[株式市場強弱材料] 強気材料 ・日豪、EPA大筋合意へ ・欧州株式市場、堅調な米雇用統計が好感され景気敏感株を中心に上昇 ・日銀のETF買い入れに対する思惑 ・NY金反発、米雇用統計を受けて買いが強まる ・LMEニッケル、続伸 弱気材料 ・シカゴ225先物清算値14875円、大阪比205円安 ・NYダウ大幅続落、バイオやネット関連株への売りが継続 ・米半導体SOX指数、大幅続落 ・米企業の1-3月期最終利益、寒波響き前年同期比1%増に留まる見通し ・ドル/円、円高進行(103円32-34銭) ・ユーロ/円、円高進行(141円54-58銭) ・バルチック海運指数、9日続落 ・東証REIT指数、小幅反落 留意事項 ・米3月非農業部門雇用者数、前月比19.2万人増と市場予想水準 ・三菱重工<7011>、15年3月期営業利益は前期推定比26%増の2400億円前後との観測 ・政府、日本郵政株を来春にも売却へ ・三井物産<8031>など、東南アに日本の先端火力 ・NY原油先物、続伸(1バレル=101.14ドル) ・米長期金利、低下(10年債利回り2.725%) ・長期金利、横ばい(10年債利回り0.640%) ・3月携帯電話純増数と累計契約数 ・日銀政策委員会、金融政策決定会合(8日まで) ・2月景気動向指数 ・中国市場は清明節で休場 ・独2月鉱工業生産指数 ・米2月消費者信用残高 [サポート&レジスタンス] 終値 15064 5日移動平均 14940 標準偏差+2σ 15342 先行スパンB 15158 レジスタンス(2) 15152 100日移動平均 15108 レジスタンス(1) 15108 ピボット 15054 サポート(1) 15010 サポート(2) 14957 先行スパンA 14816 基準線 14758 25日移動平均 14744 転換線 14696 200日移動平均 14571 標準偏差−2σ 14147
ダイキン工業<6367、株価 - チャート>の14年3月期予想の連結経常利益は前期比44.5%増の1360億円。6期ぶりに最高益を更新する見通し。
14年3月期第3四半期累計(13年4-12月)の連結経常利益は前年同期比91.4%増の1200億7600万円。「国内は、シェアを落としても、販売価格は落とさない営業を展開し利益の確保に努めた。海外は中国を中心にアジアが伸び、12年秋に買収した米国空調大手グッドマンが収益に本格的に寄与し、円安もプラスにつながった」(コーポレートコミュニケーション室)という。
14年3月期の業績予想に対する第3四半期の業績進ちょく率は88.3%と高い。第4四半期(1-3月)については「5月8日の決算発表を控え、詳細はいえない」(同)としているが、好調に推移しているとみられる。アナリスト向け説明会は5月9日を予定している。
テクニカル上では、今週に入って今年1月以来となる75日移動平均線を回復。15年3月期も好調な決算が期待され、年初来高値(6480円、1月6日)奪回が有望視される。
4日の終値は、前日比1円安の6059円。
ジャムコ<7408、株価 - チャート>の14年3月期予想の連結経常利益は前期比32.0%増の41億円。15期ぶりに過去最高益を更新する見通し。
足元も好調。第3四半期累計(13年4-12月)の連結経常利益は前年同期比60.1%増の30億4300万円。会社側は、「ボーイング787機向けにラバトリー、ギャレーの出荷が好調に推移しているほか、円安で外貨建て売上高が増加した」(経営企画部)という。
今年1月からボーイング社は787機の生産を月産10機体制に入り、今後、段階的に引き上げるとしている。「月産10機体制は5年程度続くとみられ、15年3月期以降の受注環境は明るい」(同)との見方を示す。
さらに、育成中の旅客機用のシート事業も期待要因。「12年11月にシンガポール航空の保有する777-200ER型航空機に搭載するビジネスクラスのシートを納入。今後、第3の柱としての事業確立を目指す」(同)という。
指標面ではやや割高で、需給妙味にも欠けるが、緩やかな上昇トレンドを描く25日・75日の両移動平均線に沿って堅調な動きが期待され、年初来高値(1949円、3月20日)奪回は通過点となりそうだ。
4日の終値は、前日比38円高の1862円。
沖縄セルラー電話<9436、株価 - チャート>は沖縄県でauブランドの携帯電話事業を展開、県内でトップシェアを誇る。
14年3月期第3四半期(13年4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.4%増の77億6900万円。通期予想(前期比0.2%増の92億円)に対する業績進ちょく率は84.4%と高い。
