ブルフェンは適度な強さの解熱鎮痛効果と比較的副作用が少ない安全面をもち合わせるバランスの良い解熱鎮痛薬という特徴を持ちます。
プロピオン酸系に分類される非ステロイド系消炎鎮痛剤 (NSAID) の1種である。
1960年代に英Boots Groupの研究部門によりプロピオン酸の誘導体として創薬された。
1973年に昭和薬科で発売された解熱鎮痛薬です。ブルフェンは、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDS:エヌセイド)の中の「フェニルプロピオン酸系」に含まれます。
プロピオン酸系NSAIDsは他にロキソプロフェン(ロキソニン)やナプロキセン(ナイキサン)、ザルトプロフェン(ソレトン)やプラノプロフェン(ニフラン)、ケトプロフェン(カピステン)などがある。
フェニルプロピオン酸系のNSAIDs。
イブプロフェンは抗炎症作用・鎮痛作用・解熱作用の全てにおいて、アスピリンの作用を大幅に上回る。
イブプロフェン投与中または投与後に発症する無菌性髄膜炎については1978年にWidener らが全身性エリテマトーデス(SLE)患者での報告を行って以来(文献1)、多くの報告がなされている。
【無菌性髄膜炎】
首すじのつっぱりを伴った激しい頭痛、発熱、吐き気・嘔吐等の症状があらわれる。
このような症状は、特に全身性エリテマトーデス又は混合性結合組織病の治療を受けている人で多く報告されている。
無菌性髄膜炎(頻度不明※)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、項部硬直、発熱、頭痛、嘔気・嘔吐あるいは意識混濁等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
[特にSLE又はMCTDの患者に発現しやすい。]
SLE:全身性エリテマトーデス
MCTD:混合性結合組織病
薬による無菌性髄膜炎の起因薬としては、NSAIDs、抗菌薬、免疫グロブリンが知られています。
特にNSAIDsでもイブプロフェンでの報告が多いという。
全身性エリテマトーデス、混合性結合組織病などの患者が、無菌性髄膜炎を生じやすいとされています。
アスピリン服用の後にイブプロフェンを服用すると、アスピリンの血小板凝集抑制作用が抑制される。
頭痛薬に含まれるイブプロフェン(ブルフェン)と低用量アスピリンと併用すると抗凝固機能が低下することが報告されています。
どうしても併用する場合には、アスピリン服用後少なくとも 30 分以上あけて服用するか、またはアスピリン服用8時間前にイブプロフェンを服用するように勧告されています。
NSAIDsのうちイブプロフェンに関しては、アスピリンとの併用により、アスピリンの抗血小板作用を減弱させることが広く知られており、添付文書にも記載されています。
(添付文書・併用注意の記載より)⇒本剤が血小板シクロオキシゲナーゼ-1(COX-1)とアスピリンの結合を阻害するためと考えられる。
エクストラ・ヴァージン・オリーブ・オイルに含まれるオレオカンタールはイブプロフェンと似た構造であり、毎日50gのオリーブ・オイルを摂取すると、イブプロフェンの成人の服用量の1/10の服用と同様の効果があると考えられている。
イブプロフェンもオレオカンタールもTRPA1受容体チャネルを活性化する。
オレオカンタールは、抗炎症作用と抗酸化作用を有する物質として発見された。古典的な非ステロイド性抗炎症薬に似て、 シクロオキシゲナーゼ(COX)を非選択的に阻害する。
オリーブ・オイルからこの物質を長期間、少量摂取することが、地中海料理が心臓病の発生の予防に部分的に貢献しているかもしれない。毎日50gのオリーブ・オイルの摂取は、イブプロフェンの成人の服用量の1/10の服用と同様の効果があると考えられている。
搾りたてエキストラバージンオリーブ油に、オレオカンタール(Oleocanthal)という一般的な抗炎症薬であるイブプロフェン(Ibuprofen)と同様な特性をもつ化合物が含まれている
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