フランスの複合企業体ブイグ<BOUY.PA>との合併観測が出た同国の通信大手イリアド<ILD.PA>は4・9%の上昇。ブイグも4.2%の値上がりとなった。

今年に入って欧州企業が関係するM&A活動の規模は3120億ドルを超えた。トムソン・ロイターの調査によると、昨年の同時期の倍以上に膨らみ、2008年以来の高い水準となっているという。

グローバル・エクイティーズのデビッド・セボルト氏は「企業の手元には資金が積み上がっており、株価を上げ収益を改善するには、設備投資に資金をつぎ込むより買収を仕掛ける方が手っ取り早い」と話している。

<ユーロ圏債券> スペイン国債など周辺国債の利回りが低下し、スペインの10年債利回りは9年ぶりに3%を下回った。

こうしたなか、ウクライナ情勢の緊迫化を背景に、独連邦債利回りも低下した。

ウクライナでは、同国政権が親ロシア派が拠点としている東部の都市奪還に向け大規模な軍事作戦を再開させるなか、スラビャンスクで2日、親ロシア派による地上からの攻撃でウクライナ軍のヘリコプター2機が撃墜され、乗組員2人が死亡した。また、南部の港湾都市オデッサではウクライナの結束を呼びかける一派と親ロシア派が衝突し、3人死亡、15人が負傷した。