HSBC<HSBA.L>は1.3%安となり、FT100種を最も大きく押し下げた。第1・四半期決算の利益が20%減となったことなどが売り材料となった。

エクスペリアン<EXPN.L>は、ドン・ロバート最高経営責任者(CEO)が今年前半は成長が抑制されるかもしれないと発言したことで6.5%安となった。

インタートレーダーの市場ストラテジスト、スティーブ・ラフリー氏は「先週上昇が続いていたため、今は利益確定売りに良い時期だ」としながらも「依然として買いの動きが見られるため、株価は底堅い」と話している。

欧州株式市場は小幅上昇で取引を終えた。フランスの銀行大手クレディ・アグリコル<CAGR.PA>やドイツの化学大手ヘンケル<HNKG_p.DE>などの堅調な決算を好感した買いが、フィアット・クライスラー<FIA.MI>が発表した事業計画への懸念がもたらした売り圧力を上回った。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は1.42ポイント(0.11%)高の1344.65。DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は9.88ポイント(0.31%)高の3159.67で引けた。

クレディ・アグリコルは、第1・四半期の決算で純利益が30%増加したことが好感され、株価は6.8%上昇した。ヘンケルも第1・四半期の企業決算が市場予想を上回り、5.4%の上昇となった。