<為替> ドルが上昇した。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は7日の公聴会で引き続きハト派的な姿勢を示したが、こうした発言によるドルの水準押し下げ効果は薄れてきているとの見方が広がり、ドルの売りポジション解消の動きが強まった。

ドル/円<JPY=>は0.01%上昇の101.69円、ユーロ/ドル<EUR=>は0.03%下落の1.3923ドル。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.08%上昇の79.170となった。

イエレン議長は7日、上下両院経済合同委員会の公聴会で証言し「雇用情勢が相当程度軟調であることや物価が引き続き低いままであること」を考え合わせると、高い水準の金融緩和を続けるのが妥当だと述べた。ただ、発言内容は市場では織り込み済みで、ドルに対する押し下げ効果はなかった。

一方、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部の親ロシア派勢力に対し、独立の是非を問う住民投票の延期を呼び掛けたことなどを受けてルーブルが対ドルで上昇した。ドル/ルーブル<RUB=>は1.17%上昇の34.99ルーブルで取引された。

<株式> ロンドン株式市場ではFT100種総合株価指数<.FTSE>が2.12ポイント(0.03%)安の6796.44と、ほぼ横ばいで取引を終えた。金融大手HSBCと信用調査のエクスペリアンの下落が相場の足を引っ張った。