コーヒーって結局健康にいいの?悪いの?

健康にいいといわれたり悪いといわれたり…一体どっちなんでしょうか。

kokaneewadokonee さん

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健康に良い説

国立がん研究センターなどの研究チームによれば、コーヒーをほとんど飲まない人に比べて、「1日3~4杯飲む」と答えた人は、狭心症や心筋梗塞など心臓病で死ぬ危険性が36%低く、脳血管病や呼吸器病も同様に減少するという。研究チームはコーヒーに含まれ、血糖値や血圧を調整するクロロゲン酸や、血管の健康を保つカフェインの効果が考えられるとしている。

コーヒーはパーキンソン病、大腸がん、2型糖尿病の発症リスクを減らすと報告されている。また、アルツハイマー病、肝細胞がん、胆石に関しても発症リスクを抑える可能性が示唆されている。

コーヒーをほとんど飲まない人と比べ、ほぼ毎日飲む人では肝がんの発生率が約半分に減少し、1日の摂取量が増えるほど発生率が低下し、1日5杯以上飲む人では、肝がんの発生率は4分の1にまで低下していました。発生率の低下は男女に関係なく見られていました。

国立がんセンターがん予防・検診研究センター予防研究部の津金昌一郎室長らの研究より
約10年間にわたる40~60歳代の男女約9万人の追跡調査によると、コーヒーを毎日飲むグループの肺がんにかかるリスクは、ほとんど飲まないグループの約半分に抑えられることがわかりました。さらに1日5杯以上飲むグループのリスクは、ほとんど飲まないグループの約4分の1であるという結果を得ています。

愛知がんセンター研究所疫学・予防部の田島和雄部長らの研究より
1988年から、病院を訪れたすべての患者さんを対象に行なった調査では、コーヒーを1日に3杯以上飲むグループは直腸がんの発生率が半減するという結果が得られました。また上部消化器のがんに関してコーヒーの予防効果が高いこともわかっています。がんにかかる確率を1とすると、男性では食道がんのリスクが0.65に、女性では胃がんのリスクが0.72に下がります。

コーヒーを飲んでいると、男女ともに糖尿病のリスクは下がる傾向が見られた。特に男性で5杯以上飲んでいる場合は、ほとんど飲まない人と比べると、糖尿病のリスクは6割近くと大幅に減っていた。女性でも4杯以上飲んだときに男性ほどのインパクトはないものの糖尿病が減る傾向が確認できた。

健康に悪い説

全体的にコーヒーを取ることが胃がんのリスクを1.24倍高めていた。

 米国の参加者に限定するとリスクは1.36倍、15年以上の追跡期間では1.29倍だった。

日本の貧血症でもっとも多いのは鉄欠乏性貧血症だが、この症状のある人は、食後すぐにコーヒーを飲むのはやめたほうがいい。コーヒーに含まれるタンニンが鉄分の吸収を阻害するからで、食後30分以上経ってから飲むようにしよう。

関節リウマチ、高血圧、死産、骨粗鬆症、膀胱がんに関しては、逆に発症リスクを高めたり病状を悪化させたりする可能性が指摘されているが、結論には至っていない。

コーヒーには習慣性があり、いったん依存が生じると「カフェイン禁断頭痛」と呼ばれる一種の禁断症状が現われることが知られている。また急性症状として中枢神経の興奮作用、血圧上昇、利尿作用などが知られているが、これらの症状は、ほぼ1日以内に消失する。

発がん性物質であるアクリルアミドは、国際がん研究機関によって「グループ2A」の発がん性物質発がん性物質に分類されている。発がん性があると見られる物資という位置づけだ。

 最近ではポテトチップスに含まれているとして話題になっている。

 研究グループによると、缶コーヒーにも微量のアクリルアミドが含まれている。

「健康に良い」がやや優勢?

多くの疫学調査でコーヒーの慢性的な作用が報告されているが、1990年以前は「コーヒーは体に悪い」とする論文が多かったのに対して、1990年代以降はどちらかというと「体に良い」という視点の論文が増えている。

「飲み方」がダメな場合もある

コーヒーにはカフェインが多く含まれていますので、朝一番にコーヒーを飲むことで、インスリンの利きを悪くし、血糖値を上がりやすくします。

飲むのなら、朝食後30分以上時間をあけてからがオススメです。

やってしまいがちなモーニングコーヒー

手元に水がないときなどについやってしまいがちなのが、“コーヒーで薬やサプリメントを飲む”こと。

これでは、せっかくの栄養がカフェインとくっついてしまい、栄養効果がないまま体外へ排出されてしまいます。

タバコを吸っている人の口臭って気になりますよね? それは、喫煙時に口内に付着するヤニのニオイと、吸い込んだ煙が肺から出てくるときのニオイの両方が合わさることが原因。

さらに、コーヒーを飲む人はコーヒーのニオイがプラスされて口臭の強力さが増し、人との会話中や、満員電車の中などで嫌がられるニオイになってしまうのです。

カフェなどでつい一服、としてしまいがちですが

プルーンやひじき、レバーには鉄分が多く含まれています。特に女性は、貧血予防のために鉄分を多く摂取するように意識している人も多いですよね?

ここで気を付けたいのは、コーヒーに含まれている“タンニン”が鉄分の吸収を妨げてしまうということ。

お茶もコーヒーも飲み物同士だから、一緒には飲まないという人がほとんどだと思います。ですが、中にはコーヒーを飲んだ後の口直しにお茶を飲んですっきりするという人もいるそう。

すると、コーヒーとお茶の両方に含まれるカフェインの働きで、頭や目がはっきりとし、脳が覚醒して睡眠に影響がでます。特に夜は、質の良い睡眠をとるためにも控えるようにしましょう。

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