体重をコントロールできる「マクロ栄養素」とは?

本格的にトレーニングや体作りを行なっている方なら絶対に持っている知識の一つにマクロ栄養素というものがあります。マクロ栄養素を学べばトレーニング自体よりも食事の方が大切と言われている理由がわかるはずです。ここではマクロ栄養素についてわかりやすく解説しています。

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トレーニングの内容よりも、食事の内容が大事

昨今の健康ブームにより、トレーニングや、ランニングなど、運動をしている人が多くなったのではないでしょうか。健康のためや、ボディメイクに重きを置いている人など、目的は人によって様々だとは思いますが、そのどちらにも言えることは、「トレーニングや運動の内容よりも、食事の内容が大事」ということです。
 ただ、食事が大事というのは、おそらく皆さん分かっていることでしょう。「食事が大事なのは分かるけど、何を食べればいいの?」「ささみばかり食べないといけないなんて無理!」など、そういった意見もあると思います。
 実際、私も、トレーニング、運動を始めたばかりの時は、食事のことなんて全く知らず、(というよりも重要性を分かっていませんでした笑)ひどい食生活でした。そのおかげもあってか、運動をしているのに、中々変化が見えず、苦しみました。
 そういう経緯もあり、食事を見直す時に「マクロ栄養素」について学び、そこからはトレーニングによる身体の変化を感じることができています。
 また、マクロ栄養素を理解すれば、体重のコントロールもグッと簡単になるので、今回分かりやすく説明していきたいと思います。

基礎代謝について

まず、マクロ栄養素についての説明の前に、基礎代謝について説明します。基礎代謝は、マクロ栄養素を設定する際の前提になるものなので、ここでは概要を説明します。(この基礎代謝をどう使うかは、後ほど説明します)
 まず、基礎代謝とは「何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために生体で自動的に(生理的に)行われている活動で必要なエネルギーのこと。」(wikipedeaより)といったものです。
 そして、基礎代謝については、計算して求めることができます。これには計算式があり、実際に計算しても求めることができるのですが、便利な計算ツールがあるので、今回はそれを用いて計算していただければと思います。(身長や体重など、簡単な項目を打ち込むだけで自分の基礎代謝が分かります)

マクロ栄養素とは

次にマクロ栄養素の説明をします。
 マクロ栄養素とは、人にとって重要な「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」の三つの栄養素を指し、1日の食事においてその比率を設定するという方法です。どうやって設定するかという目安となるための例は後ほどご紹介します。ただ、後ほどマクロ栄養素を設定する際に、「炭水化物が1gあたり4kcal」、
「たんぱく質が1gあたり4kcal」、「脂質が1gあたり9kcal」というのが非常に重要になるので覚えておいてください。

マクロ栄養素を踏まえた食事の内容(例)

それでは具体的にどうやってマクロ栄養素を設定していくのか、筆者の手順を例に説明します。
①まず、基礎代謝を出します。筆者の基礎代謝は約1800kcalです。(これは上記の基礎代謝の説明の部分で貼ったURLのサイトで計算しました。)
②この基礎代謝を元に、次は、自分が1日に取っていいカロリーを設定します。例えば、ダイエットをしたい人であれば、この基礎代謝程度のカロリー設定にします。ただ、いきなりだと、減量が上手くいかないこともありますし、1日寝たきりの人はあまりいないと思うので、少し余裕をもってもいいかと思います。(これは結構大事です。いきなりでだと長続きしないので。)
筆者は、仕事柄、よく運動するというのと、夏に向けて減量中という二つを考え、1日の摂取カロリーを2200にしています。
③先ほど設定した2200kcalに収まる範囲で、炭水化物、タンパク質、脂質の割合を決めます。筆者を例にすると、炭水化物を約300g(約1200kcal)、たんぱく質を約150g(約600kcal)、脂質を約50g(450kcal)といった内訳にしています。 
 この内訳を見たとき、「なぜ、この比率なのか」と疑問に思う方も多いと思います。
それに関しては、「タンパク質は体重の数値の2倍」「脂質は総カロリーの25%」という黄金比率のようなものがあり、それを基準に設定しています。

例をもとに自分に合った設定を

一通り、マクロ栄養素の設定の仕方について、筆者を例に説明しました。
ただ、あくまで例なので、女性の方や、目的が違う人(増量をしたい)は、自分にあったカロリー設定を探してほしいと思います。
ただ、基本的な考え方としては同じなので、参考にしていただければと思います。

継続することが一番

入会後1か月目は自分では分からない程度
2か月経てば自分でなんとなく変化がわかるように
3か月~になると自分でも変わっている様が分かる!

トレーニングを始めて1ヶ月程度では特に変化は感じません。毎日コツコツと続けていくうちに徐々に変化が見えてくるものです。なかなか成果が出ないからといって落ち込むことはありません。

いかがでしたでしょうか?少し難しい部分もあったかもしれませんが、この考え方をマスターすれば、体重のコントロールは思うがままです。
 また、炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく摂取することによって、トレーニングの効果も増え、より身体に変化を望めるようになるでしょう。
 ただ、筆者が一番大事だと思うのは、「継続すること」→「段階的に行う」ということだと思います。最初は高めのカロリー設定でもいいと思いますし、ゆるやかに体重を減らして、慣れたらまた下げる方が長続きすると思っています。必要以上にストイックにならず、続けていくことが一番大事だと個人的には思うので、皆さんも頑張ってみてください。

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