ポイント)<.TR●●RB>
終値 304.6656(‐0.5462)
前営業日終値 305.2118(+1.2487)
<為替> 米国の量的緩和は当面継続する可能性が高いとのイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言で、ドルが他の主要通貨に対して下落した。
イエレン議長はこの日の講演で、米国の労働市場と経済には「著しい」緩み(スラック)が存在し、当面は米景気てこ入れのための資産買い入れと低金利が続く公算が大きいと述べた。
ユーロ/ポンドは前営業日とほぼ変わらず。3月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は前年比0.5%上昇と2009年11月以来の低水準だったが、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に動くほどの内容ではないと受け止められ、ユーロは一時0.8298ポンドまで上昇した。
欧州の中銀当局者はユーロ/ドルが2011年以来の1.40ドルに接近しつつあることで、ユーロ圏のデフレ圧力がさらに高まり景気回復に水を差すのではないかと懸念している。
<債券> 期間が長めの国債利回りが上昇した。4月4日に発表される3月の米雇用統計が予想を上回る堅調な内容になるとの観測が背景。
一方、イエレンFRB議長が朝方、景気支援に向けたFRBによる「異例の」コミットメントが当面必要と発言したことで、5年債は底堅い動きとなった。
雇用統計が予想を上回るとの見方から、30年債は一時1ポイント超下落した。
朝方発表された3月の米シカゴ地区購買部協会景気指数は、昨年8月以来の低水準となった。これを受けて中期債の需要が高まったとの指摘がでていた。
<株式> 続伸。イエレンFRB議長の発言を受けて、早期利上げ懸念が後退した。
機関投資家が期末の保有株式の評価額上昇を狙ったいわゆるドレッシング買いを入れたことも、株高につながった面があった。
半導体のマイクロン・テクノロジー<MU.O>が8%、ソフトウエアのオラクル<ORCL.N>が3.4%上げるなどハイテク株が堅調。最近値動きが激しいバイオテクノロジー株にも引き続き注目が集まり、先週7%下げたナスダックのバイオテクノロジー指数は3%高。バーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX.O>は4.3%、バイオジェン・アイデック<BIIB.O>は4%、それぞれ上昇した。
<金先物> 4日続落。ウクライナ情勢の改善期待を背景にリスク回避志向が弱まった。ロシア国防省はこの日、ウクライナ国境近くに終結していた軍隊の一部が撤退したと発表。また前日に行われた米ロ外相会談はウクライナ問題で打開策を見出せなかったが、近く再会談する見通しで、地政学的リスクへの懸念が後退した。
<米原油先物> 4日ぶりに反落。ウクライナをめぐる緊張緩和で欧米諸国によるエネルギー分野を含めた対ロシア制裁強化への懸念が後退、原油の売り圧力が強まった。
3月のシカゴPMIは55.9と、前月から低下したほか市場予想も下回り、圧迫材料となった。米株価が堅調に推移したことは下支え要因となった。
31日の米国株式市場は続伸して引けた。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて、早期利上げ懸念が後退した。
ダウ工業株30種<.DJI>は134.60ドル(0.82%)高の1万6457.66ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は43.23ポイント(1.04%)高の4198.99。
S&P総合500種<.SPX>は14.72ポイント(0.79%)高の1872.34。
月間では、ダウが0.8%、S&P500は0.7%それぞれ上昇。ナスダックは 2.5%下落した。
またダウは第1・四半期に0.7%下落する一方、S&P500、ナスダックは1.3%、0.5%それぞれ値を上げた。
この日は半導体のマイクロン・テクノロジー<MU.O>が8%、ソフトウエアのオラクル<ORCL.N>が3.4%上げるなどハイテク株が堅調。最近値動きが激しいバイオテクノロジー株にも引き続き注目が集まり、先週7%下げたナスダックのバイオテクノロジー指数は3%高。バーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX.O>は4.3%、バイオジェン・アイデック<BIIB.O>は4%、それぞれ上昇した。
物流のUTiワールドワイド<UTIW.O>は6%安。四半期の赤字額が予想よりも大幅だったことが嫌われた。
イエレン議長は3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、量的緩和終了から利上げ開始までの期間は6カ月程度になるだろうと述べ、これは多くの市場参加者の想定よりも短いと受け止められていた。しかしこの日の講演では、経済押し上げに向けたFRBの「異例の」コミットメントが当面必要だとの考えを強調した。
JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル市場ストラテジスト、ジョセフ・タニアス氏は「議長のこの日の発言は、先の会見が引き起こした混乱を落ち着かせ、事態をよりはっきりさせた。FRBの利上げをめぐる懸念が存在しない局面になれば、市場はより安心できる」と指摘した。
この日は機関投資家が期末の保有株式の評価額上昇を狙ったいわゆるドレッシング買いを入れたことも、株高につながった面があった。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の出来高は合計で約52億8000万株と、3月平均の69億株を下回った。
ニューヨーク証券取引所とナスダックでは、いずれも全体の約73%の銘柄が値上がりした。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 16457.66(+134.60)
前営業日終値 16323.06(+ 58.83)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 4198.99(+43.23)
前営業日終値 4155.76(+ 4.53)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1872.34(+14.72)
前営業日終値 1857.62(+ 8.58)
1552GMT 28日終盤
ユーロ/ドル<EUR=> 1.3778/80 1.3752
ドル/円<JPY=> 102.96/103.00 102.79
ユーロ/円<EURJPY=> 141.89/92 141.36
31日終値 前営業日終値
株 FT100 6598.37(‐17.21) 6615.58
クセトラDAX 9555.91(‐31.28) 9587.19
金 現物午後値決め 1291.75 1294.75
*GMT:17時41分
先物清算値
3カ月物ユーロ(6月限) 99.71 (‐0.00) <FEIM4>
独連邦債2年物(6月限) 110.42 (‐0.03) <FGBSM4><0#FGBS:>
独連邦債5年物(6月限) 125.37 (‐0.12) <FGBMM4><0#FGBM:>
独連邦債10年物(6月限) 143.38 (‐0.20) <FGBLM4><0#FGBL:>
独連邦債30年物(6月限) 128.98 (‐0.20) <FGBXM4><0#FGBX:>
現物利回り
独連邦債2年物 0.161 (0.149) <DE2YT=TWEB><0#DE2YT=TWEB>
独連邦債5年物 0.629 (0.611) <DE5YT=TWEB><0#DE5YT=TWEB>
独連邦債10年物 1.567 (1.554) <DE10YT=TWEB><0#DE10YT=TWEB>
独連邦債30年物 2.430 (2.422) <DE30YT=TWEB><0#DE30YT=TWEB>
<為替> ユーロが主要通貨に対し上昇し、対円では3週間ぶり高値を付けた。
欧州連合(EU)統計局が発表した3月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)は前年比0.5%上昇となり、上昇率は2009年11月以来の低水準となった。予想は0.6%上昇だった。
NAB(ロンドン)のディーラー、グラハム・ダビッドソン氏は、同統計を受けユーロは弱含んだが、その後上向いたと指摘。ユーロ圏消費者物価指数は市場ではすでに織り込み済みだったとし、景気回復が意識されているとの見方を示した。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、「ユーロが下落するには、欧州中央銀行(ECB)が何らかの行動を起こす必要がある」としている。
中盤の取引で、ユーロ/円は0.85%高の142.08円となっている。
<株式> ロンドン株式市場は、反落して引けた。FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は17.21ポイント(0.26%)安の6598.37。
年初来では2.2%下落し、四半期ベースで昨年6月以来の下げとなった。
エンジニアリングのバブコック・インターナショナル<BAB.L>は商いを伴って4.3%急伸、市場の流れに逆行した。英国政府が70億ポンド(117億ドル)規模の廃炉プロジェクトの発注先として、バブコックと米企業を優先入札者に選定したことが好感された。
また中国景気刺激策への期待を背景に、鉱山株指数<.FTNMX1770>も0.3%上昇した。
リオ・ティント<RIO.L>が1.8%上昇し、鉱山株の上げを主導した。クレディ・スイスが同社を「フォーカス」リストに維持したことが支援材料。
欧州株式市場では、イタリア株が欧州株全体をアウトパフォームした。
