過度な借入れから消費者の皆さまを守るために、年収などを基準に、その3分の1を超える貸付けが原則禁止されています(総量規制)。
カードローンの審査の内容についてきちんと理解しておこう
初めてキャッシングする時、自分は借りることが出来るのか・・・
なんとなく、不安になりますよね!
しかし、審査において「どのような部分を見られているのか」事前に知っておくことで、
不必要な心配や不安は、スッキリ解消できるんです。
みなさん、ローン審査の中で「何がもっとも重要視されているか」ご存じですか?
どの、ローンの「貸付条件」にも必ず書かれていますが、
安定した収入があるかは、審査で最も重要視されるコトのひとつです。
「ブラックリストに載っていないか?」も審査では、重視されます。
過去、カードの支払いを滞納したり、自己破産や債務整理などを行った場合は「金融事故」として記録され、ブラックリストに載った状態になります。ブラックリストに載ってしまった場合、借入が難しくなります。
また「申し込みブラックになっていないか?」もチェックしておきましょう。
一カ月に3社以上、連続で申し込みをすると「申し込みブラック」と呼ばれる状況に陥ります。
申し込みブラックとは、複数のローンに申し込むことで「多重債務になる危険性が高い」と判断され、審査に通らなくなる状況を指します。
カードの申し込みで「属性」って、聞いたことがありますか?
属性とは「一体どんなものなのか?」ここで詳しく説明したいと思います。
まずは、下の表を見てください。「属性」には、年齢や職業、勤続年数など、以下の項目が細かく含まれています。
属性とは?
年齢 職業(勤務先や職種)
勤続年数 年収
家族構成 連絡先
保険証の種別 居住の形態・年数
年齢は、若すぎると評価は低く、年齢が上がるにつれて「経済力ある」と見なされ、評価は高くなります。ただし、60歳を過ぎると「働くことが難しい」などの理由で、審査での評価は低くなります。
年収の目安は、400万円で、この数字を超えると「良い評価」が望めます。
職業(勤務先や職種)はなあ、「安定した業界であること」が、最も望ましいとされるんや。
年収が多くても、離職率の高い職種(飲食や教育、サービス業など)は、全体的な評価が低くなるんやで。
そうですね。
勤続年数が長ければ、長いほど「安定して勤務出来ている」と、高く評価されます。
目安となるのは、5年以上ですが、長ければ長いほど、良い評価が下されます。
家族構成は、親と同居している独身が最も評価が高く、次いで、独身の一人暮らしが高い評価が得られるんやわ。
ほやけど、高齢で一人暮らしの場合は「返済できなくなる可能性が高い」という理由で、評価が低くなるケースが多いわ。
連絡先は、固定電話があれば望ましいですが、携帯電話でも、問題はありません。
ただ「固定電話があるということ」は、多少なりとも審査のプラス材料になります。
固定電話があれば、審査の際、番号を申告してみてください。
保険証の種別についてですが、保険証は、社会保険証や組合保険証が高く評価されます。
これは、勤務する会社が「社会保険証を発行できるほど、きちんとした会社」だと判断されるからなんです。
「居住の形態と年数」は、持ち家が最も高く、賃貸の場合は、評価が低くなります。
特に、公営住宅の場合は(統計などの結果)貸し倒れのリスクがあるとして、審査の評価は低くなります。
・総量規制って何?
「総量規制」とは、2010年6月、貸金業法の改正により施行された、借りすぎを防ぐお金のルール(法律)です。
総量規制によって「年収の3分の1を超える借入はできない」ようになっています。
例えば、年収300万円の方は、100万円までが「キャッシング出来る金額」になります。
総量規制の適用を受けるのは、消費者金融や信販会社だけやで。
銀行は、銀行法の適用となるさかいな、年収による制限は(原則として)存在せえへんのやわ。
・年収が少ない人が、借入る場合はどうなるの?
