意外に知らない!?お墓、供養、葬儀の知識常識まとめ

いざという時に知らないと困る!お墓、供養、葬儀の知識まとめ

ぽにょさんです さん

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仏壇が存在する意味

仏壇が存在する意味

仏壇とはお寺のミニチュア版のようなもので、ご本尊、つまり仏様をお祀りしています。
先祖も一緒に祀られていますが、あの世でも幸せに過ごせるように仏様も一緒にいらっしゃるわけです。

ご本尊は阿弥陀如来や釈迦如来、大日如来などの仏様であり、仏壇の最上段の少し高くなった位置に須弥段に祀ります。
とても神聖な場所なのです。

昔は仏壇は各家庭に必ずあるもので身近な存在でした。
朝ごはんを食べる前や頂き物をいただいたときなどには仏壇に供え、家族全員で毎日手を合わせていたものです。
家族が今日も元気に過ごせますように、とご先祖様にお祈りして敬っていました。
いつもご先祖様は私たちを見守ってくれているという意識が、昔は現代よりもずっと強かったのです。
しかし現代は核家庭化が進み、仏壇があるという日常を体験できない人が多数いるというのが現実です。

夫婦で宗教が違うときの注意点

夫婦で宗教が違うときの注意点

夫婦で宗教が違うときの注意点

夫婦で宗教が違う場合、よく話し合うことが大事です。
夫婦どちらかの宗教に合わせてお墓に入ることもできるし、夫婦どちらも宗教を譲れなければそれぞれにお墓を建てるという方法もあります。

霊園によっては宗教を問わないところもあるので、夫婦で話し合ってもどちらの宗教に合わせるか決まらないときには霊園を選ぶと良いのかもしれません。
最近の霊園は、宗教自由でどの宗教でも制限がないところも出てきましたが、基本的には仏教で、仏教の宗派は問わないというスタンスの霊園もまだまだ多いです。
自分達の宗教と霊園の宗教に対する対応を照らし合わせて見てみる必要があります。

ただ、夫婦ともにどこかの寺院の檀家に入りたいという希望がある場合はお墓を別にするしか方法はありません。
寺院の檀家に入るということは、その宗教・宗派の信者であるということになりますので、宗教・宗派が違うと檀家にはなれないのです。

しかも、檀家に入り、その寺院の墓地にお墓を建てることになると、管理料などを継続して支払わなくてはならなくなります。
管理料が払えなくなると、無縁墓として整理されてしまいます。
つまり、お墓を建てるということは、誰かお墓の面倒を見てくれる人が必ず必要ということなのです。

お墓の面倒を見てくれる人がいない場合は、共同墓に入ることとなります。
身寄りがないので共同墓でもかまわないならいいのですが、宗教・宗派にこだわるあまりに面倒を見てくれる人がいなくなり、
共同墓になることに抵抗がある場合にはよく考えた方が良いでしょう。

永代使用料と管理料の違いについて

永代使用料と管理料の違いについて

永代使用料と管理料の違いについて

お墓を建てるときには、よく永代使用料と管理料といったことを聞きます。
どのようにお墓に必要な料金なのか、よく分からないと思います。

永代使用料とは、墓地を永代に渡って借りる権利料のことを言います。
墓地を購入したからと言ってその土地を購入したということにはならず、その土地を管理しているお寺や霊園の所有物であり、その土地を借りているに過ぎないのです。
最初に一括で永代使用料を払うので土地を購入したような感覚になってしまいますが、実は墓地とは借りた土地に当たるのです。
また、永代使用料を払って土地の権利を取得しても、その土地を使用したかしないかに関わらず、使用料は返還されません。
その権利を返還したり破棄したとしても、永代使用料は戻ってきません。
貸したり、転売したりすることも一切出来ないので注意しなくてはいけません。

お墓と納骨堂の違い

お墓と納骨堂の違い

お墓と納骨堂の違い

お墓と納骨堂の違いとは、お墓が遺体や遺骨を収蔵する施設であり、
納骨堂が遺骨を預けて保管してもらう施設である、という点です。

納骨堂は一般的には預かり期間、管理期間が定められているものが多く、
一時的に遺骨を預かってもらうところだと認識されていましたが、
最近では永代供養墓として利用するケースも増えてきました。

