妊娠前から産後まで!葉酸を上手に摂る方法

妊娠・授乳期に不可欠な栄養素が「葉酸」です。ビタミンB群の一種で、細胞分裂や新しい赤血球を作るうえで重要な働きをするため、胎児の成長・発育に欠かせません。妊娠中には妊娠前の2倍近くが必要で、1日当たりの葉酸推奨量は400μgです。

FC2USER431427IRA さん

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妊婦さんに必要な栄養素として、だんだん定着してきているのが葉酸。赤ちゃんの脳や神経を作るのにとても大事な栄養素なんです。

少し難しくなりますが、葉酸というのは細胞の伝達情報が集まっているDNAの合成に必要なビタミン。DNAの合成が正常に行われることで、細胞が正確に分裂して増え、赤ちゃんは十分に成長することができるんですね。ところが、赤ちゃんが脳や神経を作る時期は妊娠3ヶ月目まで!この間に葉酸が不足すると、脳や神経の先天性異常、障害のリスクが高まることがわかっています。

日本人の予定外の妊娠率はとても高くて、約64%。妊娠初期では妊娠に気づかない人も多く、気づいたら3ヶ月を過ぎていたということもありますよね。母親教室などで栄養指導を受ける機会もあると思うんですが、母親教室も妊娠6ヶ月以降なんです。「葉酸を摂りましょう」っていうパンフレットやポスターは産婦人科にもあるけれど、妊娠がわかって産婦人科に行くときは、もう既に葉酸が必要な時期は過ぎていたりします。

妊娠がわかってから慌てて栄養のことを考えるんじゃなく、若い女性や妊娠の可能性がある女性は、常に葉酸は摂っておくべきだと思いますね。

葉酸は、その名の通り、葉もの野菜に多く含まれる栄養素です。日本人の食事摂取基準(2010年度版)では、葉酸の推奨量は、成人女性では1日240μgですが、妊婦の場合はそれに加えて240μg。合わせて480μgにもなります。これを、野菜に換算したら・・・ほうれん草なら1束、アスパラガスなら16本!これを毎日食べるなんてとても大変!食欲がない妊婦さんやつわりのある時期はつらいですよね。だから、サプリメントで摂ることを勧めているんです。
なお、厚生労働省は、食品からの摂取に加えて、サプリメントから1日0.4mg(400μg)の葉酸の補給を勧めています。

サプリメントに興味がある人や、実際に摂っている人は増えていますけど、大抵は「目に見えて結果がわかる」ことのためなんですね、お肌とかダイエットとか。葉酸のように、今すぐ目には見えないけれど、実はとても重要なサプリメントもあるんですよ。

葉酸がとれる食べ物って……?

葉酸はブロッコリーや青菜など緑の野菜や、かぼちゃ、パプリカなど色の濃い野菜に多く含まれるので、「野菜を多めに、とくに緑黄色野菜をたっぷり食べよう!」と心がければ、自然に吸収できます。また、水溶性で加熱には弱いので、生食のサラダや汁ごと飲めるスープだと効率よく摂取できます。では、葉酸がたっぷりとれるお手本レシピをいくつか紹介しましょう。

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