[株式市場強弱材料] 強気材料 ・シカゴ225先物清算値14170円、大阪比40円高 ・NYダウ反発、ハイテクや小型株が堅調 ・米半導体SOX指数、反発 ・米4月住宅着工件数、107.2万戸と市場予想を上回る ・LMEニッケル、反発 ・バルチック海運指数、3日続伸 ・東証REIT指数、6日続伸 弱気材料 ・ドル/円、円高進行(101円50-52銭) ・ユーロ/円、円高進行(139円02-06銭) ・米5月ミシガン大学消費者信頼感指数、81.8と市場予想を下回る ・中国4月住宅価格、8都市で下落 ・NY金続落、米住宅指標の改善を受けて売り優勢 留意事項 ・国交省検討、羽田と成田の発着枠5割増 ・1-3月期の世界のタブレット端末出荷台数、前年同期比3.9%増に伸び鈍化 ・上場企業の14年3月期経常利益、前期比36%増 ・国内自動車8社、環境負荷が少ない自動車用エンジンを共同開発へ ・東電力<9501>と火力発電分野での提携、中部電力<9502>と大ガス<9532>が名乗り ・イオン<8267>、マルエツ<8178>など3社統合で食品スーパー再編 ・TPP、きょうから閣僚会合で今夏大筋合意へ詰め ・NY原油先物、反発(1バレル=102.02ドル) ・米長期金利、上昇(10年債利回り2.528%) ・長期金利、低下(10年債利回り0.580%) ・3月機械受注 ・4月マンション発売 ・米バーナンキ前FRB議長が講演 [サポート&レジスタンス] 終値 14097 5日移動平均 14275 先行スパンB 14977 100日移動平均 14880 先行スパンA 14727 標準偏差+2σ 14660 200日移動平均 14652 基準線 14313 25日移動平均 14296 転換線 14245 レジスタンス(2) 14166 レジスタンス(1) 14131 ピボット 14074 サポート(1) 14039 サポート(2) 13982 標準偏差−2σ 13933
協和発酵キリン<4151、株価 - チャート>は16日、同社社員による医師主導臨床研究への不適切な関与が判明し、外部専門家による社外調査委員会を設置したと発表した。
同社によると、札幌東徳洲会病院(札幌市)の医師が実施した腎性貧血治療剤「ネスプ注射液」にかかる医師主導臨床研究に対するもの。同研究は、12年11月ごろから準備作業が始まり、13年8月ごろに中断され現在に至っているという。その過程において、同社の一部社員が研究の実施計画書の作成段階から関与していたほか、当該医師から臨床検査結果を受領し、データの入力を代行していたとする。提供された臨床検査結果には、一部患者の個人情報が含まれており、同社の社員が保管していたという。また、同社の社員は、臨床検査結果を解析する作業も行っていたが、解析後の研究結果の学術論文としての公表や、同社製品の広告宣伝における利用の事実はないとしている。
16日の終値は、前日比18円安の1181円。
専門商社のアルコニックス<3036、株価 - チャート>が16日、15年3月期の連結業績予想を発表した。
15年3月期業績は、売上高2060億円(前期比12.1%増)、経常利益42億円(同16.7%増)、純利益29億円(同7.8%減)を予想。レアメタル・レアアースなどの取り扱いは、取引先における在庫調整一巡と、電装化が進むハイブリッド車の需要増加などにより底を打ち、回復に転じるとみている。純利益は前期に負ののれん益を計上した反動で減少するとみている。年間配当は、中間期35円(前期実績30円)、期末35円(同35円)の合計70円(同65円)へ増額する計画。
14年3月期決算は、売上高1837億4900万円(前期比11.5%増)、経常利益36億円(同24.5%増)、純利益31億4400万円(同2.2倍)だった。
16日の終値は、前日比90円高の2130円。
サニックス<4651、株価 - チャート>はシロアリ駆除から産業用太陽光発電施工会社への業態変ぼうが評価されている。
14日に発表した14年3月期連結決算では、経常利益が前期比2.4倍の43億900万円と大幅に伸びた。産業用PV事業部門で、「産業用太陽光発電システム」の施行、卸販売の受注拡大が追い風となった。好調な流れは15年3月期も継続。連結経常利益は前期比3.2倍の138億円と13期ぶりに最高益を更新する見通しだ。
会社側は「太陽光発電システム事業参入から4年が経過し、一昨年夏以降は『再生可能エネルギーの固定価格買取制度』のスタートを受けて、産業用分野に注力している。製造から販売、設計・施工、メンテナンスまで、一貫してグループ内で行う体制によって、太陽光発電の普及拡大に努めている」(経営企画部)という。
かつての主力部門だったシロアリ駆除もメンテナンスを中心に継続しているが、同分野で培ってきた技術が太陽光発電分野にも浸透。足元では技術職の大量採用や増大する部材の調達、物流体制の拡充も拡充し、ビジネスを拡大させている。
今期も無配を継続するとはいえ、予想PERは7倍台と割安。今後の展開力を見据えれば一段高が期待される。
16日の終値は、前日比42円安の1263円。
アートネイチャー<7823、株価 - チャート>は総合毛髪企業。オーダーメイドウィッグをはじめ、増毛商品、育毛サービス、理・美容サービスなど、毛髪に関するあらゆるニーズに対応したサービスラインアップを確立している。
