一方、高級革製品メーカーのコーチ<COH.N>は9.3%安。北米での売上高の大幅な減少が響いた。

穀物商社のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)<ADM.N>は2.6%安。第1・四半期決算の利益と売上高が市場予想に届かなかった。

<金先物> 量的緩和縮小が継続されるとの思惑や米国の株高から売られ、続落した。中心限月の6月物は前日終値比2.70ドル安の1オンス=1296.30ドルで終了した。

金塊相場は、時間外取引中にジリ安で推移した。この日から2日間の日程で始まったFOMCは、量的緩和を一段と縮小するとみられており、金塊相場の下押し材料となった。

<米原油先物> ウクライナ情勢をめぐる懸念から続伸した。ただ、米原油の在庫増加予想が圧迫材料となり、上昇は小幅にとどまった。米国産標準油種WTIの中心限月6月物は、前日終値比0.44ドル高の1バレル=101.28ドルで終了した。7月物は0.48ドル高の100.59ドルで引けた。

米政府は28日、ウクライナ情勢に関してロシアに対する制裁を拡大し、ロシア国営石油会社ロスネフチのセチン社長を対象に追加した。石油業界はこの措置について当初は冷静に受け止めたが、供給混乱への警戒感も根強く、原油相場は電子取引で一時102.20ドルまで値を伸ばした。