伊銀バンコ・ポポラーレ<BAPO.MI>は15.8%、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS、モンテ・パスキ)<BMPS.MI>は4.9%それぞれ上昇。
増資で海外投資家の需要を集めたと伝わったことがバンコ・ポポラーレの追い風となったほか、中南米のファンド大手2社による出資のニュースがMPSを支援した。
より規模の小さいイタリア銀も自己資本を増強しており、海外投資家が投資に関心を寄せている兆候が好感されている。
一連の目標株価引き上げを受け、インテサ・サンパオロ<ISP.MI>も2.4%値を上げた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は1.26ポイント(0.09%)高の1333.55。第1・四半期の上昇率は1.3%となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は10.83ポイント(0.34%)安の3161.60。一時は5年半ぶり高値となる3185.68まで買われる場面もあったが、引けにかけて期末の利食い売りに押され、結局マイナス圏で終えた。
3月のユーロ圏インフレ率が2009年11月以来の低水準となったことを受け、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が高まったことも相場を下支えた。
BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツの調査部門責任者、フィリップ・ジゼル氏は「ECBが利下げ、もしくは量的緩和策を実施する可能性が明らかに高まった」と指摘。「これは長期的に欧州株にはプラスだが、きょうは期末のポートフォリオ調整に押され影が薄くなっている」との見方を示した。
<ユーロ圏債券> スペインやイタリアなどの低格付け債利回りが数年ぶりの低水準付近にとどまった。同日発表された3月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)が鈍化したことを受け、欧州中央銀行(ECB)が年内に追加緩和を実施する可能性があるとの観測が強まった。
欧州連合(EU)統計局が発表した3月のユーロ圏CPI報値は前年比0.5%上昇と、2月の0.7%上昇から鈍化し、上昇率は2009年11月以来の低水準となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想の0.6%上昇も下回った。
ただ、市場参加者の間では、ECBが4月3日の理事会で何らかの行動に出ることは見込まれていない。
イタリア10年債利回りは3.31%と、ほぼ変わらず。前営業日は8年半ぶりの低水準となる3.261%をつけた。
スペイン10年債利回りも横ばいの3.24%。前営業日は8年ぶりの低水準となる3.2%をつけた。
ポルトガル10年債利回りは2.5ベーシスポイント(bp)上昇し4.07%。前営業日は約4年ぶりに4%の節目を下回った。
アイルランド10年債利回りは、過去最低水準となった前営業日の2.974%から5bp上昇した。
独連邦債10年物利回りは2bp上昇し、1.57%。前営業日は2週間ぶりの低水準となる1.51%をつけていた。
短期金融市場では、ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)4月物のフォワードレートが0.175%と、スポット金利を2bp下回る水準にとどまっており、ECBが4月3日の理事会で追加緩和に踏み切る公算は小さいとの見方が織り込まれていることを示した。
また、EONIAの10─12月物は0.13─0.14%近辺となり、ECBが年末にかけ緩和に動くことが見込まれていることを示している。
FT100種総合株価指数(ロンドン)<.FTSE>
終値 6598.37(‐17.21)
前営業日終値 6615.58(+27.26)
クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>
終値 9555.91(‐ 31.28)
前営業日終値 9587.19(+135.98)
CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>
終値 4391.50(‐19.76)
前営業日終値 4411.26(+32.20)
<ロンドン株式市場> 第1・四半期最後の取引となった31日のロンドン株式市場は、反落して引けた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は17.21ポイント(0.26%)安の6598.37。
年初来では2.2%下落し、四半期ベースで昨年6月以来の下げとなった。
エンジニアリングのバブコック・インターナショナル<BAB.L>は商いを伴って4.3%急伸、市場の流れに逆行した。英国政府が70億ポンド(117億ドル)規模の廃炉プロジェクトの発注先として、バブコックと米企業を優先入札者に選定したことが好感された。
また中国景気刺激策への期待を背景に、鉱山株指数<.FTNMX1770>も0.3%上昇した。
