歩いたり、動くことによって、600~800kcal消費されますが、多くの日本人の場合、1日当たり100~300kcal余ってしまうということです。
日常生活で消費するエネルギーを照らし合わせると、約300kcalが余ってしまう。
これを誰でもできる全身運動である「歩き」で燃焼させるには、およそ1万歩が必要となる。
100kcalといっても脂肪に換算するとわずか11g。なんだこれだけと思っていても、日々積もり積もると、たちまち大変な量になってしまいます。
普通のペースで約1,000歩あるいた場合(約10分)の消費カロリーが、おおよそ30kcalとなるので、1日300kcal消費するのに必要な歩数は約1万歩(約1時間40分)となります。
出典 コラム 1日1万歩の謎
「1日1万歩」の根拠としては、身体活動量と死亡率との関連を調査した研究結果から
平均で1日8,000歩(このうち中強度運動20分)を歩いていると、生活習慣病やその他の病気も予防できます。8,000歩を超えるウォーキングを行ってもあまり効果は大きくならず、12,000歩以上は健康を害する可能性があるとされています。
運動強度も重要だと示した「中之条研究」
「8,000歩+中強度の運動20分」でさまざまな病気を予防できる
群馬県中之条町の65歳以上の全住民である5000人を対象に、日常の身体活動と病気予防の関係についての調査研究が、2000年以降継続的に実施されています(現在も継続中)。日常の運動頻度や時間、生活の自立度、睡眠時間、食生活などに関する膨大なアンケート調査を行い、この内2000人に対しては、詳細な血液検査や遺伝子解析を行いました。さらに、その内の500人に対しては、身体活動計(歩数と速歩き時間を計測)を携帯してもらい、一日24時間、一年365日の身体活動状況をモニターしています。
この研究によって、現在では、単に歩く(歩数)だけでは十分ではなく、歩く質(強度)も重要であることが分かっています。健康維持・増進、健康寿命の延伸には、1年の1日平均歩数が8,000歩以上で、その内、その人にとっての中強度活動(速歩きなど)時間が20分以上含まれていることが期待されます。
「心血管疾患の健康に関しては、1日1万歩まで歩かなくても、5,000~6,000歩でベネフィットが得られるだろう。これは週150分という運動時間にも一致する」とLobelo氏は言う。
米国政府によるガイドラインでは、成人に対しては、週150分以上の中等度の有酸素運動が推奨されている。
米国の運動ガイドラインでは、1日に1万歩を歩くことは推奨されていない。「1週間に合計150分の活発な運動を行う」ことが推奨されている。これを満たすために、1日におよそ8,000~9,000歩を歩く必要がある。
1日8,000歩のウォーキングを続けることで、脂質異常症や糖尿病、高血圧の予防につなげられます。
実際、研究結果として、1日8,000歩以上を目安に歩くことで、健康寿命を延ばすことや健康維持につながることが分かっています。
普段消費するのは1800kcal程度だから、その差300kcalを歩いて埋めようというわけだ。
1分間に100歩歩くペースをカロリー換算すると、10分間1,000歩で約33キロカロリー消費できる。その10倍、つまり1万歩歩けば消費カロリーは330。
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