遺骨の収蔵方法は、納骨堂はロッカー式や仏壇式など、利用者ごとに区切られたスペースに骨壷を収蔵し、お墓は土の中に収蔵します。

設備や保管場所については、納骨堂はエレベーターや冷暖房、バリアフリーなどにも配慮している施設もあります。
屋内にあるので清潔で明るく、管理がしやすくてメンテナンスの必要がほとんどないのですが、お墓参りのように水をかけることはできません。
お墓は屋外にあるため草抜きや掃除など、維持するための手間が必要になる上に、天候に左右されます。
長期になると墓石のメンテナンスやクリーニングが必要となります。

立地については、納骨堂は都心部にあることが多く、駅から徒歩すぐなど交通の便が良いところに建てられています。
お墓は郊外にあることが多いので、車での移動が必要になったり、交通の便があまりよくありません。

お墓を他人に譲渡する事は可能?

お墓を他人に譲渡する事は可能?

お墓を他人に譲渡する事は可能?

お墓は基本的には子孫で継承していくものですが、子供がいなかったり、
お墓を見る人間が居なくなってしまった場合などはどうすれば良いのでしょうか?

まずお墓を準備する際にお墓を買うわけですが、それは所有権でなく、永代使用権を買うということになります。
ですので、結論から申しあげると、基本的にはお墓を他人に譲渡することや、処分を勝手に行うということはほとんどの場合、禁止されている行為になります。
お墓を継げるのは子孫や血縁関係がある人のみとなります。

しかしながら、近年では、核家族や独り身の家族構造が増えてきています。
お墓を見る人間、継ぐ人間が減ってきているということです。

では譲渡が出来ないのであれば一体どうすれば良いかというと、永代供養墓を利用します。

この永代供養墓はお墓の承継者がいない、管理者がいない場合に、
お寺や霊園が代わって供養してくれるお墓で、このことにより、無縁墓にならずに済むというわけです。

最近はこのタイプの墓地も増えていますからこういった永代供養墓を検討されると安心でしょう。

またお墓の譲渡も例外で出来る場合があります。

例えば、使用者が墓地を管理できない地へ移住してしまった場合や、
離婚した場合、婚姻などにより名前が変わった場合などはまれに認められる場合があります。

しかしこれには条件といくつかの手続きが必要となります。

まずは、譲渡す方と受ける方がどちらも合意であること、
他人であっても親族関係である人間であること、また納骨を済ませているということが条件となります。

そして使用許可証を用意し、双方が捺印した覚書、戸籍謄本などが必要になります。
しかし、墓地の管理者とよく相談してから行うようにしましょう。

お墓を一家でまとめる方法

お墓を一家でまとめる方法

お墓を一家でまとめる方法

お墓を建てる際、本家、分家などを別けて建てることが多いですが、
昔からの一族のお墓が沢山あるという家は珍しくありません。

しかし今日では、お墓の面倒を見る人が少なくなったり、見ていた人が高齢で無理になってしまったりと、
沢山お墓を持つというのは、精神的、体力的、金銭的にも大変な労力を使うものです。

そういった場合は、一族のお墓を一つにまとめるという方法があります。

このお墓のまとめ方にはいくつかパターンがありますが、
どの形にせよ必ず行わなくてはならないのが、改葬の手続きと、僧侶による閉眼供養、開眼供養という法要となります。

もし、同じ場所で遺骨を移す場合は改葬の手続きは必要ありません。
しかしこの場合でも供養の法要は必ず行うようにしましょう。

まず、改葬手続きが必要な場合は、新たな墓石を購入し、
お墓をまとめる墓地の管理者から受入許可証をもらい、お墓があった市町村役所にて改葬許可申請書を準備します。

そしてこの手続きを済ませたら、まとめる遺骨のお魂抜き供養(閉眼供養)をし、遺骨を取りだします。
この法要は僧侶にお願いしてしてもらいます。