スーパー大手WMモリソン<MRW.L>も、通年の利益見通しをこれまで通りに維持したことを手掛かりに4.2%と大幅に上昇した。一方、情報サービスのセージ<SGE.L>は、会長退任の発表が嫌気され5.6%下落した。

ECBは8日の理事会で金利を据え置いたが、ドラギ総裁は会見で6月にもさらなる緩和策を講じる可能性を強く示唆。CMCマーケッツのシニア市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏は「インフレ率が改善する兆候が見られなければ、利下げなどの対策があると見越して市場は動くだろう」と述べ、FT100種は2013年の最高値である6875ポイントを超え、6900に届えるかもしれないと予想する。

欧州株式市場は代表的な指標であるFTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>がおよそ6年ぶりの高値をつけた。欧州中央銀行(ECB)が、追加金融緩和に踏み切る可能性を示唆したことでイタリアやスペインの銀行株が上昇し全体水準を押し上げた。

FTSEユーロファースト300種指数の終値は14.26ポイント(1.06%)高の1358.91。一時2008年6月以来の高値となる1359.07をつけた。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は44.63ポイント(1.41%)高の3204.30。