海外の専門誌に投稿される「原著論文」そして新たな臨床例や剖検例、診断法や治療法、新薬を使用した様子をレポートする「症例報告」です。
複雑な医学論文を翻訳してくれる業者ガイド
医学論文は、膨大な量の専門用語が出現するだけでなく、論文の種類も様々です。そのため、翻訳会社に依頼する場合は、翻訳会社の専門性に注意して、優良会社を選ぶ必要があります。今回は、医学論文を取り扱っている翻訳会社について詳しく紹介していきます。
医学分野であれば、研究論文、総説、原著論文、短報、症例報告など種類が分かれますので、医学専門用語だけではなく、それぞれに適した書き方で作成しなければならないのです。
専門分野、しかも論文レベルとなると、翻訳者にもかなり高い専門知識が求められます。サービスによっては、翻訳だけでなく内容にまで踏み込んでアドバイスをしてくれるものもあり、研究者達は「論文を発表する前に第三者にチェックしてもらう場」としても専門知識を持つ翻訳業者を重宝しています。
高品質の翻訳をしてもらうために依頼先の会社をよく調べてください。翻訳会社によって、得意としている分野や対応している分野に違いがあります。ですので、どのような翻訳を手がけてきたのか、依頼する分野を専門とする翻訳スタッフが在籍しているかを確認し、過去に翻訳したサンプルを見せてもらうようにしましょう。
医療・医学論文の場合、領域ごとに必要な知識が大きく異なるため、まずは自身の研究分野に精通している翻訳者がいる業者を探すことから始めましょう。論文の受理までには複数回の再校正が必要なこともあるため、アフターフォローの手厚さも重要です。
また、実務経験が浅くても、翻訳をしてもらう論文の専門分野の知識がある翻訳者に依頼すれば、誤訳が減り、論文全体の質も高くなると考えられます。医学論文翻訳なら医学博士に、金融翻訳なら経済学博士に、といった具合に。このほか、ジャーナル(学術誌)に論文を投稿した経験のある人や、英語と日本語の表面的な違いだけでなく、言語としての根本的な違いを理解している、言語学の学位を取得している人も、翻訳に適した人材といえます。
各翻訳会社の翻訳実績で取引先をチェックするのも重要な要素です。
技術的な内容にせよ、医療医的な内容にしても、官公庁や業界大手の会社と取引していることは翻訳会社の信頼性を確認することができます。
専門性が高いものほど、より高度な翻訳クオリティを要します。
もともと多言語翻訳に定評のあるJOHOですが、論文翻訳・技術翻訳においても医学や薬学、経済学等の主要ジャンルを始め、技術系や法律系まで幅広く対応。特に論文翻訳において最も専門性が必要とされる医療の分野においては、ジーニアスプラスという専門校閲サービスを展開しています。
短い文章ならともかく、論文など長い文章においては、翻訳ソフトでは十分なクオリティを期待することは難しいでしょう。
読者へ正確に文章の意味を伝えるためにも、翻訳業者を利用する方が効率的と言えます。
まず、翻訳ソフトで翻訳された文章には原文にあるものはもれなく訳されているため、訳抜けがない、つまり手作業での訳漏れを防ぐことができます。
また、翻訳作業の多くは入力作業と言われるほど入力の手間がかかりますので、入力の手間を省くという意味でも、価値があるとのことでした。
その反面、機械翻訳で出力された文章がどの程度正確で、原文に忠実な文章なのか、といった点は分かりにくい傾向にあります。そうした点を確認するには、結局は人手が必要になります。
また、機械翻訳は基本的に意訳が不得意です。特殊な意味を持つ言い回し、例外的な言葉の使い方などが登場すると、へんてこな文章になりがちです。
翻訳会社では、プロの翻訳者を多数抱えており、それぞれの案件に適した人材を素早く的確に見つけることができます。その道に通じた翻訳者が担当することで、IT系など専門性の高い翻訳においても、用語の正確性はもちろん、相手に文意がしっかり伝わるよう、細部にまで気を配った訳ができるようになります。また、商慣習や文化のギャップなどについても考慮した訳になるため、相手側との意思疎通がスムーズにできるようになります。
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