FT100種総合株価指数(ロンドン)<.FTSE>

終値      6598.37(‐17.21)

前営業日終値   6615.58(+27.26)

クセトラDAX指数(フランクフルト)<.DAX>

終値      9555.91(‐ 31.28)

前営業日終値   9587.19(+135.98)

CAC40種平均指数(パリ)<.FCHI>

終値      4391.50(‐19.76)

前営業日終値   4411.26(+32.20)

<ロンドン株式市場> 第1・四半期最後の取引となった31日のロンドン株式市場は、反落して引けた。

FT100種総合株価指数<.FTSE>終値は17.21ポイント(0.26%)安の6598.37。

年初来では2.2%下落し、四半期ベースで昨年6月以来の下げとなった。

エンジニアリングのバブコック・インターナショナル<BAB.L>は商いを伴って4.3%急伸、市場の流れに逆行した。英国政府が70億ポンド(117億ドル)規模の廃炉プロジェクトの発注先として、バブコックと米企業を優先入札者に選定したことが好感された。

また中国景気刺激策への期待を背景に、鉱山株指数<.FTNMX1770>も0.3%上昇した。

リオ・ティント<RIO.L>が1.8%上昇し、鉱山株の上げを主導した。クレディ・スイスが同社を「フォーカス」リストに維持したことが支援材料。

<欧州株式市場> イタリア株が欧州株全体をアウトパフォームした。伊銀バンコ・ポポラーレ<BAPO.MI>は15.8%、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS、モンテ・パスキ)<BMPS.MI>は4.9%それぞれ上昇。

増資で海外投資家の需要を集めたと伝わったことがバンコ・ポポラーレの追い風となったほか、中南米のファンド大手2社による出資のニュースがMPSを支援した。

より規模の小さいイタリア銀も自己資本を増強しており、海外投資家が投資に関心を寄せている兆候が好感されている。

一連の目標株価引き上げを受け、インテサ・サンパオロ<ISP.MI>も2.4%値を上げた。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は1.26ポイント(0.09%)高の1333.55。第1・四半期の上昇率は1.3%となった。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は10.83ポイント(0.34%)安の3161.60。一時は5年半ぶり高値となる3185.68まで買われる場面もあったが、引けにかけて期末の利食い売りに押され、結局マイナス圏で終えた。

3月のユーロ圏インフレ率が2009年11月以来の低水準となったことを受け、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測が高まったことも相場を下支えた。

BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツの調査部門責任者、フィリップ・ジゼル氏は「ECBが利下げ、もしくは量的緩和策を実施する可能性が明らかに高まった」と指摘。「これは長期的に欧州株にはプラスだが、きょうは期末のポートフォリオ調整に押され影が薄くなっている」との見方を示した。