年収が少ない方でも、総量規制は適用されます。例えば、年収90万円のパート主婦の方なら、最高30万円まではキャッシングが利用できます。
これよりもさらに収入が少ない、アルバイトやフリーターの方でも、年収の3分の1を基準として、融資が受けられる仕組みです。
年収が少ない方でも、便利なカードローンを利用してみましょう。
・総量規制ができる前はどんな状況だったの?
総量規制が出来る前は、無理のある融資が多く実施されていました。
例えば、年収300万円の方でも150万円以上の融資を受けたり、収入の少ないパート主婦が、100万円を超える融資を受けるなど「年収に見合わない融資」が可決されていたのです。
また、総量規制前の年利は「年20.0~29.2%」と今では考えられないくらい、高い金利を適用していました。
この当時の金利を取り返そうと、弁護士や債務者が取り組んでいるのが「過払い金請求」です。
これは、総量規制前の「払いすぎた利息」を取り戻すための法的手続きを指します。
・個人データは全ての業者に筒抜けている
あんなあ、個人データは、全ての業者に筒抜けの状態やねんで。
各消費者金融や信販会社、銀行間は「金融機関の取引履歴」や、過去の借入、返済状況などをすべて把握しているさかいな。
こうした情報を「信用情報」と呼ぶんやけど、信用情報は、以下の機関を通じて各消費者金融や信販会社、銀行に提供されてるねん。
信用情報機関の種別
・ 全国銀行個人信用情報センター (KSC)
・ シーアイシー(CIC)
・ 日本信用情報機構(JICC)
具体的にこれらの機関では、以下の情報が登録されます。
① カードの契約日
② 申し込みの状況
③ 契約した金額
④ 支払いの回数
⑤ 利用残高
⑥ 完済日
また、支払いの延滞が発生すると、以下の情報が登録されます。
①⑦ 延滞した融資の内容
⑧ 延滞の発生した日時
⑨ 延滞が解消した日時(延滞解消から、JICCは最長1年、CICとKSCは最長5年間記録を保管)
⑩ 任意整理(最長5年間、記録を保管)
⑪ 個人再生・自己破産など(CICとJICCは最長5年間、KSCは最長10年間記録を保管)
⑫ カードの利用規約違反など、強制解約された場合(最長5年間、記録を保管)
・信用度が低くなる状況とは?
カードの申し込みは、信用度の高くなる申し込み方と、逆に「信用度の低くなる」申し込み方があります。気をつけて欲しいのは、他者の借入件数が4件以上(場合によっては3社)あると、審査に通らない可能性が高くなるということです。
また、1カ月以上の滞納、短期間で複数(1カ月3社以上)の申し込み、債務整理などの金融事故、携帯電話やスマートフォンなどの「割賦支払い」の延滞も、信用度が低くなるので注意が必要です。こうした「割賦金契約」の支払いは、1カ月以上の延滞で、ローン審査が不利になってしまいます。
・今まで借り入れたことがない人は有利なの?
