江崎グリコ<2206、株価 - チャート>が続落。全般安の流れが波及し、売りが優勢となったが、75日移動平均線がサポートラインとして意識され下げ渋った。菓子大手で乳製品や畜産加工品、食品などにも力を注いでいる。

業績は好調。14年3月期第3四半期(13年4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の138億4500万円。国内菓子が持ち直し、「海外ではタイや中国でポッキーの販売が好調に推移した」(広報部)という。

14年3月期の経常利益予想は2.1倍の135億3900万円。4月30日に昨年10月時点の予想に対して18億3900万円増額、増益幅が拡大する。決算発表は5月15日、アナリスト向け説明会は5月28日を予定している。

今後、アジアでの展開を強化するために、タイ工場の増設を検討している。稼働時期は「未定」としているが、稼働後はタイ周辺国での販売強化を目指す見通しだ。

テクニカル上では、中段での高値もみ合いの動きを続けているが、良好な需給にも支えられ、反発きっかけ待ち。1400円台半ばに控える戻り売りをこなせば、年初来高値(1491円、2月12日)奪回が早そうだ。

7日の終値は、前週末比34円安の1361円。