<株式> ロンドン株式市場は好調な米雇用統計を好感して、FT100種総合株価指数<.FTSE>が13.55ポイント(0.20%)高の6822.42と、2カ月ぶりの高値で取引を終えた。英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>やホテル経営大手インターコンチネンタル・ホテルズ<IHG.L>が好決算を受けて上昇したことも、株価を押し上げた。

4月の米雇用統計は非農業部門の就業者数が前月から28万8千人増え、21万人増の市場予想を大幅に上回った。寒波の影響が薄れ、米国の経済活動は活発になってきているとの見方が広がっている。

RBSは、コスト管理が進んだことや不良債権による損失が減ったことで第1・四半期の利益が大幅に増え、株価は8.2%上昇した。

インターコンチネンタル・ホテルズも8.2%の上昇。1室あたりの総収益が7四半期ぶりの高い水準となり、特別配当を発表したことが好感された。

一方、米製薬大手ファイザー<PFE.N>による買収話が明らかになって以降、株価が30%近く上昇していた英国の同業大手アストラゼネカ<AZN.L>は、ファイザーからの新たな買収案を拒否したことで、0.1%安となった。