半面、米ネットワーク機器大手シスコシステムズ<CSCO.O>は6.0%上昇。前日発表した2─4月期決算で売上高が市場予想ほど落ち込まなかったことから買われた。

中小型株のラッセル2000指数<.TOY>は0.7%低下。一時は3月初旬につけた過去最高値(終値ベース)からの下落率が調整局面入りとされる10%を超えた。

<金先物> 良好な内容の米経済指標などを背景に、反落した。中心限月の6月物は前日終値比12.30ドル安の1オンス=1293.60ドルで終了した。

指標発表を受け、米経済が物価安定の下で順調に拡大しているとの見方が強まり、金が売られた。このほか、心理的な節目である1300ドルを割り込んだことから、テクニカルな売りも誘われたもよう。

<米原油先物> 国内原油在庫の積み上がりを嫌気した売りなどに圧迫され、4営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は、前日終値比0.87ドル安の1バレル=101.50ドルで終了。7月物は0.61ドル安の101.13ドルで引けた。

米エネルギー情報局(EIA)が前日公表した在庫週報によると、5月9日までの1週間の国内生産量が1986年以来の規模に膨らむ中、原油在庫は90万バレル増の3億9850万バレルに拡大。前日引け後はこれに着目した売りが台頭し、朝方にかけて102ドル近辺を弱含みに推移した。