骨の内容は 有機物(膠様質)と無機物(石灰質)からできています。
1)有機物
骨に弾力性を与えて骨折しにくくしています。 幼児の骨は有機物に富み、弾力性があって骨折をおこしにくいのですが 老人では有機物が少なくなってきて弾力性に乏しいので、骨折しやすくなります。
2)無機物
無機成分は骨の59~60%を占めています。 リン酸カルシウム(85%)、炭酸カルシウム(10%)、リン酸マグネシウム(1.5%) が主で、骨に硬さを与えています。
人の骨の成分はカルシウムに由来する物とたんぱく質に由来する物が絡まりあって出来ています。
カルシウムに由来するのは、ハイドロオキシアパタイトという物で、リン酸カルシウムに水がくっ付いた物で、これはどうやっても炭素にはなりません。
このハイドロオキシアパタイトがスポンジ状になってる所へ、コラーゲンというたんぱく質の繊維が沢山通って補強してます。
骨がカルシウム分だけなら簡単に割れて骨折してしまい、あまり強くはならないのです。
それを支えているのがこのコラーゲン繊維で、この物質はたんぱく質ですから、炭素も含んでます。
また、骨の中には骨を作ったり分解したりする各種の細胞や骨髄という部分には血液を作ったりする細胞や脂肪を蓄える細胞もあったりしますので、骨の中のたんぱく質や脂肪など炭素を含む物質は結構豊富にあります。
出典 人間の骨の成分について
骨粗鬆症は、骨の量が減少したり骨の質が悪くなる事で骨が弱くなってしまい、骨折しやすくなってしまっている状態です。
高齢の女性に多いのは確かですが、年を取ると誰にも起きる老化現象ではありません。
これは、病的な骨の老化で、若い人や高齢の男性でも、栄養や運動の不足、ステロイドの長期内服などで起こる事があります。
一度発症すると完治することはなく、どんどん進行します。原因は、骨の中にあるカルシウムが減ってしまう為です。
骨を丈夫にするにはカルシウムとタンパク質とビタミンDと、運動、が必要です。カルシウムがたくさんあっても、必要がなければ骨になりません。カルシウムが必要な状態というのは、骨に力がかかる状態ですので、骨に力をかけることが必要、つまり、運動が必要なのです。ちなみに、運動が少ないと骨は弱くなりますし、カルシウムが少ないと骨は弱くなります。
カルシウム+ビタミンD のものをおすすめします。
(ただしサプリメントの過剰摂取はかえって良くないらしいので気をつけてください)
- 1