欧州株式市場では、イタリア株が欧州株全体をアウトパフォームした。

伊銀バンコ・ポポラーレ<BAPO.MI>は15.8%、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS、モンテ・パスキ)<BMPS.MI>は4.9%それぞれ上昇。

増資で海外投資家の需要を集めたと伝わったことがバンコ・ポポラーレの追い風となったほか、中南米のファンド大手2社による出資のニュースがMPSを支援した。

より規模の小さいイタリア銀も自己資本を増強しており、海外投資家が投資に関心を寄せている兆候が好感されている。

一連の目標株価引き上げを受け、インテサ・サンパオロ<ISP.MI>も2.4%値を上げた。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は1.26ポイント(0.09%)高の1333.55。第1・四半期の上昇率は1.3%となった。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は10.83ポイント(0.34%)安の3161.60。一時は5年半ぶり高値となる3185.68まで買われる場面もあったが、引けにかけて期末の利食い売りに押され、結局マイナス圏で終えた。

3月のユーロ圏インフレ率が2009年11月以来の低水準となったことを受け、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が高まったことも相場を下支えた。