トラスコ中山<9830、株価 - チャート>は機械工具卸で全国展開。全国19カ所の物流拠点をベースに、最短で半日で納入するシステムを確立している。作業用スコップからLEDライト、小型発電機はじめ取り扱い品目は多く、PB(プライベートブランド)商品にも力を注いでいる。

14年3月期予想の連結経常利益は前期比17.3%増の97億5000万円。6期ぶりに最高益を更新する見通し。「全商品で売上増加の流れが続いており、利益増につながっている」(同)という。

主力のファクトリールート(製造業、建設関連業向け卸売)、ホームセンタールート(ホームセンター向け販売)ともに好調な伸びを予想している。特に、ファクトリールートでは、少量多品種・高頻度の商品ニーズに確実に対応し、顧客の利便性向上につなげている。

15年は3月期から12月期に決算期を変更するが、足元好調の流れは持続する見通し。良好な需給を形成していることも支援材料で、1月高値(2599円、14年1月8日)奪回が期待される。

3月31日の終値は、前週末比37円高の2382円。