日経平均は反発。外部環境の落ち着きが支援材料となり、前日に下落が目立っていた ハイテク関連などを中心に底堅い動きとなった。ただし、決算発表の本格化を前に様 子見ムードも強く、買い一巡後は戻り待ち売りに押される格好にも。 大引けの日経平均は前日比24.27円高の14429.26円となった。東証1部の売買高は20億 5452万株、売買代金は1兆7578億円だった。業種別では、鉱業や医薬品、ゴム製品、 その他金融、保険、小売、卸売、鉄鋼などが上昇。一方、不動産や証券、精密機械、 化学などが軟調だった。 個別では、日立<6501>やホンダ<7267>などが堅調。また、好決算が評価され川重 <7012>や日立金<5486>などが大幅高。その他、アイフル<8515>やオリコ<8585>など、 ノンバンク株の上昇が目立っていた。一方、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>な ど、メガバンクが軟調。また、三井不<8801>や三菱地所<8802>なども売り優勢に。そ の他、決算発表を受けて、オムロン<6645>や日本トリム<6788>などが急落となった。
<7974> 任天堂 10720 -280冴えない動き。モルガンではゲーム業界に関して、投資判断を「インライン」としてカバレッジを再開している。カバー銘柄10社の中で、同社を唯一「アンダーウェイト」と位置づけている。足元で順調な3DSは13年度でピークアウトの可能性が高い一方、WiiUの販売数量伸び悩みは14年度に解消する可能性は低く、業績不透明感は続くと予想している。金融資産は株価の下支えにつながるが、株価上昇には本質的な利益成長につながるコンビクションが必要と。目標株価10000円と設定している。
<8515> アイフル 405 +53後場一段高で21日に付けた大陰線を吸収し、1月末以来の400円を回復している。30日に日本銀行が政策委員会・金融政策決定会合を開くなか、追加の緩和期待が根強いようである。クレディスイスが22日にアコム<8572>の投資判断をアウトパフォームで維持したことなども蒸し返しているようである。大陰線吸収によって短期筋の資金回転も利きやすく。
ソーシャルゲーム開発のボルテージ<3639、株価 - チャート>が4日ぶりに急反落。一時181円安の1455円まで売られ、東証1部値下がり率トップとなっている。24日引け後、14年6月期第3四半期(13年7月-14年3月)の連結決算を発表した。通期予想に対し高い利益進ちょくを示したが、株価は足元で堅調に推移していたこともあり、決算発表をきっかけに利益確定売りに押されている。
第3四半期累計決算は、売上高74億5100万円(前年同期比8.6%増)、営業利益4億7100万円(同2.7倍)、純利益2億400万円(同2.9倍)となった。パーソナルアプリでは、キャリア系が減少したものの、アップストアやグーグルプレイなどが好調に推移。ソーシャルアプリでは、アップストアやグーグルプレイ向けやソーシャル専業向けも順調に増加した。
14年6月期予想は、売上高100億円(前期比10.0%増)、営業利益5億円(同69.3%増)、純利益2億円(同41.9%増)を据え置き。通期予想に対する進ちょく率は、営業利益で94.2%、純利益では超過達成となっている。
午後2時5分時点の株価は169円安の1467円。
インターネットの検索エンジン最適化コンサルティング(SEO)やリスティング広告などを手掛けるアウンコンサルティング<2459、株価 - チャート>が急騰。前日比80円ストップ高の284円まで買われ、同値のカイ気配となっている。午後2時時点では、差し引き10万株超の買い物。25日付の株式新聞は、新興市場面で同社株を取り上げ、刺激材料となった。
同紙によると、14年5月期の連結決算は。5期ぶりの営業・経常損益の黒字化を見込んでおり、5月期末に向け注目度が高まると指摘。地方の代理店網の構築、首都圏における直販営業組織体制の整備など受注体制の強化で、既存顧客との取引拡大、新規顧客開拓推進により、SEO、リスティング広告などが好調に推移しているとする。
