多くの人たちを虜にしてきた中国美術の魅力

中国の美術品は、長い歴史の中で、さまざまな影響を受けながら発展を遂げてきました。生み出された美術品等は、現在も世界中のコレクターから注目を浴びていおり、高値で取引されています。今回は、そんな中国美術の作品について解説していきます。

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王羲之は六朝時代(222~589年)の書家です。おそらく書を学ぶ者が誰しも通る道がこの王羲之です。王羲之は書の芸術性を確立させた存在として書聖と称されました。最も優れていると考えられるものは行書で書かれた『蘭亭叙』という作品です。

長らく王羲之が書聖として称賛され、王羲之風の書が主流となっていましたが、やがてこれに異を唱える者が出てきました。それが顔真卿です。顔真卿は中唐時代(766年~835年)の政治家です。初唐の三大家に顔真卿を加えて、唐の四大家ということもあります。

知っておくと便利!中国美術で使われる専門用語

・山水画(さんすいが)

中国で発達した絵画の種類の一つ。山や水といった個々具体的な表現素材を駆使して構成される,全体としては理想的な山水の画。いわゆる風景画とは異なる。

・白磁(はくじ)

白磁とは、灰色や白色の素体に白、乳白色、透明などの釉(くすり)をかけて焼き上げた陶磁器をいいます。用いられる釉によって焼き上がりの質感は異なりますが、多くの白磁は白さと滑らかさが際立つお品に仕上げられています。

・青磁(せいじ)

青磁とは、釉薬(ゆうやく)をかけて焼成された陶磁器を指します。
釉薬には鉄分が含まれているため焼成時の熱に反応して発色し、温度の違いによって完成時の色味が異なる特徴を持ちます。
また、灰釉や青釉、緑釉など用いられる釉にも種類があり、これも完成時の色味を左右します。
そんな青磁は、数ある骨董品の中でも一際人気が高く、水注や壺、茶器や仏像などその形状もバラエティに富んでいます。

買取市場における中国美術品の価値

2007年以降中国からの持ち出しが禁止されてしまいましたが、それ以前に入手した美術品であれば、高い価値があるかもしれません。
また、中国美術品は、日本だけでなく海外でもコレクターが多くいるため、買取業者も積極的に高値買取を行っている美術品と言えるでしょう。

2007年、中国国家文物局は中国文物の海外持ち出し基準を改定し、1911年以前の文物が持ち出し禁止になりました。そのため、ここ数年のうちに中国の骨董市・美術館で購入した美術品や骨董品については、あまり高値が期待できません。逆に、20年以上前に日本・中国で入手した中国の美術品や骨董品は、当時の価格よりも高値で買取される傾向にあります。

特に17世紀〜18世紀に”シノワズリ”と呼ばれる中国文化がヨーロッパで流行したため、現代においても当時の美術品は高く評価されているのだ。また、中国美術は世界中にコレクターが存在するため、かなり高額で買い取られる可能性が高い。もしも眠っている中国美術があるなら、この機会に査定へ出してみてはいかがだろうか。

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