会社側は「県内で約50%のシェアを持つ『auケータイ』でスマートフォン販売が好調に推移しているほか、県内限定でサービスを展開している光ファイバーを利用したブロードバンド通信サービス『auひかり ちゅら』の顧客も拡大し、通信収入料が増加している」(経営管理部)という。通信設備の増設や拡張に伴う減価償却の費用の増加や、本社移転に一時的な費用が発生するが、増収効果で吸収できる見通しだ。
4日の株価は、前日比38円安の2626円ザラバ引け。
因幡電機産業<9934、株価 - チャート>は電設資材、制御機器の卸販売を行う一方、空調部材の製造販売にも展開。利益の大半を空調配管事業の自社製品で稼ぎ出している。
14年3月期第3四半期(13年4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.2%増の87億9600万円。柱の電設資材事業では、活発な建設投資を背景に配分電盤の売上が増加。太陽光発電関連商品、LED照明、エアコンなど幅広い商品で売上が増加。「産業機器事業は微増となったが、太陽光発電向けの関連部材が大幅に増加。自社製品事業では、好調なルームエアコン需要を背景に空調用被覆銅管が伸び、子会社化したパトライトの売上が上乗せとなった」(経営企画室)という。
14年3月期予想の連結経常利益は前期比18.4%増の111億円、6期ぶりに最高益を更新する見通し。第3四半期実績の通期予想に対する業績進ちょく率は79.2%と高く、増額余地を残す。5月14日に期末決算発表、6月9日にアナリスト向け説明会を予定している。
4日の終値は、前日比40円安の3235円。
電通<4324、株価 - チャート>の14年3月期予想の連結経常利益は前期比22.7%増の724億円。世界80カ所以上に拠点を持つ広告代理店「イージス」(英国・ロンドン、3月に電通イージス・ネットワークに商号を変更)の買収効果に加え、国内では景気回復が追い風となり、大手顧客を中心に広告需要が盛り上がり、第4四半期には、増税前の駆け込み需要、さらにソチ五輪に絡む需要も寄与。市場では、増額が期待される銘柄のひとつとの見方が広がっている。
「イージスグループ」とは、互いのビジョンと戦略を共有し、グローバルな事業基盤の拡大、クライアントに提供するサービス拡充、総合的なデジタルソリューションの強化を図る。「クライアント数はイージスが約5000社、当社が約6000社だが、グローバルで重なる部分が少なく、相乗効果が発揮できる」(広報1部)という。
15年3月期も好業績が持続する見通し。6月に開催されるサッカーW杯が追い風となるほか、電通イージス・ネットワークの展開力増などが期待される。4月1日付で、アジアを中心にグローバル市場でコンテンツビジネスを推進する専門組織を発足した効果も収益面に寄与してくる見通し。
14年3月期の決算発表は5月13日を予定している。
4日の終値は、前日比80円高の4025円。
トヨタ自動車<7203、株価 - チャート>についてクレディ・スイス証券では4日付で、投資判断「アウトパフォーム」(強気)を継続、目標株価は7450円から7650円に引き上げている。
同証券では業績予想を若干修正、あわせて目標株価を引き上げている。連結営業利益について、14年3月期2兆3249億8400万円(前期比76%増、従来2兆5904億7500万円、会社側計画は2兆4000億円)、15年3月期2兆6200億円(従来2兆7650億円)、16年3月期2兆8560億円(同2兆8080億円)と試算。14年3月期は会社側計画未達を予想、その要因として米国当局とのリコールにかかわる合意費用約1200億円の計上を挙げており、連結販売台数は計画前提910万台から大きな変動はなしとしている。また、国内自動車市場低迷、新車パイプライン減衰などにより、15年3月期がトップライン成長の踊り場となるとの見方に変更はないと指摘。ほか、株主還元性向の大幅な上昇が引き続き期待されるともしている。
4日の終値は、前日比48円安の5792円。
T&Cホールディングス<3832、株価 - チャート>が4日、中国で医科大学や生物技術研究所などを持つ私立の何氏眼科医院(瀋陽市)と、「再生因子を使った再生医療」で眼科領域における、臨床研究および臨床に関する覚書を締結すると発表した。
臨床研究に使用する再生因子は、原則として同社が何氏眼科医院に有料で提供、共同で眼科領域における臨床研究を開始する。また、何氏眼科医院が再生因子の製造および提供する場合は、同社がライセンス料を受領。将来、本格的な臨床サービスが開始される場合、同社が再生因子の提供を行うか、同医院のグループ会社である生物製剤製造会社にライセンシングして再生因子を提供する。また、再生因子の商品化研究の結果、商品として販売する場合は、合弁会社を設立するとしている。
4日の終値は、前日比20円安の400円。
- 1