あんなあ・・・カードとかローンって「使ってへんコトがエエ」って風潮があるけど、あれ間違いやで。どっちかって言うと、カードをコツコツ使ってる方が、審査では優遇されるねん。
これまで「一度もカードを使った事が無い」というヤツっているけどな、「ローンを利用したことが無い」というのは、審査の際、かえって不利になることが多いから、気ぃつけなあかんねん。
過去に借入があれば「どのような使い方をしていたのか」判断材料があるのですが、過去一度もローンを組んだことがなければ、審査の判断材料が無く、返済能力の有無を見極めるのが難しくなります。また「何か理由があって、カードが作れなかったのでは?」と、疑問視されるケースもあり、注意が必要ですね。
・信用情報を基に一旦融資額が割り出されるまでの流れ
申し込みをすると、消費者金融や信販会社、銀行などの金融機関は、
信用情報機関に「申し込みの事実」を通知します。
その後、信用情報機関が「申し込み者の信用情報」を提供し、
カード会社が「信用情報機関のデータ」をもとにして、カードローンの審査結果を決定します。
契約前には、必ず担当者と話す機会があるねん。この段階で、カード申し込みの確認に加えてカード会社は、以下の項目をチェックしていますので、チェックしてみてください。
① 正直に申請しているかどうか(信用情報機関のデータと相違がないかどうか)
② 属性などに間違った点がないかどうか
③ 人柄、きちんと返済してくれる利用者かどうか
キャッシングの申し込みをすると、カード会社から「申し込み確認の電話」がかかってきます。
もしここで、あなたの応対が悪いと「返済能力が乏しい」と見なされ
融資額が減額になる可能性や、最悪の場合、審査否決となる可能性もあるのです。
例えば、申込フォームに書いたことと違うこと言うたり、オペレーターに横柄な態度や失礼な対応をしたり、がさつなモノの言い方もあかん。
一番アカンのは、年収や借入、仕事の内容で、ウソをつくことや。
ウソついても、信用情報機関のデータで全部、オマエらの個人情報、借入の情報は筒抜けやさかいな。アホみたいに、カード会社の担当者を騙そうとしたり、失礼な態度を取ったらあかんで。電話審査は、めっちゃ注意してや!
対応は丁寧に行うのがベストです。
まず、「きちんと返済する意思」を審査する側に印象づけられるよう、気をつけて+くださいね。
・事前審査に通れば審査はOKなんですか?
事前審査は、あくまでも「簡易的な審査」に過ぎません。
このため、事前審査に合格した場合でも、本審査で否決されることもあります。
事前審査に通った場合でも、本審査を慎重に進めるようにしましょう。
申告する内容は正確に、また電話での受け答えは丁寧に対応してください。
事前審査と本審査の結果が異なる場合は、どのような点がダメだったのか、きちんと分析してみましょう。
・借入状況の欄に本当のことを書くべきですか?
銀行、消費者金融は、信用情報機関を通じて、申し込み者の借入状況をすべて把握しています。
このため、虚偽の内容で申告しても、すぐにばれてしまいます。
必ず、本当のことを申告しましょう。
申し込み者の多くは、年収、借入の件数や総額で、ウソを付く傾向が強いです。
カード会社もこうした傾向は、気がついているので、ウソは通用しません。
・キャッシングの利用履歴があるのですが、審査は通りますか?
利用履歴に問題がなければ、審査は可決されます。
しかし、過去の利用履歴で、遅延や延滞、債務整理、自己破産などの金融事故があると、審査は通らなくなります(本記事・信用情報機関の項目を参照)。
審査が通るよう、申し込み前は、過去のキャッシング利用履歴、現在の返済履歴は、必ず確認するようにしましょう。
もし、返済できていない延滞分があれば、早めに完済してから、新たなローンを申し込むようにしましょう。
・審査NGになってしまったのですが、何が原因なのでしょうか?
審査が通らないのは、カード会社が定める「利用条件」に見合わなかったことが考えられます。年齢の条件や安定した収入があるかどうか。また、過去の借入で、返済の延滞や遅延があれば、審査NGになってしまいます。
また、消費者金融や信販会社の場合、総量規制の制約で「年収の3分の1を超える借入は不可」となります。借入ができる金額、総量規制における、借入の限度額を確かめてから申し込むようにしましょう。
今回は、属性や審査の際「重視されるポイント」をご紹介しました。
信用情報機関がある限り、ウソの申告はできません。必ず、正しい年収や借入の件数を申告するようにしましょう。
カード会社は、申し込み者の誠実さや人柄も「審査対象」として見ていますよ。
ほや。誰かて、真面目に申告しとるヤツには、きっちりお金を貸そうって気持ちになるモンやで。
ここで、ウソついたら「コイツ、信用でけへんな」って、悪い心証を与えてしまうさかいな。
スムーズに審査を受けるには、ホンマのコトを伝えるべきやで!
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