東京外為市場午後3時のドル/円<JPY=EBS>は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ややドル高/円安の102円前半。日経平均株価<.N225>の上げが300円超となるなか、約1週間半ぶりの高値をつけた。その後、中国の経済指標が市場予想を下回り、株価が上げ幅を縮小すると上値を抑えられた。

ドル/円は朝方の102.13円付近から小幅に上昇した。シンガポール市場の休場で投機筋の動意が乏しく、実需の売買も限定的だったが、午後は日経平均の堅調推移に歩調を合わせる形でじり高となり、一時102.33円まで上昇。5月2日以来の高値をつけた。

午後2時半に中国で発表された4月の鉱工業生産と小売売上高の伸びがそれぞれ市場予想を下回る結果になると、日経平均が上げ幅を縮小。ドル/円は小幅に下落した。

<米小売売上高に注目>

米国では、きょう海外時間の4月小売売上高、14日の4月卸売物価指数、15日の5月消費者物価指数と重要指標の発表が相次ぐ。市場の一部では、高値圏にある米株式の先行きを警戒する声も出始めており、まずは、きょう発表の小売売上高の行方が注目されている。