日本のゴルフ人口は800万人を超えるといわれます。レジャースポーツとして愛され続けるゴルフですが、朝が早く、ハーフ2時間半、1日に屋外を平均5時間歩くというハードな一面も。暑い日には、多くのゴルファーたちが脱水症・熱中症のリスクにさらされ、プレー中の熱中症による搬送者も毎年でています。
ゴルフプレー中に水分補給が大切な理由とは?
ゴルフの成績を上げるために、いろいろな工夫をしている方もいるでしょう。しかし、見逃されやすいのが、プレー中の水分補給です。プレーに夢中になりすぎて、水分補給を怠ってしまうこともあるため注意してみましょう。
年々暑さが厳しくなってきていますから、夏のゴルフでのリスクは非常に高くなっています。ゴルファーの方々は、午前と午後で4時間以上屋外を歩いているのですから大量に皆さん汗をかかれると思います。だから脱水状態になりやすい。
ゴルフは実は心理的にも負担のかかるスポーツ。熱気や運動による身体的負担と勝負どころのパッティングなどによる心理的負担が重なる夏ゴルフは、一年でもっとも事故の起こりやすい季節なのです。
どのような症状になると熱中症なのか、事前にチェックしておきましょう。
自覚症状としては、ズキンズキンとする頭痛やめまい、吐き気、立ちくらみ、倦怠感などがあげられます。また、暑い場所にいるにもかかわらず全く汗をかかなくなったり、皮膚が乾燥したり、触るととても熱をもっていたりしたら危険信号です。
「たちくらみ」とういう状態で、脳への血流が瞬間的に不充分になったことを示し、“熱失神”と呼ぶこともある。運動をやめた直後に起こることが多いとされている。脈が速くて弱くなり、顔面蒼白、呼吸回数の増加、唇の痺れなどもみられる。)
運動すると汗をかいて体が水分不足になり、脱水症状に陥って体に不調が生じるので、思うように体が動かなくなり、気力も奪われ良いプレーができなくなります。
ゴルフプレイヤーとして一番気になるのが、プレーに影響が出る可能性があることです。
誰もが少しでもスコアを伸ばしたいと思うはずですから、水分補給を心がけ最適なコンディションにしておきましょう。
ゴルフのプレー中はたくさんの汗をかいていますから、こまめに水分補給をしましょう。
ラウンド中の水のがぶ飲みはタブー。お腹がふくらんだり動きが鈍くなったりなどして、プレーに影響を与えます。なおかつ、がぶ飲みした水の多くは排泄に回されてしまうため、体が求める水分補給とはなりません。
実はこの喉が渇いた、と感じている場合すでに体の中で脱水症状が進みつつあります。
体の中の水分が減ってきて、水分補給をするように体がサインを出しているんですね。
このときすでに体が警告を発しています。
運動中は汗と一緒にミネラルも失われていきます。
塩分も一緒に摂取できる対策が必要です。
運動強度が上がるほど、体は発汗量を増やし体温調節が行われます。多量の発汗は水分だけではなく、ミネラルも多く失ってしまいます。気温が高いときはもちろん、それほど気温が高くない状況、または屋内においての運動でも、十分な水分がない状態での運動は注意が必要です。
運動中は、発汗による水分排出への対応と運動による血流配分の変化から、腎臓の機能が抑制されると言われています。そのため汗を大量にかいても塩分補給が少ないと、ナトリウムは排出される一方ですから、筋肉からもナトリウムが奪われ、体内の塩分濃度はさらに減少します。
この状態がひどくなると、筋肉の伸縮に必要なナトリウムが不足することから、伸縮信号に異常が生じ、意識外で勝手に筋肉が収縮するという症状(けいれん)が起こります。
休憩中や昼食時には、飲まないほうがよい水分もあります。
ハーフラウンドを終えて、レストランの席に着き「生中~」とオーダー!
冷えたジョッキに口をつけて喉を鳴らしながら飲むのは最高な気分です。
ただし・・・
こんな時のビールは水分補給になるどころか、脱水を進ませているということを覚えておいてください。
ビールであれ、焼酎、ウィスキーなどお酒をいくら飲んでも、水分補給にはなりません。水分の補給どころか、アルコールは脱水を進ませるのです。
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