ロンドン&キャピタルのシニア債券ポートフォリオマネジャー、ラバニ・ワハブ氏は「大半の債券投資家がこれまで世界的に周辺国債をかなりのアンダーウエートとしてきており、ここにきて中立に戻す動きが出ている。独連邦債との比較でスプレッドがこれ以上タイト化する余地はあまりないと思われるが、今後もこうした動きが続く可能性はある」と述べた。

スペインの10年債利回り<ES10YT=RR>は6ベーシスポイント(bp)低下し2.97%と、2005年以来の低水準を記録した。

アイルランドとイタリアの10年債利回りはそれぞれ約4bp低下。

ポルトガルの10年債利回りは2bp低下し3.62%。欧州委員会、欧州中央銀行(ECB)、国際通貨基金(IMF)の3者合同調査団(トロイカ)は2日、ポルトガルが国際支援に基づく財政再建の最終審査に合格したと明らかにし、12月のアイルランドに続き、同国は月内に国際支援から脱却する見通しとなった。ポルトガルのポルタス副首相は、政府は4日に閣議を開き、脱却の方法をめぐり協議すると明らかにした。

独連邦10年債利回り<DE10YT=RR>は2bp低下し1.45%。4月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が前月比28万8000人増と、2012年1月以来、約2年ぶりの大幅増となったことを受け、一時1.51%に上昇する場面もみられた。