FT100種は6800ポイント近辺の上値抵抗線を突破できないでいるが、市場関係者の短期的な見通しは明るい。CMCマーケッツのトレーディング責任者、マット・バシ氏は「市場はリスク志向を取り戻している。現状のレベルで強い基盤が築ければ、株価は初めて7000ポイント台に乗る可能性もある」と述べている。

欧州株式市場は下落して取引を終えた。投資家は週末にかけてウクライナ情勢が悪化することを懸念し、企業の合併・買収(M&A)の動きに伴うこのところの株価上昇による利益を確保しようと動いた。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は3.59ポイント(0.27%)安の1351.08で引けた。市場予想を大きく上回る米雇用統計が発表された直後はやや上昇したが、終盤にかけては利益確定売りが集中した。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は20.77ポイント(0.65%)安の3177.89で取引を終えた。

M&Aの動きは引き続き株価の支援材料となっている。米携帯電話大手スプリント<S.N>が同業のTモバイルUS<TMUS.N>買収に向けて銀行と協議していると伝わり、TモバイルUSの親会社ドイツテレコム

<DTEGn.DE>は1.1%の上昇となった。