サニックス<4651、株価 - チャート>はシロアリ駆除から産業用太陽光発電施工会社への業態変ぼうが評価されている。
14日に発表した14年3月期連結決算では、経常利益が前期比2.4倍の43億900万円と大幅に伸びた。産業用PV事業部門で、「産業用太陽光発電システム」の施行、卸販売の受注拡大が追い風となった。好調な流れは15年3月期も継続。連結経常利益は前期比3.2倍の138億円と13期ぶりに最高益を更新する見通しだ。
会社側は「太陽光発電システム事業参入から4年が経過し、一昨年夏以降は『再生可能エネルギーの固定価格買取制度』のスタートを受けて、産業用分野に注力している。製造から販売、設計・施工、メンテナンスまで、一貫してグループ内で行う体制によって、太陽光発電の普及拡大に努めている」(経営企画部)という。
かつての主力部門だったシロアリ駆除もメンテナンスを中心に継続しているが、同分野で培ってきた技術が太陽光発電分野にも浸透。足元では技術職の大量採用や増大する部材の調達、物流体制の拡充も拡充し、ビジネスを拡大させている。
今期も無配を継続するとはいえ、予想PERは7倍台と割安。今後の展開力を見据えれば一段高が期待される。
16日の終値は、前日比42円安の1263円。