15年3月期予想の連結経常利益は前期比2.5%増の55億9700万円。14年3月期に8期ぶりに最高益を更新した流れが今期も持続。連続最高益を見込む。
主力のオーダーメードかつらや増毛で新商品を中心に成約率を上げると同時に、「今期は女性向けの『ジュリア・オージェ』を2ケタ伸ばしていく」(IR室)という。商品認知度の浸透を目指し、広告宣伝費も増やすが、費用負担増は増収効果で吸収できる見通しだ。年55円配当は継続する予定。
移動平均線では、25日と75日の両線がサポート。下値硬直力が強く、3000円前後にまとまる戻り売りを消化できれば、一段高が見込めそうな足どりを形成している。
16日の終値は、前日比4円高の2984円。
三桜工業<6584、株価 - チャート>は自動車部品メーカー。自動車用チューブで高いシェアを保持している。
14年3月期の連結経常利益は前期比43.0%増の47億7400万円。「経費も増えたが、円安効果と付加価値の高い製品売上が増えた。リーマン・ショック以降、低迷していた北米での収益力も回復となった」(秋山正貴取締役執行役員)という。
15年3月期も好調を持続。連結経常利益は前期比11.0%増の53億円を予想している。「持ち直した北米は、前期は5分の2程度しか利益面に寄与しなかったが、今期はフルに効いてくる。政情不安でタイでの展開に懸念は残るが、尖閣問題以降、一時落ち込んでいた中国は回復を見込んでいる」(同)という。
想定為替レートは1ドル=100円。年間配当は1円増配の23円。5月21日にアナリスト向け説明会を予定している。
移動平均線では、25日・75日の両線ともになだらかな右肩下がりを描いているが、株価の調整によってバリュエーション(予想PER9倍台、PBR0.6倍台、予想配当利回り年3.6%台)面での割安感が目立ってきた。
16日の終値は、前日比1円安の623円。
三精テクノロジーズ<6357、株価 - チャート>は舞台機構、昇降機、遊戯機械の製作を展開。アミューズ空間のプロデュース、スカイタワー、ダークライド(大量搬送システム)、ジェットコースター、急流すべり、観覧車などの設計・製作・施工および修理・保守を軸に、舞台機構などにも注力している。
15年3月期予想の連結経常利益は前期比60.0%増の16億円と5期ぶりに増益に転じる見通し。
会社側は「端境期にあった長期の受注案件が売上計上の時期を迎え、遊戯機械、舞台機構の伸びが利益面に寄与してくる見通し。特に、特殊美術関係では、大口イベントや大規模コンサートなどの受注が好調に推移した前期の流れが今期も継続する見通し」(皆木啓幸常務執行役員)という。
前期に黒字転換を果たした米国子会社の伸びも利益を下支えする見通し。年14円配当は継続する。
バリュエーション(予想PER9倍台、PBR0.3倍台、予想配当利回り年3.2%台)面での割安さに着目すれば、買い直される可能性が高い。25日線と75日線の両移動平均線がゴールデンクロス(GC)を視野にとらえていることも支援材料。
16日の終値は、前日比1円安の432円。
プラスチック加工製品を手掛けるサンエー化研<4234、株価 - チャート>が16日、15年3月期の連結業績予想を発表した。
15年3月期業績は、売上高337億円(前期比2.0%増)、経常利益13億9000万円(同10.0%増)、純利益8億7000万円(同4.5%増)を予想。機能性材料セグメントでは、携帯情報端末の普及の中心が、先進国から中国ならびに新興国へと移行するなかで、低価格帯への製品シフトが進むと想定。収益低下が見込まれるものの、新たなニーズを製品開発につなげる見込み。また、軽包装材料および産業資材セグメントでは、円安の定着と原油価格の高止まりによるコストアップが懸念されるが、新規受注の獲得と徹底したコスト削減などで収益の拡大を図る方針。
14年3月期決算は、売上高330億2400万円(前期比3.2%増)、経常利益12億6300万円(同21.1%増)、純利益8億3200万円(同2.6倍)だった。
16日の株価は、前日比7円高の572円ザラバ引け。
薄型テレビ用フィルターなどを手掛けるフジプレアム<4237、株価 - チャート>が16日、14年3月期連結決算を発表した。
14年3月期決算は、売上高153億1300万円(前期比29.6%増)、営業利益14億3300万円(同35.3%増)となった。主力事業のフラットパネルディスプレイ部門では、タッチパネルや次世代ディスプレー関連の市場が伸びた。さらに、クリーン・エコエネルギー部門では、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、産業用の需要活発が継続したことから、好調に推移した。
15年3月期は売上高180億8300万円(前期比18.1%増)、営業利益17億2900万円(同20.7%増)を見込んでいる。4Kテレビ等新型ディスプレー市場の拡大から、フラットパネルディスプレイ部門が引き続き伸びる見通し。
16日の終値は、前日比16円高の365円。
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