因幡電機産業<9934、株価 - チャート>は電設資材、制御機器の卸販売を行う一方、空調部材の製造販売にも展開。利益の大半を空調配管事業の自社製品で稼ぎ出している。

14年3月期第3四半期(13年4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.2%増の87億9600万円。柱の電設資材事業では、活発な建設投資を背景に配分電盤の売上が増加。太陽光発電関連商品、LED照明、エアコンなど幅広い商品で売上が増加。「産業機器事業は微増となったが、太陽光発電向けの関連部材が大幅に増加。自社製品事業では、好調なルームエアコン需要を背景に空調用被覆銅管が伸び、子会社化したパトライトの売上が上乗せとなった」(経営企画室)という。

14年3月期予想の連結経常利益は前期比18.4%増の111億円、6期ぶりに最高益を更新する見通し。第3四半期実績の通期予想に対する業績進ちょく率は79.2%と高く、増額余地を残す。5月14日に期末決算発表、6月9日にアナリスト向け説明会を予定している。

4日の終値は、前日比40円安の3235円。