<4021> 日産化 1569 +38仕切り直しか。京都大学と共同で、iPS細胞を大量に増やす新しい培養法を開発したと報じられた。再生医療の治療費を従来の10分の1と、先進医療並みに引き下げられると伝えている。この報道を手掛かりに買いが集中し、一気に年初来高値を更新。その後は上げ幅を縮める格好から大陰線を形成している。ただ、マド埋め完了で仕切り直しを意識したスタンスにも。
正午のドル/円<JPY=EBS>は、前日のニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の102円前半。プラス圏に浮上した日経平均株価<.N225>が上げ幅を拡大させると、一時102.49円まで強含んだが、その後はエネルギー不足で伸び悩んだ。
4月の東京都区部消費者物価指数(CPI)は想定内の数字となり、為替市場の反応は限定的だった。
前日海外時間のドル/円は、短時間の間に上下動する場面がみられた。米経済指標が予想を上回ったことを受け一時102.65円まで上昇したが、ウクライナ情勢への懸念が高まり、さらに日米共同声明の発表が延期されるとの報道が伝わると、102.08円まで下落した。その後は持ち直し、102.30円を挟んでもみあった。
東京時間の朝方に発表された4月の東京都区部コアCPIが市場予想を下回ると、102.22円付近で推移していたドル/円は15銭ほどの上昇で反応した。
午前10時前、日経平均株価がプラス圏に転換。その後、株価が上げ幅を拡大すると、ドル/円は連れ高となった。輸入企業のドル買い/円売りも流入し、一時102.49円まで強含んだが、さらなる上値追いにはエネルギーが足りず、正午にかけては伸び悩んだ。
東京都区部コアCPIは消費増税実施後初めての月次物価指標として注目を集めていたが、ほぼ想定内の数値となり、為替への影響は限定的だった。プレビデンティア・ストラテジーの為替ストラテジスト、山本雅文氏は「来週の日銀決定会合で追加緩和はないとの見方は変えていないが、夏場に向けて円高傾向が顕著となり、インフレ見通しに影響を及ぼすような事態となれば、追加緩和が現実味を帯びてくる」と指摘する。
<日米交渉は「大筋合意」に至らず>
午前には、昨日から調整が続いていた日米共同声明が発表された。安倍晋三首相は「少し時間がかかったが、日米にとって画期的な声明になった」とし、環太平洋連携協定(TPP)交渉に関しては「諸課題について前進していく道筋を確認することができた」と述べた。
日米交渉については、断続的に閣僚折衝を繰り返したが、農業5品目と自動車の関税をめぐる主張の溝は埋まらず、オバマ米大統領の訪日中の大筋合意に至らなかった。
市場では「オバマ米大統領の訪日でTPP交渉が進展すればアベノミクスへの信頼も高まったが、あてが外れた格好だ。いいチャンスを逃したというイメージがある」(外為アナリスト)との声が聞かれた。
麻生太郎財務相は閣議後の会見で、TPP交渉について11月の米中間選挙前までに答えが出せるものではなく、協議継続は極めて順当だとの見方を示した。さらに「甘利明TPP担当相とフロマン米通商代表部(USTR)代表でまとまったとしても、米議会で通る保障はない。これが日本とは事情が異なる点だ」と指摘した。
ドル/円<JPY=> ユーロ/ドル<EUR=> ユーロ/円<EURJPY=>
正午現在 102.41/43 1.3833/37 141.67/71
午前9時現在 102.30/32 1.3828/32 141.47/51
NY午後5時 102.31/33 1.3831/33 141.48/52
<7205> 日野自動車 1381 -36後場は大幅安スタートに。前引け後に決算を発表、営業利益は1122億円で前期比72%増益、従来予想並みの水準で着地している。一方、今期は900億円で同20%減益と予想、市場コンセンサスは1230億円レベルで大幅に下回る状況へ。先の業績観測報道では、減益に転じる公算とされていたが、想定以上の減益幅と受け止められる形になっている。
<7205> 日野自動車 1381 -36後場は大幅安スタートに。前引け後に決算を発表、営業利益は1122億円で前期比72%増益、従来予想並みの水準で着地している。一方、今期は900億円で同20%減益と予想、市場コンセンサスは1230億円レベルで大幅に下回る状況へ。先の業績観測報道では、減益に転じる公算とされていたが、想定以上の減益幅と受け止められる形になっている。
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