<為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが円に対して約3カ月半ぶりの安値に下落した。米景気回復の先行き不透明感から、米国債利回りがこのところ低下傾向にあることがドル安要因となった。米経済指標がまだら模様であることに加え、米連邦準備理事会(FRB)幹部が概ねハト派的な見通しを示していることが米国債利回りの重しとなり、ドルは今年の上昇を維持できなくなっている。

<債券> 米金融・債券市場では、期間が長めの国債利回りが上昇。利回りが前週数カ月ぶりの低水準をつけていたことを受け、利食い売りが出た。また、欧州市場の引け後、欧州投資家からの引き合いが弱まったことも指摘された。サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が、米経済に明るい見通しを示したことも、長期債の需要を圧迫した。同総裁は、米経済が総じて拡大しているほか、ワシントン州シアトルやカリフォルニア州ベイエリアでは景気が「想定以上に好調」との見解を示した。米株高も、債券相場押し下げの一因になったとみられる。

<株式> 米国株式市場は上昇して終了した。国債利回りの低下が追い風となったほか、インターネットやバイオテクノロジー関連株が買われナスダックを押し上げた。この日は成長期待の高い「モメンタム」株の上昇が目立ち、オンライン旅行サイトのトリップアドバイザー<TRIP.O>が5.2%上昇し、米オンライン動画配信大手のネットフリックス<NFLX.O>も4.2%値上がりした。医薬品の バーテックス・ファーマシューティカルズ<VRTX.O>も3.4%高となった。

<金先物> 週明け19日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先 物相場は方向感に乏しく、ほぼ横ばいで終了した。金相場は朝方からショートカバーや安値拾いの買いが入り、強含みで推移した。欧州中央銀行(ECB) はこの日、スウェーデン国立銀行(中央銀行)、スイス国立銀行(同)と金取引に関して 協調する取り決めを更新したと発表。ECBが声明で、金は引き続き国際的準備資産の重 要な構成要素であると表明したことも、相場の下支え要因となったもよう。 ただ、買い一巡後はじりじりと上げ幅を削った。

<米原油先物> 週明け19日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、混迷するリビア情勢やドル安・ユーロ高を背景に続伸した。米国産標準油種WTIの6月物は中心限月として4月21日以来約1カ月ぶりの高値で終了。相場は終日強含みで推移した。リビアでは、週末に武装勢力が首都トリポリの議会議事堂を襲撃し、「議会の機能停止」を宣言。同国の産油量回復が遅れるとの懸念が原油相場の買いを支えた。

このほか、外国為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことも、ドル建てで取引される原油相場に割安感を与え、買いを支えた。また、6月物が翌日の納会を前に買い戻されたとの見方もあった。