ジャムコ<7408、株価 - チャート>の14年3月期予想の連結経常利益は前期比32.0%増の41億円。15期ぶりに過去最高益を更新する見通し。
足元も好調。第3四半期累計(13年4-12月)の連結経常利益は前年同期比60.1%増の30億4300万円。会社側は、「ボーイング787機向けにラバトリー、ギャレーの出荷が好調に推移しているほか、円安で外貨建て売上高が増加した」(経営企画部)という。
今年1月からボーイング社は787機の生産を月産10機体制に入り、今後、段階的に引き上げるとしている。「月産10機体制は5年程度続くとみられ、15年3月期以降の受注環境は明るい」(同)との見方を示す。
さらに、育成中の旅客機用のシート事業も期待要因。「12年11月にシンガポール航空の保有する777-200ER型航空機に搭載するビジネスクラスのシートを納入。今後、第3の柱としての事業確立を目指す」(同)という。
指標面ではやや割高で、需給妙味にも欠けるが、緩やかな上昇トレンドを描く25日・75日の両移動平均線に沿って堅調な動きが期待され、年初来高値(1949円、3月20日)奪回は通過点となりそうだ。
4日の終値は、前日比38円高の1862円。