手軽なエクササイズ機器として「EMS」をご存じの人は多いだろう。EMS（Electric Muscle Stimulation）とは、電気刺激によって筋肉を収縮させて鍛える運動器具のこと。従来品は安静時に使用するものだが、ランニングやウォーキング時に着用することで、有酸素運動と筋肉トレーニングの両方を一度に行える製品が登場した。【詳細画像または表】　パナソニックが9月21日に発売する「ビューティトレーニング」が、その製品。ランニングやウォーキング時にウエストに巻いてお腹を鍛えるEMSエクササイズ機器だ。「人間の動作」と「電気刺激による筋肉の収縮」を同時に行う「ハイブリッドトレーニング」に着眼し運動時にも着用しやすくより体にフィットするようにデザインされている。

　最大の特徴は、独自のセンサーが、運動時に腹筋（外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋）が伸びるタイミングを検出し、それにあわせて電気刺激を加える点。伸びる筋肉を電気刺激で収縮させることで、より大きな負荷がかかり、効率よく筋肉が鍛えられる仕組みだ。

　選択可能モードは「ラン」「ウォーク」のほか、体をひねる運動時に最適な「ツイスト」の3つ。モードを変えることで、それぞれのエクササイズに適したタイミングで電気刺激をかけられるようになっている。電気刺激レベルは50段階あり、筋力が弱い人から強い人まで幅広く対応する。

　発売にあわせて、アディダスジャパンとコラボレーションし「美トレ習慣」という新しいトレーニングスタイルを提案。「トレーニングの質と効率を上げることで、美しい体を手に入れる」というコンセプトで体験イベントを実施し、参加した約70人の女性から好評を得た。

　体験イベントで「ビューティトレーニング」を使ってランニングした女性たちによると、「軽量で重さを感じず、汗をかいても不快感がない」「体の動きにあわせてピリピリっと電気刺激が加わるのがわかり、腹筋に効いている実感があった」という声があがった。お腹を着物の帯状に巻くことから、「体幹が安定して、フォームが崩れにくくてよかった」「いい姿勢を維持しやすいから、いつもより楽に走れた」と喜ぶ声もあった。

　この「ビューティトレーニング」を着用しながらランニングやウォーキングをするのが、パナソニックとアディダスジャパンが提案する「美トレ習慣」の基本スタイルだ。スペシャルサイトでは、正しいランニングフォームの啓発をはじめ、効果的なストレッチやシューズ選び、ランニング前後の栄養補給に最適なドリンクのレシピなども紹介している。監修したのは、元トップアスリートでアディダスランニングアドバイザーの市橋有里さんと湯田友美さん。2人が出演する「美トレ習慣」動画コンテンツを見れば、運動するモチベーションがアップするはず。ぜひチェックしてみよう。