リオ・ティント<RIO.L>が1.8%上昇し、鉱山株の上げを主導した。クレディ・スイスが同社を「フォーカス」リストに維持したことが支援材料。
<欧州株式市場> イタリア株が欧州株全体をアウトパフォームした。伊銀バンコ・ポポラーレ<BAPO.MI>は15.8%、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS、モンテ・パスキ)<BMPS.MI>は4.9%それぞれ上昇。
増資で海外投資家の需要を集めたと伝わったことがバンコ・ポポラーレの追い風となったほか、中南米のファンド大手2社による出資のニュースがMPSを支援した。
より規模の小さいイタリア銀も自己資本を増強しており、海外投資家が投資に関心を寄せている兆候が好感されている。
一連の目標株価引き上げを受け、インテサ・サンパオロ<ISP.MI>も2.4%値を上げた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は1.26ポイント(0.09%)高の1333.55。第1・四半期の上昇率は1.3%となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は10.83ポイント(0.34%)安の3161.60。一時は5年半ぶり高値となる3185.68まで買われる場面もあったが、引けにかけて期末の利食い売りに押され、結局マイナス圏で終えた。
3月のユーロ圏インフレ率が2009年11月以来の低水準となったことを受け、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が高まったことも相場を下支えた。
BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツの調査部門責任者、フィリップ・ジゼル氏は「ECBが利下げ、もしくは量的緩和策を実施する可能性が明らかに高まった」と指摘。「これは長期的に欧州株にはプラスだが、きょうは期末のポートフォリオ調整に押され影が薄くなっている」との見方を示した。
31日の欧州株式市場では、イタリア株が欧州株全体をアウトパフォームした。
伊銀バンコ・ポポラーレ<BAPO.MI>は15.8%、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS、モンテ・パスキ)<BMPS.MI>は4.9%それぞれ上昇。
増資で海外投資家の需要を集めたと伝わったことがバンコ・ポポラーレの追い風となったほか、中南米のファンド大手2社による出資のニュースがMPSを支援した。
より規模の小さいイタリア銀も自己資本を増強しており、海外投資家が投資に関心を寄せている兆候が好感されている。
一連の目標株価引き上げを受け、インテサ・サンパオロ<ISP.MI>も2.4%値を上げた。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は1.26ポイント(0.09%)高の1333.55。第1・四半期の上昇率は1.3%となった。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は10.83ポイント(0.34%)安の3161.60。一時は5年半ぶり高値となる3185.68まで買われる場面もあったが、引けにかけて期末の利食い売りに押され、結局マイナス圏で終えた。
3月のユーロ圏インフレ率が2009年11月以来の低水準となったことを受け、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が高まったことも相場を下支えた。
BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツの調査部門責任者、フィリップ・ジゼル氏は「ECBが利下げ、もしくは量的緩和策を実施する可能性が明らかに高まった」と指摘。「これは長期的に欧州株にはプラスだが、きょうは期末のポートフォリオ調整に押され影が薄くなっている」との見方を示した。
第1・四半期最後の取引となった31日のロンドン株式市場は、反落して引けた。
FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は17.21ポイント(0.26%)安の6598.37。
年初来では2.2%下落し、四半期ベースで昨年6月以来の下げとなった。
エンジニアリングのバブコック・インターナショナル<BAB.L>は商いを伴って4.3%急伸、市場の流れに逆行した。英国政府が70億ポンド(117億ドル)規模の廃炉プロジェクトの発注先として、バブコックと米企業を優先入札者に選定したことが好感された。
また中国景気刺激策への期待を背景に、鉱山株指数<.FTNMX1770>も0.3%上昇した。
リオ・ティント<RIO.L>が1.8%上昇し、鉱山株の上げを主導した。クレディ・スイスが同社を「フォーカス」リストに維持したことが支援材料。
- 1