ヘルニアを小さくするような飲み薬、運動、リハビリは残念ながらありません。
運動することでヘルニアは治る?ヘルニア治療の知っておきたいこと
老化が原因でヘルニアになったなら、腰を鍛えればいいのでは?そう考えている人も少なくはありません。しかし、腰に負担がかかる運動は本当にヘルニアに有効なのでしょうか。今回は、ヘルニアと運動の関係について解説していきます。
運動によって予防はできても、椎間板ヘルニアを治すのは無理ですね。ねんざや肉離れなどは、日頃の運動で予防できます。神経が何かに挟まれて圧迫されているような痛みがあるなら、運動することで痛まなくなるかもしれません。
そもそもの原因となっているヘルニアが運動によって消滅するなんてことはありません。内臓疾患を運動で治そうとしても治らないのと一緒です。むしろ悪化するおそれがありますね。
運動で全身に筋肉痛が起こることで、一時的に腰痛を感じにくくなる可能性があります。しかし、筋肉痛が始まると腰痛がこれまで以上に浮き彫りになり、さらに痛みが増す…という悪循環に陥る患者さんもいます。
椎間板が飛び出してくる原因の一つとして、老化現象による機能の低下が挙げられます。頚椎の間にある椎間板は常に圧力のかかる状態にあるので、組織の中で最も早く老化が起こるとされます。そのため、劣化が進んで外側の膜に亀裂を起こし、中の髄核が飛び出して神経を圧迫し、痛みやしびれなどの症状を引き起こすのです。
腰の椎間板ヘルニアについては、腰に負担がかかる作業が多い人に起こることが多いという話がありますが、あまり関係ないという話もあります。特に負担がかかるような作業をしていない方でも椎間板ヘルニアになることがありますので、誰にでも起こる病気と言えます。
負担に耐え得る身体を作る事も大切です。柔軟性を上げたり、筋肉を鍛えたりすることがそれにあたります。一人ひとり状態や、置かれている環境は違いますので、自分に合ったヘルニア予防策を講じることが重要と言えます。
運動で予防したければ、まずは痛みがなくなるのを待ちましょう。そうしないと余計に痛みがひどくなり、腰痛が悪化しかねません。筋肉隆々のスポーツマンでも腰痛持ちが多くいます。腰痛は筋肉不足のせいと決めつけるのは間違いなんです。
腰痛予防や腰痛改善にはエクササイズやストレッチが非常に有効です。 実際にいくつかの実験では、腰痛改善エクササイズが腰痛症患者に効果があったと報告もされています。
1. 仰向けに床に横になり、上体の向きを変えずに、腰から下だけをひねります。
2. 膝を抱えた上体で、おへそをのぞきこむようにゆっくり伸ばします。
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