「プリン体」とは、穀物、肉、魚、野菜など食物全般に含まれる成分で、主に旨みの成分にあたります。
ヒトの体内でも生成、分解されています。
体の天敵?プリン体の多い食べ物ランキング
高尿酸血症や痛風の要因のひとつとしてプリン体の摂り過ぎが挙げられます。ほとんどの食品に含まれていますが、食品ごとに含有量の違いがあります。
ここでは、プリン体の含有量の多い食べ物をランキング形式で紹介。
またプリン体の取り過ぎを防ぐために注意すべきポイントも説明します。
細胞内の核酸を構成する物質なので、当然人間の体内にもたくさん存在しています。悪者のようにいわれることの多いプリン体ですが、プリン体があるからこそ細胞は存在でき、筋肉が使われるときのエネルギー伝達物質の原料にもなる、身体には欠かせない存在と言えます。
細胞は常に新陳代謝を繰り返しており、古くなった細胞は新しい細胞に入れ替わっていきます。古い細胞が分解されるとき、細胞内の核は放出・分解されプリン体が産出されるのです。
プリン体は分解されて尿酸に変化し体外に排出されますが、尿酸量が排出能力を超え、体内に蓄積されると痛風の原因となるといわれています。
ビールや発泡酒に含まれているプリン体は麦芽由来です。
また、お酒では、蒸溜酒よりも醸造酒の方が多く含まれています。
プリン体の8割は、体内で自己産出されたもので、食品からの摂取されるプリン体は全体の2割にすぎません。
しかし、尿酸値が高めの方は、体内のプリン体を増やさないように、食べ物からの摂取も減らす必要があります。
イカの中でもプリン体が最も多いのはスルメイカ。
100gあたりのプリン体含有量は190mg程となり、高プリン体の食材に分類されます。
生で食べているヤリイカでもプリン体含有量は160mg程。
イカを使った食材は全てプリン体が高いものと考えたほうが良いでしょう。
魚類は概ねプリン体含有量が120~160mg程度となっており、食べ過ぎなければ問題ないレベルですが、種類によっては高い魚というのもやはり存在します。
カツオは210mgとやや高め。お刺身だと6~7切れで約100gです。
プリン体が多くて美味しいものとしてご存知の方も多いのがエビ。クルマエビで約200mg、大正エビだと約270mgにもなります。
エビは見た目に比べて可食部分が少ないですが、1尾当たりの可食部分は、20~30g(頭を含まず)になります。
レバーは210~310mg/100g、海老・イワシ・カツオは210~270mg/100g。
ビールをたくさん飲む方でないなら、おかず内容や量に気をつけた方が良さそうですね。
干し椎茸は、尿酸のもとになるプリン体の多い食品です。100gあたり379.5mgのプリン体が含まれています。しかし、尿をアルカリ化する作用もあるので、尿酸が固まるのを抑える作用もあります。
プリン体は水溶性なので、干し椎茸を「だし」に利用したりするとプリン体の多い食事になってしまいます。戻した後の干し椎茸の水気を切って食べる分には、尿をアルカリ化する作用があります。
・缶ビール(350ml) 15mg
・サンマ・イワシ(1匹) 180~220mg
・あん肝(1人前60g) 400mg
・鳥レバー(1本) 170mg
・ブロッコリースプラウト(100g) 129.6mg
・ニボシ(100g) 746.1mg
アルコールの比じゃありませんよね。
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