15日の東南アジア株式市場では、バンコクで発生した暴力行為や選挙期日を決める会合の中断を受けてタイ株が下落した。一方、当初は上昇していたホーチミン市場のVN指数も値を消して前日比マイナス圏に転落。ベトナムで反中国暴動が広がる中、遅い時間帯に売りが出て、1.03%安の524.05で引けた。

バンコク市場のSET指数<.SETI>はボックス圏で推移した後、0.06%安の1395.21で終了。一時は8日以来の高値となる1396.84を付けた。政治的な緊張でタイ航空などの観光株が下げた。

タイのニワットタムロン首相代行はやり直し総選挙の期日をめぐり選挙管理委員会と協議していたが、会場となった空軍施設の敷地内に反政府デモ隊が乱入。首相代行が避難する事態となった。

協議が中断する数時間前には何者かが反政府デモ隊を銃撃し、3人が死亡する事件が発生した。