誤った認識が広まっている対処法

世の中には、〇〇の際は△△すれば良い、といったセオリーが色々あります。しかし中には、実際には役に立たない、あるいは逆に悪い結果を招く、というケースもあります。そんな誤った認識が広まっている事象をまとめました。

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熊に遭遇したら死んだふり

熊と出くわしてしまった場合、まずは落ち着いて相手を驚かせないようにします。一番いけないのは、慌てて、大声を立てて逃げようとすることです。熊の狩猟本能として、逃げるものは、追いかけてきます。

もし至近距離で熊と出くわしてしまった場合は、そのまま、熊の目をみたまま、ゆっくり後ずさりします。優しい声で話しかけながら、目をみて後ずさりするといいという説もあります。そうすると、敵対心がないこと、危険がないということで、熊のほうも、そのまま去っていってくれることがあります。

死んだふりをするというのは、嘘のようです。死んだふりをしていると、熊のなぶりものにされて、ヘタをしたら、本当に死んでしまうことになるかもしれません。

蜂に刺されたら小便を掛ける

幼少のころ、蜂に刺されて父に泣きついたとき「傷口におしっこをかければ大丈夫」と言われた記憶がある。しかしこれは全く意味のない行為であった。

蜂に刺されたらおしっこをかける・・・これには2つの間違いがある。
まず一つは、おしっこ(尿)にはアンモニアは含まれていない。体内に生じたアンモニアは、肝臓において尿素に変えられる。そして尿素は腎臓でこしとられ尿として排出される。そのため蜂に刺された傷口におしっこをかけても中和反応など起きない。なお、おしっこを長時間放置しておけば、尿素がアンモニアに変化する。これがトイレの臭いにおいの原因である。

また、蜂刺されの痛みの原因はギ酸だと考えられていたが、痛みの原因は蜂に含まれているたんぱく質が原因である。なので、そもそもギ酸とか中和とかの話ではなくなる。

以上より、蜂に刺された傷口におしっこをかけることには全く意味がないことがわかる。

擦り傷・切り傷に消毒液

転んで擦りむいたり、少し手を切ってしまったとき、まず消毒液で傷口にバイ菌が入らないように消毒する人が多いかと思います。しかし、消毒液の作用で傷口付近の細胞もダメージを受けてしまい、傷の修復作用にも影響を及ぼします。その結果、傷の治りが遅くなってしまうのです。

傷は乾かすと治りが早いと言われてきましたが、実は近年では新常識として、乾かさない方が治りが早いということが分かっています。少しイメージすると痛いかもしれませんが、傷口からはグジュグジュと液体が分泌されますよね。あの液体は、浸出液と呼ばれ、傷口を修復する役割があります。

傷口を乾かしてしまうとその効果を得られなくなってしまうので、乾かさない状態、つまり湿潤状態を保つことが大切です。最近は、薬局で傷口を乾かさないための絆創膏が販売されているので、そちらの使用をおすすめします。

熱が出たらおでこを冷やす

熱が出たとき、まずはおでこを冷やしますが、正しい方法でしょうか。

確かに額を冷やすとひんやりとして気持ちよく感じるでしょうが、直接、熱を下げるという効果はありません。熱が出たときは、首の回りやわきの下、そけい部(太ももの付け根)など、リンパの集まる部分を冷やした方が効果的です。

リンパとは免疫器官の一つで、細菌を退治し、体を病気から守る働きがあります。風邪の場合は、リンパが活発に働きながら熱を発します。ですから、リンパの集まる部分を冷やしてください。

ですから、体の内部の温度の高い血液が皮ふの近くを通っている首の回りやわきの下を冷やすほうが、熱を効果的に下げられます。

鼻血が出たら上を向く

「鼻血が出たら上を向く」と教えられてきた人は多いのではないでしょうか?実際に自分も鼻血が出た時に、血が垂れてこないように咄嗟に上を向くことはよくあります。しかし、実はこれ、間違いだということを知っていますか?本当のところは「鼻血が出たら下を向く」のが正しい方法です。上を向くと確かに鼻から血は垂れてこなくなりますが、血が喉に入ってしまい、気分が悪くなる危険性があります。さらに言うと、血液が気管から肺に入って肺炎を起こす可能性もあるのだとか。鼻血が出た時は「椅子に座って、軽く下を向く」のが正しい姿勢です。

鼻血が出るとティッシュを鼻の穴に詰めて、汚れたらまた新しいティッシュに取り換えて詰めて…という人も多いでしょう。実はこれも間違った方法です。鼻血が出ている時の鼻の中の血管は脆くなっていますので、ティッシュを入れたり出したりすることでさらに傷をつけ、出血箇所を増やしてしまう原因になります。正しくは、「親指と人差し指で小鼻の部分をつまみ、5~15分圧迫する」こと。圧迫している間に、大抵の鼻血は止まります。

突き指したら指を引っ張る

突き指の処置で一般的によく誤解されているのが「指を引っ張る」という方法です。突き指の多くが指を付いた時に起こるものですから、指が短くなっているのを引っ張って伸ばせば良いという解釈で行われることが多いものです。しかし、実際にはその処置の仕方は大間違いです。治療どころかかえって怪我を悪化させてしまう行為そのものとなるのです。

突き指をした時というのは、程度の軽いものでも少なからず靭帯を損傷している状態です。損傷している靭帯を指を引っ張ることで無理矢理負荷をかけるわけですから、損傷した靭帯をさらに傷付ける行為となるわけです。

また他にも「指を振る」や「揉む」などの行為も同様に間違った対処法です。突き指をした時は、とにかく安静にしてまずは冷やすことが適切な処置ということを覚えておきましょう。

接触の悪いファミコンソフトをフーフーする

端子の接触がイマイチで画面が表示されなかったり、バグっていたりすることも多かったファミコン。この場合の定番解決法といえば、端子部を「ふーふー」。ついでにファミコン側の端子部も「ふーふー」。良くやっていたと思います。

しかし、実はこれはNG。ファミコンの端子のホコリを取り除くという点では理屈的に間違っていないのですが、口でふーふーすると端子部が湿気に当てられて、サビの原因となるようです。なおこれはファミコンだけでなくて、3DSのソフトなどでも同じ。ふーふーしてはいけません。

ではどうやってクリーニングすればいいの?となりますよね。長年労働を駆使されたファミカセはきっと端子部は汚れだらけ。「ふーふー」によってサビも発生しているかもしれません。これを除去するには、無水アルコール(無水エタノール)を綿棒に含ませて端子部をゴシゴシしてみましょう。

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