現代社会に潜む影!腎臓病って実は身近な病気

FC2USER095358NZG さん

6 PV

自分は健康だから大丈夫と思っていませんか?

今は健康でも、食事、睡眠などの生活習慣の乱れが蓄積されて病気になってしまう人は少なくありません。腎臓病も現代人がかかりやすい病気の1つ。ここでは腎臓病の原因と対策などについて紹介します。

腎臓病とは、体内の老廃物が上手く出せなくなる病気

腎臓病の初期には、自覚症状がありません。肉眼的に尿の異常がわかるのもまれで、腎炎は10年以上にわたって無症状で経過します。定期的に尿検査を受けるようにしましょう。

慢性腎不全になると、体内の老廃物を尿中に排泄できなくなって血液中に有害な物質が多くなったり、逆に、体に必要な成分が尿中に排泄されたりします。また、水分や電解質・血圧の調節もできなくなり、むくみが現れたり血圧が高くなることもあります。赤血球の産生を刺激するホルモンであるエリスロポエチンが不足し、貧血を引き起こすこともあります。

腎臓病には自覚症状がほとんどありません。尿検査を定期的に受けることで初めて発見される病気です。
体にとって有害な老廃物をうまく排出できなくなるため、老廃物が蓄積して高血圧やむくみなどが起こります。逆に体にとって必要な栄養素や成分を排出してしまい、貧血症状を起こすことがあるのです。

腎臓病が進むと腎不全という状態に

腎臓病が進行して腎臓の働きが弱くなると腎不全といわれる状態になります。腎不全には、急激に腎臓の機能が低下する急性腎不全と、数か月から数十年の長い年月をかけて腎臓の働きがゆっくりと悪くなる慢性腎不全があります。

急性腎不全では、適切な治療を行って腎臓の機能を悪化させた原因を取り除くことができれば、腎臓の機能が回復する可能性があります。多くの場合、入院して治療を受けることになります。一方、慢性腎不全では、腎不全の進行に伴って腎臓の機能が徐々に失われ、失われた腎機能が回復する見込みはほとんどありません。

腎臓病が悪化すると、腎不全という状態になってしまいます。腎不全には急性と慢性の2つの症状があり、急性の場合は適切な処置次第で回復できる見込みが。一方慢性の場合は自覚症状がないママ少しずつ腎臓の機能が低下しているため、腎機能が回復する見込みはほとんどありません。

CKD(慢性腎臓病)はメタボリックシンドロームと関係が深い

慢性腎臓病(CKD)とは慢性に経過するすべての腎臓病を指します。
あまり耳にしないかもしれませんが、実は患者さんは1,330万人(20歳以上の成人の8人に1人)いる*と考えられ、新たな国民病ともいわれています。

慢性腎臓病(CKD)はメタボリックシンドロームとの関連が深く、誰でもかかる可能性があります。 腎臓は体を正常な状態に保つ重要な役割を担っているため、慢性腎臓病(CKD)によって腎臓の機能が低下し続けることで、さまざまなリスクが発生します。

日本人成人の8人に1人が慢性腎臓病といわれ、決して他人事ではありません。近年問題になったメタボリックシンドロームが腎臓病と深い関係にあると言われているため、メタボリックシンドロームの疑いがある方は十分に注意が必要です。

腎臓病を引き起こす原因とは?

慢性腎臓病(CKD)の原因にはさまざまなものがありますが、代表的なものとしては、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病に長期間罹患したあとに発症する場合や、慢性腎炎などがあげられます。
2014年の透析患者の統計調査から、透析導入の原因となった疾患をみると、その第1位が糖尿病性腎症(43.5%)、第2位が慢性糸球体腎炎(17.8%)、第3位が腎硬化症(14.2%)、第4位が原疾患不明(11.3%)となっています。

慢性腎臓病の原因は人によってさまざまですが、主な原因として糖尿病や高血圧、動脈硬化などといった生活習慣病が挙げられます。
不規則な生活習慣によって内臓脂肪が溜まったメタボリックシンドロームが危険視されているように、大病を起こすのは日ごろの生活習慣なのです。今一度みなおしてみましょう。

腎臓病にならないためには?

