【それを言っちゃおしまいよ】究極のビジネスコンサルティング

物やサービスを販売することで利益を上げている中小企業や個人事業主に対するコンサルティングは、行き着くところ1つしかありません。

藁をも掴む気持ちでコンサルタントに依頼する前に、一度自分の商品やサービスについて、この「行き着くところ」を絡めて考えてみては如何でしょうか。

brandnewmthn さん

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急激に売り上げが何倍にもなるような魔法はない

自分の商品やサービスを上手くアピールできていないと感じた場合はプロのコピーライターにキャッチコピーを考えてもらったり、プロのライターに文章を書いてもらうことができる。

ネットショップであれば、商品説明文を含めてサイト運営をまるごと代行してくれるサービスもある。

しかし、これらのサービスは多かれ少なかれ効果はあるものの、急激に売り上げが何倍にもなるようなことは稀だ。

これらは皆、商品やサービスの潜在的魅力を100%引き出すものであり、売り上げを倍増させる魔法ではないからだ。

素人が書いたキャッチコピーや文章、ホームページ構成のせいで売れなかった分の落ち込みを回復させる=100%に戻す効果は十分に期待できるが、それ以上の魔法は期待しないこと。

ある程度余裕があって、これから更に売り上げを増して行こうという時であれば効果的だが、かなり落ち込んでしまった売り上げを劇的に回復させる効果は薄い。

腹が立つオヤジが経営しているのに繁盛している店

腹が立つ、態度の悪いオヤジや兄ちゃんがやっているにもかかわらず、ずっと繁盛している店を誰でも1つや2つ知っていると思う。

自身も商売をしていると何とも理不尽で余計腹が立ってくるかもしれないが、商売の究極のヒントがここにあると言っても過言ではない。

腹が立つオヤジの店を利用している理由

腹が立つオヤジの店を貴方が利用している理由は何か?よく考えてみて欲しい。

おそらく、近くにはそのオヤジの店以外に目的の商品を売っている店がないのだろう。

ネットショップであれば、他にその商品を売っている店がほとんどないはずだ。

そうでなければもっと気持ち良い接客をしている店を利用すれば良いのだから。

【答え】世の中は需要と供給

前述のオヤジの店は、需要があるにもかかわらず、供給が少ない商品を取り扱っているから、少々態度が悪くても客が途切れないのだ。

商売ではこれが基本中の基本である。

飢えた魚がわんさか泳いでいる釣堀で、一人で竿を垂れているのである。
魚が飢えているから、餌も決して高級ではない(かもしれない)。

お客を魚に例えることは少々語弊があるかもしれないが、ここを見ているのはビジネスオーナーがメインだと思うのでご容赦願いたい。

オヤジのパターンが最も理想的なのだが、多くのビジネスではなかなかそうも行かない。

なので、

□なるべく竿を垂れている人が少ない釣堀で

□できるだけ美味しい餌

で釣ることが大切だ。


『美味しい餌』の定義はビジネスごとに異なる。安さかもしれないし、高品質かもしれない。そこは各自ターゲットとなる顧客が何を求めているか考えて欲しい。ただ、基本は『理に叶った価格で良質のもの』ということになるだろう。


注意しなければならないことは、

■魚のいない釣堀に行かないこと

■満腹の魚ばかりいる釣堀に行かないこと

の2点だ。


当然だが魚が皆無ならいくら良い竿と餌で釣ろうとしても何も釣れない。

また、魚が全て満腹であればこれまた良い餌でも釣れない。たまに気まぐれで食いついた魚が釣れることもあるがこれでは商売にならない。

魚が皆無or満腹の魚しかいない場合はどうするか

これはもう、お察しの通り、釣り場を変える=取り扱い商品を変えていくしかない。

特に代々続く老舗などは、商品を変えることに抵抗があるかもしれない。

しかし、今取り扱っている商品が売れなくなったときには店を畳むというなら別だが、何とか存続させたいと考えているなら、徐々に取り扱い商品を変えていかねばならない。

まずは貴方の商品・サービスが売れない理由が本当に需要のなさなのかどうかをリサーチして欲しい。

具体的なリサーチ

1つの方法として、たとえばヤフオクなどのオークションに「仕入原価」で販売してみるというのがある。これは別に店の名前を出さずとも貴方個人としてできるが、親戚や友達に代理出品してもらっても良い。

需要があればまたたく間にウォッチリストの数が増えて行くと思う。

もちろん、入札があればそれなりに需要があるということだが、

・1入札しかなく、原価で落札されてしまった
・複数入札があったが、普段売っている価格までは行かなかった

という場合。

この場合は落札価格=相場になっているという現実を受け入れる必要がある。(一度の出品で決めるのは早計なので、何度か試してみて欲しい)

この場合は仕入先に掛け合うか、仕入先を変える、あるいは卸を挟まずに直接生産者と交渉してみるなど、仕入原価を下げることで業績を回復させることができるかもしれない。

もちろんオークションと店舗では多少相場が違うので、『オークションの落札価格+店舗で買うことの安心感=店舗での販売価格』となるだろう。安心感の見返りに経費を乗せさせてもらうということだ。ただし、乗せすぎると本末転倒なので、あくまでもギリギリのラインを狙って価格を設定すること。

全く反応がなかった場合

原価からオークションをスタートさせたにもかかわらず、残念ながらウォッチリストにもほとんど入れられることなく、何周しても落札されない場合は、残念ながらその商品の需要はほとんどないと判断せざるを得ない。

少なくともその商品だけを販売して生業としていくことは厳しいと推測される。

従って、早急に他に何か取り扱える商品、サービスはないか検討し、リサーチを始めて欲しい。

リサーチ方法は上記と同様、オークションを使ってできる。出品しなくとも取り扱おうとする商品がどの程度の数、どんな価格で落札されているかを見るだけでも需給関係を知ることができる。


余談だが、自分が取り扱えるかどうかは別として、バンバン落札されている商品を見て、需要があるということはどういうことかというのを、自分の目で確かめてみて欲しい。

先のオヤジの話にも重なるが、決して良い評価ばかりではない出品者が毎日いくつも商品を回転させているケースも珍しくない。

商売をするに当たっては態度は良いに越したことはないのだが、態度が悪くても売れてしまうような需要のある商品を扱うことが理想だ。


まずはすぐに自分が取り扱える範囲で、できるだけ需要のありそうな商品を探して欲しい。

既に多肢に渡る商品を取り扱っている場合は、力配分をできるだけ需要の高い商品に回すように工夫しよう。

“今でしょ!”の林先生も言っている

テレビで見ない日はないぐらい大活躍の林先生だが、彼のモットーは「努力しなくて良い分野で人の何倍も努力する」だそう。

釣りに置き換えると、同じ釣るならできるだけ空腹の魚がたくさんいる場所で、思いっきり良い竿と餌で釣りましょう、ということになる。

かつては時代の後押しがあったので、のらりくらりと商売を続けることもできたが、これからの時代は『需要と供給』を徹底的に意識しないと商売を続けるのは難しくなるだろう。

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