「一日で必要な野菜がとれる」という表示はトリックだと考えたほうがいい。
市販の野菜ジュースを飲んでも意味がないらしい!?
忙しくて料理をする暇なんてない…でも野菜は摂りたいから、手っ取り早く野菜ジュースを選ぶ人は多いと思います。でも市販の野菜ジュースを飲んでもあまり意味がないんだとか?
厚生労働省が推奨する成人一日当たりの野菜の量は350gだが、それを基準に350gの野菜を計算上入れただけであって、野菜350gをそのまま摂ったときの栄養素が入っているわけではない
とくに濃縮還元タイプのものは栄養がほとんどない。野菜ペーストを海外から輸入し、水や糖分、香料を加えて戻し、あくまで計算上100%にしたものが濃縮還元である。野菜の「カサ」が濃縮されただけ
酵素には、糖の分解をゆるやかにするはたらきがあります。
このはたらきがなくなるので、
果物が混ざっている野菜ジュースなんかは、
血糖値の急激な上昇を招く恐れもあるので、注意
野菜ジュースにする際には、水に溶けない、
不溶性の食物繊維が取り除かれます。
一般的に好まれる、サラッとしたジュースにするためです。
これが残ったままだと、ドロドロとして、
飲みづらいからですね。
ほとんどの野菜ジュースは、
食物繊維量が2.0g以下となっています。
ちなみに、野菜ジュースに含まれる量の野菜を、
本来の野菜のまま食べると、10gは食物繊維が摂れるそうです。
自分の家のミキサーで生野菜から作った野菜ジュースなら、加熱処理をしていないので、ビタミンCはさほど失われません。
しかし、体調が悪いときに栄養補給として飲むのはあまりおすすめではありません。生野菜ジュースは食物繊維が多くて、胃腸に負担がかかってしまうからです。
例えば、下痢をしているときは、生野菜は腸を刺激してさらにひどくなってしまうこともあるので、ビタミンCは減ってしまいますが、野菜スープのミネストローネや、トマトやナスを煮込んだラタトゥユなどの軟らかく加熱調理をしたもので野菜をとるようにしてください
野菜が嫌い、野菜を食べるチャンスが無い、体調が悪くて野菜ジュースならのどを通る、という方にはおすすめしていますが、糖分の多い炭酸飲料を飲むよりは野菜ジュースや青汁を飲んだほうが良いという程度に考えてください。
「野菜ジュースを飲んでいるから野菜を食べなくて大丈夫」というのではなく、あくまでも健康補助食品として上手に利用するよう心がけるのが得策
- 1