腎臓病は誰もが発症する可能性がある現代病。さらに自覚症状がないため、発見が遅れると回復の見込みがほとんど立てられません。そうならないようにするためには、何に気を付ければ良いのでしょうか?対策をまとめてみました。

メタボリックシンドロームの定期健診を受ける

40歳以上74歳以下の方を対象に、特定健康診査(特定健診、メタボ健診とも呼ばれます)・特定保健指導が行われています。
これは、メタボリックシンドロームの視点から健康診断を行い、メタボリックシンドロームに当てはまる方やそれに近い状態の方に対して適切な情報提供、栄養や運動などについての保健指導を行うことで、糖尿病や心臓・血管の病気を減らすことを目指す取り組みです。
早めにリスクを見つけて、生活習慣病や心血管病を予防しましょう!

特定健診を受けることで、腎臓病をはじめあらゆる大病の原因となる生活習慣病にいち早く気づけるメリットがあります。自分の健康管理を怠らず、病気に備えましょう。

過剰な食事制限をしない

炭水化物
ご飯やパン、麺類など主食となるものや、お砂糖などの糖質などは、エネルギーに変わりやすい成分です。ただし、お米や小麦にもたんぱく質は含まれていますから、低たんぱくに加工されているご飯を利用するなどの工夫が必要。

たんぱく質やカリウムが多く含まれていないかどうかを確認しながら、甘いデザートを食べてカロリー摂取するのもおすすめです。

脂質
たんぱく質やカリウムを制限しながら効率よくカロリーを摂取するのに最適なのは、脂質です。

お肉や魚などの量を減らしても、衣をつけてフライや天ぷらにすれば、ボリュームもカロリーもアップして満足感が高い食事となります。揚げ物の衣には、低たんぱくの小麦粉やパン粉を使えば万全です。

塩分や化学原料が含まれているコンビニフードは極力控えましょう。といっても忙しい社会人にとってコンビニはもはや必要不可欠。意外と危険視されがちな炭水化物や脂質は、上手に摂取することで健康に近づきます。タンパク質などの必須栄養素が足りていないと思うのであれば、利用しない手はありません。
全く利用するなというわけではなく、取捨選択が必要なんですね。

食事、睡眠、運動の比率を考える

内臓脂肪型肥満の原因は、食事からのエネルギー摂取が、運動などのエネルギー消費を上回るエネルギー収支のアンバランスです。この過剰摂取分が内臓脂肪として蓄積されるのです。

この他、睡眠不足、朝食の欠食、夕食偏重といったリズム障害も内臓脂肪型肥満を招きます。たとえば、睡眠不足になると食欲が増し、食べ過ぎる恐れがあります。

また、朝食を抜くと1日の活動と休息のリズムを切り替えている体内時計のリセットがうまく行かなくなり、代謝が低い夜間と同じ状態で午前中を過ごしてしまうので、エネルギー収支がプラスにはたらきやすくなります。そして後は眠るだけでエネルギー消費が少ないのに夕飯を食べ過ぎると、エネルギー摂取過剰となります。なぜなら内臓脂肪は夜つくられるからです。

メタボの原因は食事摂取によるエネルギー過多です。運動をして消費したり、体を休める睡眠のサイクルが乱れると、余ったエネルギーが消費されず蓄積されてしまい、内臓脂肪を生み出してしまいます。
基本的なことですが、生活習慣病は不規則な生活によって生まれるもの。食生活、運動、睡眠がバランスよく整っているかどうか入念にチェックしましょう。

規則正しい生活で腎臓病とは無縁の健康ライフを過ごしましょう

  • 1
  • 2