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ビジネス・社会
パソナの「シニア人材の活躍」に関するアンケート結果を調べてみました。
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日本CHO協会 定年・継続雇用のあり方、シニア人材活用の現状を探る 『シニア人材の活躍に関するアンケート調査』
少子高齢化による労働力人口の減少を背景に人手不足感がますます高まる中、政府は70歳まで働くことのできる環境の整備に向けた議論を加速させています。企業においても、女性や外国籍人材はもとより、シニア人材の活躍に向けた取り組みが求められています。 本調査では、日本CHO協会会員の人事部門の取締役・執行役員・部長・課長層の役職者に対して、シニア人材の活躍に向けた取り組みや定年・継続雇用制度の現状などを聞きました。
出典 summary-img-sv.fc2.com
90%の企業で今後10年間のシニア社員の数は増加と予想
シニア社員(50歳以上)の数が、今後10年間でどのように変化していくと予測しているかを聞いたところ、「大きく増えていく」が42%、「少しずつ増えていく」が45%となり、あわせて約9割の企業が「増えていく」という結果になりました。
約9割の会社で、「定年は60歳」「継続雇用の上限は65歳」
シニア雇用の現状について聞いたところ、定年年齢は「60歳」が90%、「65歳」が9%でした。 また、本人の意思があれば雇用継続が可能な上限年齢を聞いたところ、「65歳」が93%となり、「65歳以上」が2%、「上限は定めていない」が4%となりました。
現時点では雇用年齢(定年・継続雇用)の上限引き上げを検討していない会社が多い
雇用年齢の上限引き上げを検討しているかを聞いたところ、「特に検討はしていない」が93名と最多となりました。「定年年齢の引き上げを検討中」は35名、「継続雇用の上限引き上げを検討中」は20名となりました。
8割の企業でシニア社員の活用や活性化は優先度が高い人事課題である一方で、積極的に取り組んでいる企業は半数以下
シニア社員の活用・活性化に対する課題認識と取り組み状況を聞いたところ、「優先度の高い人事課題と認識し、積極的に取り組んでいる」が46%と最多になる一方、「優先度の高い人事課題ではあるが、それほど積極的には取り組んでいない」も34%に上りました。
シニア社員の活性化策は「ライフプラン研修」や「キャリアプラン研修」が多い
シニア社員の活性化策として実行している施策を聞いたところ、「(生活軸の)ライフプラン研修」が78名、「(仕事軸の)キャリアプラン研修」が66名となりました。次いで、「上司による面談」(57名)、「早期退職制度・転身支援制度」(41名)が続きました。
シニア社員の専門性やモチベーションは「個人差が大きい」
シニア社員の現状についてどう感じているかを聞いたところ、「個人差が大きく個々の社員のより全く 異なるため、何とも言えない」が64%と最多になりました。続いて、「専門性が高く、モチベーションも高く、業務に取り組んでいる」と「専門性は高いがが、モチベーションが低く、停滞している」が共に14%となりました。
定年後の継続雇用における給与水準は「7割未満に低下」が最多
定年前の年間給与を100とした場合、継続雇用後の給与水準を聞いたところ、「70%未満」が64%と最多になる一方、「(定年前と)変わらない」(1%)や「職務に変更がなければ変わらない」(2%)は少数に留まりました。また、「個人によって、あるいは次の職務によって大きく異なる」という回答も14%に上りました。
定年後の社員に関する課題は「キャリアチェンジ」「モチベーション」「仕事や処遇」
定年後の社員に関する課題を聞いたところ、「それまでと異なる仕事をさせるのが難しい」が73名、「対象者のモチベーションが低下している」が60名となりました。また、「対象者が仕事や処遇に不満を抱いている」が53名と続きました。
※日本CHO協会とは
パソナグループが運営しており、2004年に設立されました。 「CHO(チーフ・ヒューマン・オフィサー)=最高人事責任者」と「次世代CHO候補者」の育成を目的に活動しています。
まとめ
シニア人材を雇うことは非常に難しい環境にあるということがわかったと思います。 少子高齢化が進む中で、若い働き盛りの手も足りず、シニアに頼るしかないのも現状だと思います。 また、年金の引き上げなどの問題もあり、働きたいのに働く先がないと嘆くシニアも多いのではないでしょうか。 今後この問題をどのように解決していくのでしょうか。